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ラフラフ日記

主に音楽について書いてます。

2025年になって 2月の後半になってしまいましたが、「2024年の私的年間ベストアルバム」を書いておきたいと思います。2024年は、いろいろ聴いた気がするけれど、あまり体に残ってない感じがして、ベストアルバム選べないなと思ったんです。それなら曲はどうかと思い、聴いたアルバムから曲を選んでいって、その中からなんとかベストアルバムを選ぶことができました。

そんなわけだから、あまり語ることもできず、ただ貼るだけになってしまいそうですが。

まず、選んだ曲がこちら(30曲)。




そこから選んだベストアルバムが……

 

 

10位 Bialystocks『Songs for the Cryptids』

Songs for the Cryptids(CD only)

「頬杖」が CM に使われてた。1曲目「空も飛べない」が、スピッツの「空も飛べるはず」を想起させる(タイトル的に)。

都会のようでも田舎のようでもあると以前書いたが、今回は宇宙も感じるような。山奥の感じも。山奥の星空。

「憧れの人生」のボーカルがかっこいい。ぶっきらぼうというか、野性味があって。

「cryptid」というのは「未確認生物」という意味らしい。ビアリストックスに合ってるというか、まだ発見されてない感じがある。

 

 

 

9位 Fontaines D.C.『Romance』

Romance [解説書・歌詞対訳付き / 国内盤CD] (XL1436CDJP)

ポップになって、スケールが大きくなって、今までで一番聴きやすいフォンテインズD.C. に感じた。ロックバンド!って感じも。裏通りな感じもするけど、いま表通りってあるんだろうか。表通りなき裏通り、裏通りが表通りみたいな。

暗くて悲しげなのにポップ。引き裂かれていく感じと哀愁漂ってる感じと。

 

 

 

8位 Sasha Alex Sloan『Me Again』

Me Again [Explicit]

アメリカのシンガーソングライター、サーシャ・アレックス・スローン。チャーリー・プースとコラボしたり、カミラ・カベロや P!NK に曲を書いたりもしてるみたい。“サッド・ガール” というキャッチフレーズが物語ってて、ラナ・デル・レイの “サッドコア” を思い出したりした。

来日もして、チケットも売り切れたようだ。動画でライブの様子見たけど、合唱起こってた!

悲しい旋律ながら温もりがあって、切ない歌声に癒やされた。

 

 

 

 

 

7位 Kula Shaker『Natural Magick』

ナチュラル・マジック (通常盤)

元気なクーラ・シェイカー! 前作も好きだったけど、今作も良い。今作はポップ! でも、メッセージもあり!

来日公演行けなかったぁ。

 

 

 

 

 

6位 渡會将士『MorroW SoundS』

MorroW SoundS

2024年は 2回渡會将士のライブを観ることができた。「夜明け」を感じる渡會将士の歌声、曲。

「Kebab」みたいな面白い曲もあれば、「in the mood」のようなまさにムーディーな曲もある。FoZZtone に対してのソロというより、FoZZtone を通ってきた渡會将士という感じ。

 

渡會将士20周年音楽會 (11/3)

 

 

 

5位 Taylor Swift『THE TORTURED POETS DEPARTMENT』

ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント (通常盤)

テイラー・スウィフトの最新アルバム、地味でしょうか? でも私は、これは小説の朗読アルバムなんだ!と思えてから、ぐっと入ってきた気がする。

ビヨンセやビリー・アイリッシュなどビッグネームなアーティスト達がアルバムを出した 2024年の中で、テイラーのアルバムは地味かも知れないけど、ふと聴くと癒やされた。

何より、来日ライブ観られた!

 

Taylor Swift The Eras Tour @東京ドーム

 

 

 

4位 Travis『L.A. Times』

L.A. Times [Explicit]

今回順位を決めてくうちに、え?こんな上?となったアルバム。普通に聴いてたけど、他のアルバムと並べながら順位を考えていったら、あれよあれよと上にいって、え?こんな上?みたいな。最初はランクインすら考えてなかったのに。気づいたら、すっと上位に入ってるような、上位に入ってることに気づかせないような、そんな良さ。

 

気づいて!このアルバム良いよ!

