チャラン・ポ・ランタン presents 『つがいの悲喜劇』 | ラフラフ日記

ラフラフ日記

主に音楽について書いてます。

チャラン・ポ・ランタン presents 『つがいの悲喜劇』
ゲスト:ガレージシャンソンショー
2013年11月2日(土) 青山円形劇場




またチャラン・ポ・ランタン。
これはね、病みつきになっちゃうのよ。
それに、しょっちゅうライブやってるから、チャラン・ポ・ランタン。

ゲストは、ガレージシャンソンショー

チラシには、

『しかもゲストは私たちの憧れ! “ガレージシャンソンショー”!!!
 チャランポ姉妹はガレージシャンソンショーを聴いて大きくなりました…』


と書いてある。
ももちゃん(イラスト)の目がハートマークになっている。

私は恥ずかしながら、『ガレージシャンソンショー』という存在を知らなかった。
山田晃士(ボーカル)と佐藤芳明(アコーディオン)によるユニット。
キャッチコピーがあって、以下のように言っていたと思う。
“ポップでキッチュなガレージシャンソン歌手” 山田晃士
“IQ180 のからくり人形” 佐藤芳明
もうなんかドキドキのワクワクのゾクゾクなのである。

同じ編成であることからもわかる通り、チャラン・ポ・ランタンはガレージシャンソンショーに多大な影響を受けていて、ももちゃんにとっては憧れの存在、佐藤さんは小春さんの師匠だという。
ちなみに、小春さんには「こまっちゃクレズマ」というバンドの存在も大きく、その「こまっちゃクレズマ」とも 10月に共演している。

チャランポのおかげで、「ガレージシャンソンショー」とか「こまっちゃクレズマ」とか「たをやめオルケスタ」とか、いろいろイロイロ知ることができてるよ。どれも名前からして最高だし。「青山円形劇場」だって行くのはじめてだし。新しい扉がどんどん開いてゆく。新しい世界がどんどん広がってゆく。

チャランポは青山円形劇場で三日連続ライブをやることになっていて、私が行ったのは初日。

2013年11月2日(土) チャラン・ポ・ランタン presents 『つがいの悲喜劇』
2013年11月3日(日) チャラン・ポ・ランタン presents 『たがいの悲喜劇』
2013年11月4日(月) チャラン・ポ・ランタン ワンマンショウ 『ふたえの悲喜劇』


三部構成になっており、
第一部:チャラン・ポ・ランタンによるカバー演奏
第二部:ガレージシャンソンショー
第三部:チャラン・ポ・ランタン

出演者は、チャラン・ポ・ランタンの二人とガレージシャンソンショーの二人のみ。

<第一部>
私が語るより、何を演ったかを記した方がいろいろ伝わると思うので、ネットの力を拝借して書いておく。(感謝です)

・東京ティティナ / 生田恵子
・東京節 (パイノパイノパイ)
・レーザービーム / Perfume
・いっぽんでもニンジン / なぎら健壱
・三百六十五歩のマーチ / 水前寺清子
・異邦人 / 久保田早紀
・迷い道 / 渡辺真知子
・悲しき六十才 / 坂本九
・ハバナギラ (イスラエル民謡)


ももちゃんがライトを振り回しながら「レーザービーム」。
小春さん「チャランポランタンも『ムスタファ』をやってるけど、今日は坂本九大先生のバージョンで」と「悲しき六十才」。「ハバナギラ」で小春さんを残して、ももちゃんが去ると、、、

ガレージシャンソンショーの山田さんが颯爽と現れ、小春さんと二人(通称ガレタン?)で一曲。

・名も無きマチネ / ガレージシャンソンショー

<第二部>
ガレージシャンソンショーについては、この日はじめて観るくらいだから、曲名もわからず。これまたネットの力を拝借して。(これまた感謝です)

・いざ進めよ、いばらの道を
・ななかいのバラジョー
・こうしくんとおねいさん
・神頼みチャチャチャ
・売買ブルース
・愛の詩


山田さん、声でかい!!!
佐藤さん、なんか鋭い!!!

ドラゴンボールのフリーザみたいな、礼儀正しい悪魔(でもコミカル)みたいな感じだ。なぜか、ばいきんまんも思い出したが、アニメのボキャブラリーがないので誰かー。タイムボカン? ブラック・ジャック? ゴルゴ13? ベルサイユのばら? ガラスの仮面?

