【幕張の元最前列 ~桃色席種レビュー'19~】 | 監督のささやき戦術

 『桃色行脚』のテーマのひとつとして、わりと精力的に取り組んでいる、『各地の野球場の、ちょっと変わった席種に座ろう』活動

 マリーンズVSイーグルスの開幕第3戦を観戦してきた先日の日曜日のZOZOマリンスタジアムでも、初めて座る未踏の新席種を試してきたので、その話をさせて頂く。

 

 

 ここ数年、毎年のように新席種が誕生しているZOZOマリンスタジアムで、今回試してみたのはこちら。

ZOZOマリンスタジアム グランドシーサイド・シート

 ダグアウトの真上に位置する、いや、かつて位置していた、『グランドシーサイド・シート』である。

 

 どんな場所なのか、遠景でご確認頂いた方がわかりやすいだろう。

ZOZOマリンスタジアム グランドシーサイド・シート 遠景

 ダグアウト後方の、赤丸のエリア。もうちょっと寄ってみる。

ZOZOマリンスタジアム グランドシーサイド・シート 遠景2

 このスタンド最前列の横1列が、『グランドシーサイド・シート』である。

 今回座ったのは三塁側だが、一塁側の同じ場所にもあって、それぞれ20席ずつで合計40席という、なかなか希少性の高い席種である。

 

 席種誕生は2015年とのことなので、同球場では『ミニストップシート』と同期ということになる。

 出来た時から昨季までは、スタンド最前列のダグアウトの真上という素晴らしいロケーションだったのだが、今季からはスタンド最前列は変わりないものの、「ダグアウトの真上」の称号は返上することに。理由はこれ。

ZOZOマリンスタジアム 濱田重工120周年記念ダグアウトボックス

 昨オフの球場大改修で、ぐわっと前にせり出したダグアウト。そのせり出したダグアウトの真上に、『濱田重工120周年記念ダグアウトボックス』というボックス席が新たに設置されたため、「ダグアウトの真上、の真後ろ」となってしまったのだった。

 

 ちなみにその目の前に出来た『濱田重工120周年記念ダグアウトボックス』も、席種マニア的にはめちゃくちゃ座ってみたい新席種だが、全席シーズンシートで一般発売はなしとのこと。ここのオーナーの心優しいどなたか、ご招待頂けないだろうか…?

 

 

 その『グランドシーサイド・シート』のシートはこうなっている。

 真っ青に染まったZOZOマリンスタジアムのスタンドにあって、ひときわ目立つ真っ赤なシートは、座面、背面ともクッション張り。目の前にはカップホルダーが付いた小ぶりなテーブルが備え付けられている。

 ぱっと見はペアシートのような作りだが、販売は1席単位となっている。

 

 テーブルの下はこうなっている。

 荷物置きのラックなどはないが、フックが付いていてバッグなどはぶら下げることが出来るようになっている。余計な設備がない分、足元はとても広い

 

 

 「ダグアウトの真上の最前列」ではなくなってしまったものの、それでもフィールドが近いことに変わりはない

ZOZOマリンスタジアム グランドシーサイド・シート 眺め

 ダイヤモンドはすぐこそなので、臨場感たっぷりの観戦が楽しめる。目の前の『濱田重工120周年記念ダグアウトボックス』とは十分な高低差があるので、視界の妨げにもならない

 必ず視界に防球ネットがかかるので、写真を撮るのには若干難儀することと、常に『やきとり日本一』の広告が視界に入るので、無性に焼き鳥が食べたくなるのが難点と言えば難点。

 

 目の前真下にダグアウトがあるので…

 こんなシーンが間近に楽しめるのも、この席の特権であろう。

 この日はイーグルスのスコアシーンが非常に多かったので、より一層楽しめた。

 

 

 この『グランドシーサイド・シート』のチケットは『イープラス』のみで販売しており、お値段は5300円~6500円の変動制で、この日は6300円。シーズンシートだと1席35万円とのこと。

 正直かなりいいお値段ではあるが、クッションの利いた快適なシートに便利なテーブル、広く取られたパーソナルスペースと、居住環境はかなり良好なので、ちょっと贅沢してものんびり快適に観戦したい、という方にはお勧めの席種である。

 

 

 実は当初この試合は、今季誕生した新席種『ホームランラグーン』を狙っていたのだが、やはり注目度が高かったのか、ファンクラブ先行抽選に見事落選してしまったため、次善の策として選んだのがこの『グランドシーサイド・シート』なのであった。

 外れ1位でももちろん初めて座る新席種は十分に楽しめたが、憧れの『ホームランラグーン』には、今季中に再挑戦したいと思う。

 

 

 いつか場内に面白席種を作るための実地調査に余念のない当スタジアムへの皆様のご来場を、引き続き心よりお待ちしております。