 

 

ここからのトップ3 は、同率 1位でも良いと思ってます。

 

 

3位 折坂悠太『呪文』

『呪文』通常盤

やはり私は折坂悠太が好きなんだと思えたというか、琴線に触れるんだ。

 

“アパートを更新しなかった” がこんなに響くなんて。“車売りました” とか。(夜香木)

 

痩せたり肥えたりで生きてるし、みんなの話題のぼるその人知らないし、そんな話はしていないし聞いてないし、きみのいる世界を「好き」って思っているよ。

 

 

 

2位 Cocco『ビアトリス』

ビアトリス [通常盤] [CD]

カバーズで Cocco 見てすごく良い!と思って、アルバム聴いて。もともと私の好みの音なんじゃないかと思ってたけど、やっとまっすぐ出会えた感じ。

 

 

 

1位 Maggie Rogers『Don't Forget Me』

Don't Forget Me

マギー・ロジャース、かっこいいです。アメリカのシンガーソングライター。シンプルで、力強くて、こういう女性アーティストを待ってたし、探してたような気がする。ということで、1位になっちゃった。

 

ファレル・ウィリアムスが絶賛したとか、ザック・ブライアンやフランスの L'Imperatrice(リンペラトリーチェ?)にフィーチャーされたりとか。テイラー・スウィフトをカバーして、テイラーに反応されてたような。

 

 

↓この曲が最新曲かな。(アルバムには入ってない)

 

 

というわけで、ほぼ説明もなく、貼るだけになってしまいましたが、この 10枚になりました!

ジョン・バティステ『ベートーヴェン・ブルース』もドキドキした。中村一義の『対音楽』を思い出したし。

 

あと、後でちゃんと聴こうと思ったまま聴けないでいたアルバムがあって、大森靖子『THIS IS JAPANESE GIRL』ゆっきゅん『生まれ変わらないあなたを』です。2025年になってから聴いています。

 

全体的に「癒やされた」と思うことが多かった気がして、「癒し」を求めてたのかも。

 

気になったアーティストは、スティーブン・サンチェス(アメリカ)、グラス・ビームス(オーストラリア)、The Clause(イギリス)、The Chairs(台湾)、LAIKA DAY DREAM、Khaki、笹川真生とか。

スティーブン・サンチェスは、50年代のアーティストかと思ったら若い人で驚いて。グラス・ビームスは、クーラ・シェイカー好きには聴いて欲しい。LAIKA DAY DREAM は、ボーカルの Kazutoshi Lee が paionia の高橋勇成と syrup16g「パレード」をカバーしてるのを聴いて知って良いなって。

 

ちなみに、最初に選んだ 30曲を書いておくと……

 

1. BLACKBIRD/Beyonce(COWBOY CARTER)
2. Waves/Kula Shaker(Natural Magick)
3. Gonna Need Someone/Ringo Starr
4. 向日葵/Age Factory(Songs)
5. 言葉が主役にならない/ACICO(ラヴの元型)
6. ファンタジー/Cocco(ビアトリス)
7. BIRDS OF A FEATHER/Billie Eilish(HIT ME HARD AND SOFT)
8. Kids/Sasha Alex Sloan(Me Again)
9. So Sick Of Dreaming/Maggie Rogers(Don't Forget Me)
10. Florida!!! (feat. Florence + The Machine)/Taylor Swift(THE TORTURED POETS DEPARTMENT)

11. Running/Norah Jones(Visions)
12. hanataba/milet
13. チーム友達/千葉雄喜
14. BYE-BYE/浜崎あゆみ
15. 光芒 (feat. 竹原ピストル、仲井戸麗市)/長澤知之(スカイブルー、エモーション)
16. 写真はイメージです/渡會将士(MorroW SoundS)
17. きらーず/黒猫CHELSEA
18. Starburster/Fontaines D.C.(Romance)
19. All Kinds of People/Jake Bugg(A Modern Day Distraction)
20. アングル/MONO NO AWARE(ザ・ビュッフェ)
21. 無言/折坂悠太(呪文)
22. Don't Get Me Started/The Smile(Cutouts)
23. Alive/Travis(L.A. Times)
24. Thrown Around/James Blake
25. 何色でもない花/宇多田ヒカル
26. 頬杖/Bialystocks(Songs for the Cryptids)
27. 内緒の唄/チャラン・ポ・ランタン
28. 時代/浜崎あゆみ
29. Fantasy/浅井健一(OVER HEAD POP)
30. 春になれば/中村一義
 