いろいろな道具(楽器)が出てきて手品師のようでもあった。

<第三部>
再び登場のチャラン・ポ・ランタン。今度はオリジナル曲で。

・歯車
・人生のパレード
・三人の男
・サイテーな女
・潮時
・ムスタファ
・おしまい
・空中ブランコ乗りのマリー
・私の宇宙 (新曲)


“あたしは可愛い 有名スター 男はみんな あたしを口説くの
 どいつもこいつも踏み潰したわ あたしはサイテーな女”


「サイテーな女」はすごいや。
(※『たがいの鍵穴』に収録されてますが、私まだ持ってませんので、歌詞は聞き取りによるものです)

「潮時」、“ほら!手切れ金よ!” の捨て台詞とともに、上からお金がひらひら舞ってきた(もちろん本物のお金ではありません)。そのあと、ももちゃんが床に散らばったお金を一枚一枚拾っていた。

「空中ブランコ乗りのマリー」では、天井から吊るされた裸電球(のようなもの)を使ってのパフォーマンス。

真ん中に置かれたスーツケースに座って歌われた新曲「私の宇宙」。小さい頃よく押し入れにこもっていたという小春さん。そのときの景色を妹のももちゃんが歌う。チャランポの描く「架空」の世界の先に、「押し入れ」が見えた気がした。それは、「宇宙」のようにキラキラと輝いているようで、これからのチャラン・ポ・ランタンの未来を照らしているようだった。

二人きりのチャラン・ポ・ランタンをはじめてしっかり観ることができた。

<アンコール>
アンコール、チャラン・ポ・ランタンが登場?!
い、いや、違う、チャラン・ポ・ランタンの衣装を身にまとった、ガレージシャンソンショーだ!!

そのままチャラン・ポ・ランタンの「サーカス・サーカス」へ。

そして、チャランポの二人も合流!!

・サーカス・サーカス (ガレージシャンソンショー)
・陽はまた昇る (ガレージシャンソンショー×チャラン・ポ・ランタン)
・Oppai Boogie (ガレージシャンソンショー×チャラン・ポ・ランタン)


写真撮影OK の時間があり、これはもう写真を見てもらうのが早いと思うので UP!



↑ほら、こんな風。



↑山田さんがちゃんとブタを持ってるのが、可笑しくて可笑しくて。ぶんぶん振り回してたわ(笑)。



↑↓360度の円形ステージだったので、ぐるぐる歩き回ってサービスしてくれました。ももちゃんも小春さんも、楽しそう、嬉しそう。



もうここまででお腹一杯な感じなので、少しだけ書くと。。。

「鏡の向こう側の世界」を覗いてしまったような気分でした。360度の円形ステージだったから、向こう側にお客さんの顔が見えたのもあったと思うけど、「ここではすべてが逆さまになっている」ような、「裏側の世界」を覗いてしまったような。
私がロックだかポップだかを追いかけている間に、鏡の向こう側ではこんなことが起こっていたのかというような。あるいは、ロックやポップを追いかけていたら鏡の向こう側のこんな世界まで来てしまったというような。

前回の大森靖子さんについて「やっとあゆが正当に評価される」とか書いたけど、私は別に「正当な評価」というものがあると言いたいわけじゃなくて、こういうことなんだよな。裏側の世界があるっていうか。

チャラン・ポ・ランタンは「私ってばセンスいい」というのを寄せつけないと書いたけど、もちろんそういう人だって楽しめるんだよ。音楽マニアしか寄せつけないのがイヤだとしても、今度は逆に音楽マニアを寄せつけないんだとしたら、同じことになってしまうもんね。

「男性」が加わったチャラン・ポ・ランタンをはじめて観た。

男性(しかも憧れの)がいることで、チャランポの女性らしさとか、可愛らしさを見ることができた。

山田さんのぐいぐい迫る MC が面白すぎる。声もでかいし。
憧れの共演だったんだよねぇみたいな話をしてたら、ももちゃんに向かって「どうですか?共演して」とか迫ってたし。ももちゃん、「どうって、、、ねぇ?」ってお客さんに助けを求めてたよ(笑)。
佐藤さんも佐藤さんで、「ももちゃんはどうしてブタを持っているの?」って突然。小春さんは、「佐藤さん、すごいコワいんだよ~!」って言ってたな。昔、しごかれたのかな(笑)。

はじめて会ったときの話だったかな、こうじゃないああじゃないと話してたら、山田さんが「それは楽屋で話したらよろしいんじゃないでしょうか」って。いや、たぶん、山田さんはそんな面白いことを言ってなくても、断トツで声がでかいし、あの格好だし、ブタ持ってるし、もうそれだけで面白いの。

そんなだから、この日チャランポはちょっと圧倒されていたと思う。だから、いつもより大人しかったというか、しおらしかったかも。

いつもなら、ももちゃんが爆発する「Oppai Boogie」なのに、笑いをこらえ切れず歌えなくなってしまって、しまいには笑い転げてたもん。それもまた、この日だけのものなんだね。次の日からは、ふてぶてしいチャラン・ポ・ランタンが戻って来てたっていうから。(翌日は、逆にチャランポがガレージシャンソンショーの衣装を身にまとったそうです)

そんなガレージシャンソンショーとチャラン・ポ・ランタン。
再び、共演いたします。

ガレージシャンソンショー presents 『思い出し笑ひ』
2014年2月15日(土) 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
<ゲスト>チャラン・ポ・ランタン


おまけ:青山円形劇場がある「こどもの城」正面にて