【幕張の初物づくし ~桃色行脚'19~】 | 監督のささやき戦術

 いよいよ開幕を迎えた2019年のプロ野球レギュラーシーズン。

 全国各地で行われた開幕カード第3戦のひとつで、公式戦の観戦開幕を迎えてきた、昨日日曜の休場日の話をさせて頂く。

 

 

 2019年の公式戦観戦はじめは、2年連続でこの球場で迎える。

ZOZOマリンスタジアム

 千葉幕張の、ZOZOマリンスタジアムである。

 

 昨季と同球場の同カードで開幕を迎えることになった2019年の我がご贔屓楽天イーグルス。それに付き合う格好で、2年連続同球場同カードで公式戦観戦のスタートをきることに。

 

 

 カードは1年前と同じだが、顔触れはともに大きく変わった。

 1年前の開幕第3戦のスタメンと見比べると、両チームとも半分が入れ替わっていた。

 

 例年はオープン戦の時点で既に何試合か見ているご贔屓イーグルス戦だが、今春はイーグルス一軍がオープン戦でまったく関東にやって来なかったこともあり、遅ればせながらこの試合が今季の犬鷲一軍戦の観戦はじめとなる。つまり…

楽天イーグルス 平石監督

 肩書から「代行」が取れた新指揮官にも、お初にお目にかかることに。

 「石井GM-平石監督」体制での2019年型新チームに、大いに期待している。

 

 今季の個人的観戦開幕投手は、3年目20歳の若き右腕となった。

楽天イーグルス 藤平

 2016年のドラ1、藤平尚真投手。則本投手を欠く今季こそ、本領を発揮しローテ完全定着を期待したいところだったのだが……。

 

 マリーンズの先発も、藤平投手と同じ2016年ドラフト入団の3年目右腕。

千葉ロッテマリーンズ 有吉

 昨季途中から先発ローテに定着し6勝をマークした、有吉優樹投手

 

 

 今季のご贔屓イーグルス初観戦は、「初物」のオンパレードであった。

 その筆頭は、この日「プロ初出場」を「プロ初スタメン」で飾った、ピカピカのドラ1ルーキー

楽天イーグルス 辰己

 外れながら4球団が競合した大学球界屈指の外野手、立命館大出身の辰己涼介選手

 満塁で迎えた2回の「プロ初打席」で「プロ初四球」を選び、バットを振らずに「プロ初打点」を上げる幸先の良いスタートを切ると、4回の第2打席では見事「プロ初安打」を放つ

 直後の「プロ初牽制死」はご愛敬だが、再び四球で出塁した8回には「プロ初盗塁」と「プロ初得点」もマークするなど、「初物ラッシュ」の1日となった。

 本拠地仙台のファンには、ぜひ「プロ初ホームラン」を見せてあげて欲しい。

 

 辰己選手の「プロ初得点」を生み出したのは、この選手の「初」であった。

楽天イーグルス 浅村

 FAで我がイーグルスにやって来た昨季のパリーグ打点王、浅村栄斗選手

 オープン戦からここまで、いまだ本領発揮とはなっていなかったのだが……

楽天イーグルス 浅村 初タイムリー

 この日の第5打席で、待望の「移籍後初タイムリー」となる2ベースを放つ。今季積み上げる150打点(願望)の最初の1打点を目撃することが出来た。

 

 めでたい打の「初物」は、新外国人選手にも飛び出した。

楽天イーグルス ブラッシュ

 元マリーンズのフリオ・フランコ選手を彷彿とさせる独特な構えの、ジャバリ・ブラッシュ選手

 オープン戦後半は若干バットが湿っていたのだが……

楽天イーグルス ブラッシュ ホームラン

 9回の最終打席で高野投手から放った打球は、レフトスタンドに飛び込む「来日初アーチ」となる。

 この日2ホーマーで開幕3戦3発と絶好調のウィーラー選手と、『WB砲』で打線を牽引していってほしい。

 

 選手やプレイ以外の「初」といえば、投手交代でマウンドにやって来たこのコーチも、クリムゾンレッド姿では初めましてとなった。

 長くスワローズの投手コーチを務めた伝説の「高速スライダー」、伊藤智仁新投手コーチ

 一軍二軍ともにがらりと顔ぶれが入れ替わった新首脳陣たちにも、大いに期待している。

 

 

 今季初公式戦観戦の、初犬鷲観戦。いい勝負をたっぷり楽しみたいとワクワクしながらやって来たのだが、両軍合わせて16四死球という荒れっぷりで、望んでいない形で時間がたっぷりかかる展開に……。

 試合中は日差しもあって汗ばむくらいのポカポカ陽気だったのだが…

ZOZOマリンスタジアム 日没

 17時を過ぎ、春の太陽がZOZOマリンの稜線の向こうに消えると、気温はぐんぐん低下。延長でもないのに3時間51分のロングゲームとなり、最後は寒さに打ち震えながらの観戦となった試合は……

ZOZOマリンスタジアム 3/31 結果

 新キャプテン銀次選手の決勝タイムリーに、ウィーラー選手の猛打賞2ホーマー3打点など、犬鷲打線が猛威を振るってイーグルス快勝

 昨季は負け越して、その後スタートダッシュに大失敗することになった開幕カードだったが、2019年は勝ち越しに成功し、昨季開幕戦以来の「貯金1」。これは代行時代を含めた平石監督にとっての「初貯金」である。

 

 その貴重な勝利をもたらした殊勲者は、この試合の勝利投手

楽天イーグルス 石橋

 大乱調の藤平投手のあとを受けて登板し、2回2/3を無失点に抑えて流れを引き戻した石橋投手

 ルーキーイヤーの2016年は一軍で少々投げたが、2017年は出番なしで、2018年オフに育成契約に。昨季途中に支配下に復帰した後は、実績を積み重ねて見事今季開幕一軍をつかんだ苦労人がこの日手にした1勝は、自身の「プロ初勝利」であった。

 昨季終盤に鎌ヶ谷でのキレッキレの快投を目撃していたので、個人的に期待していたのだが、さっそく目の前で結果を出してくれてすこぶる嬉しい。

 

 

 こうして、公式戦観戦初戦が贔屓チームの勝利という最高の結果となった、日曜日のZOZOマリンスタジアム。やはり公式戦の緊張感、そして勝利の喜びはけた違いだなぁと、毎年思うことを今年もしみじみと実感してきたのだった。

 

 実はこの試合でも、『桃色行脚』のテーマのひとつである「新席種トライ」をしてきたのだが、その初めて座ったZOZOマリンスタジアムの席種の話はまた次回に。

 

 

 いよいよ始まった2019年のプロ野球も、行ける試合は現地観戦、行けぬ試合は当スタジアムで、大いにお楽しみ頂ければ。

 今シーズンも引き続き皆様の当スタジアムへのご来場を心よりお待ちしております。