()内が収録アルバムで、赤字がベストアルバムに入ったもの。藤井風「満ちてゆく」も入れたかった〜。

 

さらにちなみに、Spotify の 2024年私のトップソングは、浜崎あゆみ「時代」でした。

 

 

最後に、感銘を受けた記事を載せておきたいと思います。

 

家主 田中ヤコブ×くるり 岸田繁、音楽に投影する“社会と自分” The Beatlesを継承する意義も語り合う

https://realsound.jp/2024/04/post-1644741.html

この「世界的にThe Beatlesが干されてる」、わっかる~!と思ってしまった。だから私にとってテイラーとか貴重なのかも多分。

 

ビヨンセはなぜ馬に乗るのか。騎馬肖像の美術史的星座——ダヴィッドから映画『NOPE/ノープ』まで【連載】クリティカル・シーイング:新たな社会への洞察のために #5(文:石川卓磨)

https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/critical-seeing-05-202410

 

【歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡】中森明菜、苦難の90年代経て14年ぶりに「紅白」出場 後輩・浜崎あゆみに学ぶ「新しい時代」

https://www.zakzak.co.jp/article/20240702-5JU2MAB735KSVCH3TG4YVWBJHI/

 

Netflix『極悪女王』の“本物”志向に感じた危うさ 「リアルなプロレス」を求めるひとびとのナイーブな欲望

https://jp.ign.com/queen-of-villains/77074/opinion/netflix

この記事読んで、「必殺・手のひら返し」で書きたかったことはこれじゃないかと思ってしまったし、これこれ思い出したし、あゆの『M 愛すべき人がいて』との距離の取り方に思いを馳せたりした。

 

それと、「考察」と「批評」と「謎解き」についての「干さオレ~四ツ谷怪談篇~(第六回)」を読んで、よくわからなかったけど、仲俣暁生さんがこんな投稿をしていて、「批評は嫌われ、考察者ばかりが増える」というのが心に残った。

 

 

ap bank fes 行ってきたし、ブログもっと更新したいなぁ。

※ ブログ記事が溜まってきたので、【テーマ】を追加して整理しました。「エレカシ胎動記」の追加と「浜崎あゆみ」をいくつかに分けました。あと、細かいところを少し整理して、今回の記事のテーマは「映画・本・その他」です。

 

 

 

 

速水健朗『ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち』(2008年)を読んだ。

前からこの本の存在は知っていて、そこに “浜崎あゆみ” が出てくることも知っていたけど、読まなかった。おそらく「浜崎あゆみ=ケータイ小説」というようなことが書かれてるのだろうと思っていたから。

私は、浜崎あゆみはケータイ小説とは違うと思っている。しかし、ケータイ小説を読んだことがない。読んだことがないのだから「違う」と明確に言うこともできず、「違う」という思いだけがあった。

 

そして、2024~2025年の今、放送中の朝ドラ『おむすび』だ。

舞台は平成。主人公の姉の名前が「歩」で、「伝説のギャル」で、愛称は「あゆ」。それだけでなく、ギャルにとって救いの歌として、浜崎あゆみの「Boys & Girls」が実名で登場する。

 

ギャルかぁ。ヤンキーよりは(浜崎あゆみを語る言葉として)しっくり来るかぁ?とも考えていたが、でも、あゆ本人は例えば「アゲ~!」とか言ったりしなそうだなとか考えてたら、この本のことを思い出した。

浜崎あゆみを「ギャル」とする、「ギャル文化」と紐付けることへの違和感の正体やヒントがこの本には書かれてるかも知れない。浜崎あゆみを「ヤンキー」とすることにも違和感はあったけど(「ケータイ小説」にも)、「ヤンキー」にヒントがあるかも知れない。

 

あゆはギャルなのかヤンキーなのか。私はこの本を読もうと思った。

 

 

