2025年になって 2月の後半になってしまいましたが、「2024年の私的年間ベストアルバム」を書いておきたいと思います。2024年は、いろいろ聴いた気がするけれど、あまり体に残ってない感じがして、ベストアルバム選べないなと思ったんです。それなら曲はどうかと思い、聴いたアルバムから曲を選んでいって、その中からなんとかベストアルバムを選ぶことができました。
そんなわけだから、あまり語ることもできず、ただ貼るだけになってしまいそうですが。
まず、選んだ曲がこちら(30曲)。
そこから選んだベストアルバムが……
10位 Bialystocks『Songs for the Cryptids』
「頬杖」が CM に使われてた。1曲目「空も飛べない」が、スピッツの「空も飛べるはず」を想起させる(タイトル的に)。
都会のようでも田舎のようでもあると以前書いたが、今回は宇宙も感じるような。山奥の感じも。山奥の星空。
「憧れの人生」のボーカルがかっこいい。ぶっきらぼうというか、野性味があって。
「cryptid」というのは「未確認生物」という意味らしい。ビアリストックスに合ってるというか、まだ発見されてない感じがある。
9位 Fontaines D.C.『Romance』
ポップになって、スケールが大きくなって、今までで一番聴きやすいフォンテインズD.C. に感じた。ロックバンド!って感じも。裏通りな感じもするけど、いま表通りってあるんだろうか。表通りなき裏通り、裏通りが表通りみたいな。
暗くて悲しげなのにポップ。引き裂かれていく感じと哀愁漂ってる感じと。
8位 Sasha Alex Sloan『Me Again』
アメリカのシンガーソングライター、サーシャ・アレックス・スローン。チャーリー・プースとコラボしたり、カミラ・カベロや P!NK に曲を書いたりもしてるみたい。“サッド・ガール” というキャッチフレーズが物語ってて、ラナ・デル・レイの “サッドコア” を思い出したりした。
来日もして、チケットも売り切れたようだ。動画でライブの様子見たけど、合唱起こってた!
悲しい旋律ながら温もりがあって、切ない歌声に癒やされた。
7位 Kula Shaker『Natural Magick』
元気なクーラ・シェイカー! 前作も好きだったけど、今作も良い。今作はポップ! でも、メッセージもあり!
来日公演行けなかったぁ。
6位 渡會将士『MorroW SoundS』
2024年は 2回渡會将士のライブを観ることができた。「夜明け」を感じる渡會将士の歌声、曲。
「Kebab」みたいな面白い曲もあれば、「in the mood」のようなまさにムーディーな曲もある。FoZZtone に対してのソロというより、FoZZtone を通ってきた渡會将士という感じ。
5位 Taylor Swift『THE TORTURED POETS DEPARTMENT』
テイラー・スウィフトの最新アルバム、地味でしょうか? でも私は、これは小説の朗読アルバムなんだ!と思えてから、ぐっと入ってきた気がする。
ビヨンセやビリー・アイリッシュなどビッグネームなアーティスト達がアルバムを出した 2024年の中で、テイラーのアルバムは地味かも知れないけど、ふと聴くと癒やされた。
何より、来日ライブ観られた!
Taylor Swift The Eras Tour @東京ドーム
4位 Travis『L.A. Times』
今回順位を決めてくうちに、え?こんな上?となったアルバム。普通に聴いてたけど、他のアルバムと並べながら順位を考えていったら、あれよあれよと上にいって、え?こんな上?みたいな。最初はランクインすら考えてなかったのに。気づいたら、すっと上位に入ってるような、上位に入ってることに気づかせないような、そんな良さ。
気づいて!このアルバム良いよ!
ここからのトップ3 は、同率 1位でも良いと思ってます。
3位 折坂悠太『呪文』
やはり私は折坂悠太が好きなんだと思えたというか、琴線に触れるんだ。
“アパートを更新しなかった” がこんなに響くなんて。“車売りました” とか。(夜香木)
痩せたり肥えたりで生きてるし、みんなの話題のぼるその人知らないし、そんな話はしていないし聞いてないし、きみのいる世界を「好き」って思っているよ。
2位 Cocco『ビアトリス』
カバーズで Cocco 見てすごく良い!と思って、アルバム聴いて。もともと私の好みの音なんじゃないかと思ってたけど、やっとまっすぐ出会えた感じ。
1位 Maggie Rogers『Don't Forget Me』
マギー・ロジャース、かっこいいです。アメリカのシンガーソングライター。シンプルで、力強くて、こういう女性アーティストを待ってたし、探してたような気がする。ということで、1位になっちゃった。
ファレル・ウィリアムスが絶賛したとか、ザック・ブライアンやフランスの L'Imperatrice(リンペラトリーチェ?)にフィーチャーされたりとか。テイラー・スウィフトをカバーして、テイラーに反応されてたような。
↓この曲が最新曲かな。(アルバムには入ってない)
というわけで、ほぼ説明もなく、貼るだけになってしまいましたが、この 10枚になりました!
