【幕張のラッキーゾーン ~桃色席種レビュー'19~】 | 監督のささやき戦術

 毎年何試合も足を運ぶ通い慣れたZOZOマリンスタジアムで、未踏の新席種にトライしてきた先日の日曜日の話をさせて頂く。

 

 

 今回初潜入を果たしたのは、出来立てほやほやのこの席種

 外野スタンド最前列の赤で囲った位置の……

 外野フェンスをフィールド側にせり出させることで誕生したラッキーゾーン的席種、『ホームランラグーン』である。

 

 発表された時から「いつかは……」と狙っていたこの席種。シーズンシートをお持ちの方から安価でお譲り頂けるという僥倖に恵まれ、思いのほか早く潜入が叶う。

 ライト、レフト両翼に作られたこの『ホームランラグーン』だが、この日座ったのはレフト側の方である。

 

 

 その『ホームランラグーン』エリアの全景

 こちらはセンター側の一番端からレフト方向を見た時の眺め。

 

 逆にレフト側の一番端からセンター方向を眺めるとこんな感じ。

 今回の改修工事で、どれだけ外野フェンスが前にせり出てきたかがよく分かる。

 ご覧の通り、このエリアの足元には外野のウォーニングゾーンと同じ(と思われる)人工芝が敷き詰められている。

 

 この『ホームランラグーン』は、フェンスに添ってカウンター状に並ぶ1名席(両翼合計172席)と、後列の4名ボックス(同64席)、6名ボックス(同96席)と、全部で3種類の席種がある。

 今回お譲り頂いたのは、後列の4名ボックス

 クッションのきいたベンチタイプのハイチェアーに、人数分のカップホルダーが付いたテーブル、という構造になっていて、6名ボックスはこれがさらにワイドになる。

 

 席からの眺めはこんな感じ。

 ほぼグラウンドレベルの視点となるので、プレイは俯瞰的に見られない分、臨場感が味わえる

 このエリア内でいうと、前列の1名席より一段高くなっているので、前の人が視界を遮ってプレイが見えない、ということはなかったのだが、目の前の1名席がめちゃくちゃ座高が高い人だったりすると途端に障害物になりそうな、結構ギリギリの高低差。後列のボックス席はもうちょっとハイテーブルハイチェアーであってもいいかもしれないと感じた。

 ご覧の通り、フェンスはしっかりとした太い金網であるため、後列だと写真を撮るのは少々難儀する

 

 ボックス席の真後ろは、かつて外野フェンスだった壁

 そこに新たに設置されたフェンス広告には、ボール着弾による凹みがいくつも見受けられた。ひとシーズン終えたころには、ゴルフボールのようになっているのであろうか…?

 

 今回はレフト側の『ホームランラグーン』であったため、当たり前だが試合中は目の前をレフトの選手が行ったり来たり。ゆえに……

 バッターボックスにカメラを向けていると、ちょくちょく島内選手、角中選手に邪魔をされる

 「すごい最近同じ目にあったぞ……」とデジャヴを感じて思い返してみたら、4月に行った楽天生命パーク宮城の『レフトEウィング』とほぼ同じ角度、眺めであることに気が付く。

 

 そのレフトの選手の背中を追い続けるポジションだから撮れた1枚。

 絶妙に一列に並んだ「3・4・5」の背中。こういう試合とは一切関係ないどうでもいい写真、ささやかな好物である。

 

 飛び込んでくる打球はすべてホームラン、というラッキーゾーン。ゆえに……

 ホームランキャッチする気満々で、愛用の桃色グラブを持参で参戦

 

 「とにかく空中戦を」という期待通り、5本もホームランが生まれたこの試合。そのうちレフトスタンドにはレアード選手×2とウィーラー選手の合計3本飛び込んできたのだが、いずれもはるか頭上を通過する、『ラグーン関係ない弾』

 唯一ボールが最接近したのは、プレイボール直前の角中選手のサインボールの投げ込みだったが、それも目の前の今江選手ユニのマリーンズファンの方にインターセプトされてしまったので、結局この試合一度も活躍の機会がなかった桃色グラブであった。

 

 

 この『ホームランラグーン』4名ボックスのお値段は、10400円~14800円の変動制

 すぐ目の前でプレイする外野手をグラウンドレベルで見ることができ、真後ろのスタンドの応援も間近に楽しめる、臨場感に挟まれたなかなかいい席であった。

 仲間と食べたり飲んだりを楽しみつつ観戦するならばボックス席が良いが、見やすさ的には前列の1名席の方がよさそうなので、次に機会があれば今度はそちらも試してみたいと思う。

 

 

 野球そのものはもちろん好きだが、球場や席種も愛してやまない、いつか場内に数々の珍席種を生み出したいとひそかに目論む当スタジアムへの皆様のご来場を、引き続き心よりお待ちしております。