本書(以下『ケータイ小説的。』)の中では、『恋空』や『赤い糸』などのケータイ小説、雑誌『ティーンズロード』、漫画『NANA』などが出てくるが、私がわかるのは紡木たくだけだった。紡木たくの『ホットロード』『瞬きもせず』なら読んだことがある。1986~1990年の作品で、ゼロ年代に誕生したと言われるケータイ小説より前の作品だが、なるほど、ケータイ小説とはこういう感じなのかもと思った。

 

情景描写がないとか、モノローグ(独白)形式とか、終わったところから過去を振り返っているとか、ああ確かに、浜崎あゆみと通じるところがある。

しかしそれも、アルバム『Duty』(2000年)、もっと言えば『LOVEppears』(1999年)くらいで終わってない?とは思ったが。

 

ケータイ小説は「事実に基づくフィクション」だと出てきて、まんま『M 愛すべき人がいて』(小松成美)のキャッチコピーではないか! 当時ブログに書いた通り、あのとき私は “これが「事実に基づくフィクション」というジャンルなのか” と認識したが、これを「ケータイ小説」と言うのか。

しかし、それ(『M 愛すべき人がいて』)はやはり、「浜崎あゆみとは関係ないもの」に思えた。浜崎あゆみから派生したものではあるかも知れないけど。

 

M 愛すべき人がいて ~事実に基づくフィクション~
 

上記ブログにも貼ったが、浜崎あゆみとケータイ小説というと、私にはブログ『kenzee観光第二レジャービル』の下記記事の方がしっくり来てしまう。

 

浜崎歌詞に「ケータイ」が登場しないという事実を我々は決して忘れてはならない
http://bungeishi.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-0bf5.html

 

ツンデレ喫茶ロック(浜崎あゆみ「Rock'n Roll Circus」)
http://bungeishi.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/rockn-roll-circ.html

 

考えられるのはご本尊の浜崎とポスト浜崎文化とは受容の質が違うのではないかということだ。

 

ギャルは浜崎のコンテンツに「共感」していたのではなく、「感動」していた。だが、浜崎が引用されたケータイ小説には「共感」した。
 

「関係性」の浜崎、「シーン」の西野(西野カナ)と考えるとわかりやすいだろうか。西野の音楽は浜崎のようにイビツなところがまったくない、機能性を追及した優秀な青春歌謡だ。

 

つまり、浜崎の音楽は純文学として聴かれていた。実存の言葉であった。

 

浜崎さんは自分の影響力が生み出した文化がこのようなフヤけた共依存の閉鎖的なコミュニケーションだったことに苛立っているのではないか

確かに初期の浜崎は「自分語り」「トラウマ語り」で若い世代の圧倒的な支持を受けた。だが浜崎にとってトラウマ語りは実存としての言葉であり、自分を探すための方法のひとつだった。だが、浜崎の意図に反して「トラウマ語り」は商品として流通するようになってしまった。「そうではないんだ、あゆが語りたかったのはトラウマを克服して、自立した自己を獲得するんだっていうことだよ」と若い世代に警鐘を鳴らしているのだ。ズブズブになって共依存? フザけんな! とマイクロフォン・ペイジャーのように「改正開始」だと叫んだのだ。

 

『ケータイ小説的。』を読んでいて、以下のブログで書いたことと同じことを言ってるのではないか?と思うこともあった。

 

「空虚」か「リアル」か、浜崎あゆみ (前編)
「空虚」か「リアル」か、浜崎あゆみ (後編)
 

浜崎の歌詞は精神論みたいなところがある。メッセージがあるようでなく、匿名性の高い歌詞でもある。例えば、彼女の歌からどこか特定の場所や景色が浮かんでくることはあまりなく、「SURREAL」で自ら歌ってるように、それは<どこにもない場所>だったりする。

 

ゼロ年代とは、急激に「肉体性」が失われていった時代ではなかったか。
インターネットもそうだし、CD から配信、アナログからデジタルへ。

 

もっと前の世代、あるいはネットが当たり前になってからの世代だったら、どちらでも良かったかも知れないが、ちょうどこの世代は、記号化もままならぬ、かといって肉体の大事さを歌ったところで何も解決にもならないくらい、空虚さが迫っていたのだと思う。


しかし、私が『ケータイ小説的。』で一番ゾッとしたのはこの部分である。

 