ジョン・バティステの『ベートーヴェン・ブルース』もドキドキした。中村一義の『対音楽』を思い出したし。
あと、後でちゃんと聴こうと思ったまま聴けないでいたアルバムがあって、大森靖子『THIS IS JAPANESE GIRL』、ゆっきゅん『生まれ変わらないあなたを』です。2025年になってから聴いています。
全体的に「癒やされた」と思うことが多かった気がして、「癒し」を求めてたのかも。
気になったアーティストは、スティーブン・サンチェス(アメリカ)、グラス・ビームス(オーストラリア)、The Clause(イギリス)、The Chairs(台湾)、LAIKA DAY DREAM、Khaki、笹川真生とか。
スティーブン・サンチェスは、50年代のアーティストかと思ったら若い人で驚いて。グラス・ビームスは、クーラ・シェイカー好きには聴いて欲しい。LAIKA DAY DREAM は、ボーカルの Kazutoshi Lee が paionia の高橋勇成と syrup16g「パレード」をカバーしてるのを聴いて知って良いなって。
ちなみに、最初に選んだ 30曲を書いておくと……
1. BLACKBIRD/Beyonce(COWBOY CARTER)
2. Waves/Kula Shaker(Natural Magick)
3. Gonna Need Someone/Ringo Starr
4. 向日葵/Age Factory(Songs)
5. 言葉が主役にならない/ACICO(ラヴの元型)
6. ファンタジー/Cocco(ビアトリス)
7. BIRDS OF A FEATHER/Billie Eilish(HIT ME HARD AND SOFT)
8. Kids/Sasha Alex Sloan(Me Again)
9. So Sick Of Dreaming/Maggie Rogers(Don't Forget Me)
10. Florida!!! (feat. Florence + The Machine)/Taylor Swift(THE TORTURED POETS DEPARTMENT)
11. Running/Norah Jones(Visions)
12. hanataba/milet
13. チーム友達/千葉雄喜
14. BYE-BYE/浜崎あゆみ
15. 光芒 (feat. 竹原ピストル、仲井戸麗市)/長澤知之(スカイブルー、エモーション)
16. 写真はイメージです/渡會将士(MorroW SoundS)
17. きらーず/黒猫CHELSEA
18. Starburster/Fontaines D.C.(Romance)
19. All Kinds of People/Jake Bugg(A Modern Day Distraction)
20. アングル/MONO NO AWARE(ザ・ビュッフェ)
21. 無言/折坂悠太(呪文)
22. Don't Get Me Started/The Smile(Cutouts)
23. Alive/Travis(L.A. Times)
24. Thrown Around/James Blake
25. 何色でもない花/宇多田ヒカル
26. 頬杖/Bialystocks(Songs for the Cryptids)
27. 内緒の唄/チャラン・ポ・ランタン
28. 時代/浜崎あゆみ
29. Fantasy/浅井健一(OVER HEAD POP)
30. 春になれば/中村一義
()内が収録アルバムで、赤字がベストアルバムに入ったもの。藤井風「満ちてゆく」も入れたかった〜。
さらにちなみに、Spotify の 2024年私のトップソングは、浜崎あゆみ「時代」でした。
最後に、感銘を受けた記事を載せておきたいと思います。
家主 田中ヤコブ×くるり 岸田繁、音楽に投影する“社会と自分” The Beatlesを継承する意義も語り合う
https://realsound.jp/2024/04/post-1644741.html
この「世界的にThe Beatlesが干されてる」、わっかる~!と思ってしまった。だから私にとってテイラーとか貴重なのかも多分。
ビヨンセはなぜ馬に乗るのか。騎馬肖像の美術史的星座——ダヴィッドから映画『NOPE/ノープ』まで【連載】クリティカル・シーイング:新たな社会への洞察のために #5(文:石川卓磨)
https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/critical-seeing-05-202410
【歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡】中森明菜、苦難の90年代経て14年ぶりに「紅白」出場 後輩・浜崎あゆみに学ぶ「新しい時代」
https://www.zakzak.co.jp/article/20240702-5JU2MAB735KSVCH3TG4YVWBJHI/
Netflix『極悪女王』の“本物”志向に感じた危うさ 「リアルなプロレス」を求めるひとびとのナイーブな欲望
https://jp.ign.com/queen-of-villains/77074/opinion/netflix
この記事読んで、「必殺・手のひら返し」で書きたかったことはこれじゃないかと思ってしまったし、これとこれ思い出したし、あゆの『M 愛すべき人がいて』との距離の取り方に思いを馳せたりした。
それと、「考察」と「批評」と「謎解き」についての「干さオレ~四ツ谷怪談篇~(第六回)」を読んで、よくわからなかったけど、仲俣暁生さんがこんな投稿をしていて、「批評は嫌われ、考察者ばかりが増える」というのが心に残った。
ap bank fes 行ってきたし、ブログもっと更新したいなぁ。