 しかし、ここではあえてその逆についての考察をしてみたい。恋人を束縛したい気持ちが携帯電話というツールの登場で顕在化したのではなく、携帯電話というツールの登場によって、恋人を束縛するという、これまでにはなかった願望が生まれたという可能性について考えてみよう。いや、束縛する願望が誕生したのではなく、携帯電話そのものへのアディクションが、結果的に恋人の束縛という形につながっているのではないだろうか。

 

今、例えば、SNS での議論や攻撃やマウントや炎上――。

それらの現象が、もともと人間にあった思惑や欲望が可視化されたのではなく、SNS というツールによって生み出された思惑や欲望、あるいは、SNS へのアディクション(依存)がそういう形につながってる現象だとしたら……。

 

自分のその願望はもともとあったものなのか。それとも、SNS によって生み出されたものなのか、つまり、SNS がなかったら生み出されなかったかも知れないものなのか。SNS でもメールでもスマホでも携帯電話でも。

 

他にも、“「つながること」を希求する若者” とか、“「優しい関係」に囚われる若者の生きづらさ” とか、気になるところがたくさんあった。

 

メールも内容より「つながること」を求めるとあるが、「つながること」を求めるのは、昔より「つながり」がなくなってきたからじゃないかと思ったり。

 

そして、ケータイ小説では、「社会」が障壁となることはなく、彼ら自身が生み出している「コミュニケーション」が障壁となっているという。

 

そして、こうつながる。

 

 つまり、コミュニケーションの変化そのものが、ケータイ小説を恋愛ストーリーとして成立させている障壁であり、顕著に現われ出た時代性なのだ。

 ここまで取り上げてきた「優しい関係」もしくはAC(アダルトチルドレン)的な作法は、傷つけあうことを避けるために生じた技術だが、その技術が浸透するとそれ自体が抑圧となり、現代ならではの生きづらさを生んでいる。そして、それらとの対峙こそが、ケータイ小説における文学的主題であると言えるのではないか。

 

ここを読んだとき、私ははじめて「あ!」と思った。

 

それらとの対峙

 

先に貼った「「空虚」か「リアル」か、浜崎あゆみ」の記事で、私はこんな風に書いていた。

 

浜崎あゆみは(そしておそらくファンも)自分が空虚であることはわかっていて、それでいながらそのままで良いとも思っていなくて、本当はそこから脱しようとしていたのではないか。

それにはインターネットやデジタル化も大きく関係していると思うけど、そういう中で、人間性とか生き方とか、そういうものをどう作品に込めていくか、デジタルなものとどう折り合いをつけていくか。

浜崎あゆみの歴史はその戦いだったのではないかと私は勝手に思っている。

 

あらゆるものがデジタル化していく中で、浜崎あゆみが「空虚」の中から「肉体性」を獲得したのなら、それはとても大きなことなんじゃないかなと思っている。

 

私は『ケータイ小説的。』を読んでも、速水健朗の言うように、ケータイ小説が「それらとの対峙」を文学的主題に持っているとは思えなかった。ケータイ小説を読んだことがないから明確に言えないのはあるけど。

 

けれど、浜崎あゆみには「それらとの対峙」がある。

 

私の中で浜崎あゆみとケータイ小説が「違う」というのはそういうことなのかなと思った。

 

そして、あゆはギャルなのかヤンキーなのか。

 

同じくブログ『kenzee観光第二レジャービル』の別記事であゆは「楽天家タイプのヤンキー」と書かれてたことを思い出した。

 

そうか!

 

あゆは、ギャルタイプのヤンキーなのか? ギャルとヤンキーのハイブリッドなのか?

 

※ これもはや、「映画・本・その他」の記事じゃなくて「浜崎あゆみ」関連じゃん?とも思うけど、今のところ「映画・本〜」にしておきます。

思い出した。

 

これがロックだった。

 

約25年前、私が出会ったロック。

 

↓ブログに書くのは後になってしまうと思うので、インスタに書けるだけ。

 

 

大空に吸い込まれて君にさへ届かないどころじゃなかった。

 

歌が大空そのものになって、私の胸をいっぱいにした。

 

バンドは大地。

 

そこからの、、、

 

年末にあゆ。年始にエレカシ。

 

浜崎あゆみは「終わり」をくれるアーティスト。

 

エレファントカシマシは「始まり」をくれるアーティスト。

 

ああ、今日までだった!

 

観に行ってきます!

 

https://abema.tv/live-event/1da1c05e-7500-4551-a345-ac839b58df86

あけましておめでとうございます!

 

 

 

第75回NHK紅白歌合戦、椎名林檎ともも「ほぼ水の泡」、最高でした!

 

 

もちろん期待してたけど、その期待を上回る、ブラボー!

 

「ももちゃんって、可愛いんだ」

と思ってしまった。や、前から知ってたけどぉー!

 

ももちゃんショートカット似合いそう。なんていうの、宮本さんが動かずじっとしてたら格好良いんじゃ?みたいな。や、宮本さん動いても何しても格好良いけどぉー!

“人生何周目ですかお姉さん” って林檎ちゃんも楽しそうだった!

ただ、佐藤さん(佐藤芳明)いなかったよね?

出番後も着替えてきて、頭に白黒の招き猫乗っけてて可愛かったぁー。

で、私は前日、あゆのカウントダウンライブに行ってきました。

 

 

改めて書きますが、オープニングから、一曲目から、観客動員数を記録もした(テイラー・スウィフトやアリアナ・グランデやブルーノ・マーズやジャスティン・ビーバーの記録を超えたんだって!)アジアツアーを実演してきた一座の気合、気迫、プライド、矜持を感じて、震えた。

そして、年末のこのときに今年も代々木体育館で堂々と歌い続けてる浜崎あゆみに心の底から震え、感動した。

前は隣の紅白が気になったりもした。他の出演者が気になるとかじゃなくて、ここに書いたようなこと。

でも違った。

ここが世界のど真ん中!

真っ赤に燃えていた。


本当に私は “すごいもの” を見ているんだ…と思いました。

あんまりこういうことを言うのは好きでもないし、考えることもないけど、

“本物だ”

って思った。

歌い続けてるから本物なのではなく、本物だから歌い続けているんだ…と思った。

(前にエレカシファンの方が教えてくれた、蔦谷好位置さんがブログに書いてた、なかにし礼さんが言った「宿命」の話。これを思った。そのブログ、今は見られなくなっちゃったんだけど)

続ければ良いというわけじゃないかも知れないけど、「なんであゆは歌い続けているんだろう」「本物だからだよ!」みたいな。

アンコールで、浦田直也と「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~」を歌った。ご存知、浜田雅功と小室哲哉の歌だ。

浦田直也とライブで共演するときはよく歌ってる歌だけど、私は、ダウンタウンや『HEY!HEY!HEY!』のことに思いを馳せてしまった。

最近のエンターテインメント業界に起こったこと、起こってること。

それでも、あゆはこの歌を歌い続ける。

『HEY!HEY!HEY!』を見てた世代としても、ぐっと力が入った。

 

この日はレコード大賞の放送もあって、私はまだ録画を見れてないのだけど、宇多田ヒカルもコメント出演したみたい。何かここにきて宇多田ヒカルと浜崎あゆみがきてるというか、両者の “本物” ぶりを感じてるんだよなぁ私は。

 

翌日、大晦日のライブは生配信で見た。1/5 まで見逃し配信やってるから、ぜひ見て欲しいな。

 

↑ここに貼ってある動画は 2023-2024 のかな。

 

配信URL:https://abema.tv/live-event/1da1c05e-7500-4551-a345-ac839b58df86

 

紅白で、椎名林檎とももの後に歌った星野源、「ばらばら」の歌詞を、

 

“本物はあなた わたしは偽物”
 


 

“本物はあなた わたしも本物”

 

と変えて歌ったと知った。(紅白見ましたが、もともとの歌詞を私は知らなかったので)

 

このことを忘れずにいたいと思い、ここでも「本物」というワードが出てきてると気づいた。

 

紅白、B'z が盛り上がってて、でも B'z は昔ダサいとバカにされてた、そのことを忘れてはいけない…って話題を見て、わかる!と思った。

 

「B'z はダサい」と言いたいわけじゃない。世間なんてそんなもんだということ。

昔 B'z だっさー!とか言ってた人が、今回率先して B'z かっけー!と言ってる可能性もあるわけだ。で、それは別に良いし、私だってそういうことしてたりするのだろう。B'z が何かを引っくり返したということなんだろう。

 

ただせめて、「なかったことにしない」という敬意(誠意)は持っていたいというか。

 

B'z はノスタルジーではないと本気で思っている人がいるはずだ。

 

…と、浜崎あゆみファンの私は思ったりした。

 

まぁ、なんていうか、評価されず嘆いてばかりも、評価されて喜んでばかりもいられない。

 

「○○なんてダサい」という価値観はなくなった…と言う人もいるけど、本当にそうかなぁ? それは今もあるんじゃないの?

 

B'z にしろ何にしろ、何かに対する評価を「ひとつ」に説明することなんてできない。それこそ、「ばらばら」なのだから。だから、自分で考えるしかない。

 

あーーー、やっぱり私は「引き裂かれてる」のかなぁ。エレカシとあゆが好きってところがもうね。でも、皆そうだと思ってるんだけど、そうでもないのかなぁ。

 

でも、エレカシ(というか宮本浩次)もあゆ(浜崎あゆみ)も「引き裂かれてる人」だから、好きだし、勇気をもらえるんだと……

 

で、紅白の B'z の話。

 

朝ドラ『おむすび』の主題歌「イルミネーション」を歌ったんだけど、主人公・結の台詞思い出しちゃったよ。

 

「お姉ちゃんは、ニセモノなんかやない!」

 

 

ねぇ、おむすび → B'z → あゆ …これはもう B'z のアレにあゆ出るしか・・・

 

それでは、エレカシ新春ライブに行ってきます!

 

今年もよろしくお願いします!

今日 2回目の更新です。年内に 11月のライブの記事まで書きたかったけど、書けなそうなので、その前に書いておきたいことを!


まずは、紅白。もも(チャラン・ポ・ランタン)の出演決定!

 


椎名林檎と「ほぼ水の泡」を歌唱! 曲順も発表されて、星野源の前だー!

 

 

乾杯の音頭まかせて!

大物歌手のような風格を感じた 10年くらい前のあの日から、紅白で歌うところを想像してたさ~!

 

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そして、明日 30日に放送される『第66回 輝く!日本レコード大賞』に浜崎あゆみ出演!

 

 

史上初の 3連覇を達成した 2003年から、21年ぶりの出演!

 

2002年に大賞を受賞した「Voyage」と「Born To Be...」の 2曲を披露!

 

「Voyage」は結構知られてると思うけど、「Born To Be...」! この曲です!

 

 

サンバのリズムを感じる、リズムが力強くて新鮮な曲だと思うのでぜひ!私も楽しみ!

 

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その 30日、私はあゆ(浜崎あゆみ)のカウントダウンライブに行きます!

 

この前の FNS歌謡祭や朝ドラ『おむすび』であゆのライブ行きたくなってチケット買った人いるみたいで嬉しい。(イープラスでまだチケット買えるかもよ。AnyPASS のリセールとか)

 

31日は、ABEMA で生配信あります!(見逃し配信もあるよ〜)

 

 

配信URL:https://abema.tv/live-event/1da1c05e-7500-4551-a345-ac839b58df86

 

生配信を記念して、過去ライブの無料配信もやってるみたい。

 

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それと今、アマゾンプライムであゆの 25周年ライブ『ayumi hamasaki 25th Anniversary LIVE』(2023年4月8日のライブ)が見放題のようです。

 

 

このライブ、本っっっ当に良かったから見て欲しい。

見放題というから無料なんだよね? 30日間の無料体験で見られるってこと? よくわからないけど、見てー!

 

「よっちゃん(野村義男)登場」とか「紙に書いて破く」とか「初の47都道府県ツアー発表」とかドラマありまくりだから。

 

このライブの記事→ 「あゆ、デビュー25周年おめでとう!」

 

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浜崎あゆみ、今年のアジアツアーのネット記事です。

 

 

 

 

それでは、今年もブログを読んでくださり、ありがとうございました!

 

最後の記事がかけ足ですみません。エレカシ新春ライブ行きます!

 

来年もよろしくお願いいたします!