チャラン・ポ・ランタン×桑山哲也「蛇腹妖怪大移動」 | ラフラフ日記

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チャラン・ポ・ランタン ツアー2023「蛇腹妖怪大移動」
2023年12月25日(月) duo MUSIC EXCHANGE

 

チャラン・ポ・ランタンが桑山哲也とツアーする!

 

チャラン・ポ・ランタンツアー2023「蛇腹妖怪大移動」発表!

https://www.charanporantan.net/news/16560

 

 

ってことで、クリスマスに行ってきました、「蛇腹妖怪大移動」。

 

出演は、チャラン・ポ・ランタンと桑山哲也のみ。

 

がっつりチャランポを観るのは 2022年7月の「悲喜劇十三面相」(※1)以来だ。ずいぶんと久しぶりに観る気分。

 

小春さんのソロ演奏に続いてももちゃんが出てきて、チャランポ二人での演奏がはじまる。そうそう!これこれ!これが好きだったんだよぅー!って、空いてた穴に嬉しさや楽しさや喜びの水がどんどん注がれていくようで、心が潤っていくのを感じた。「Sweet as sugar」っていつぶりに聴いた?はじめて?

 

いやもう、最高なんだよ、チャラン・ポ・ランタン。音楽最高!なのはもちろんのこと、人生最高!って思えてくるというか、人生ってどんな人生でも素敵なのかも…って思えてくるというか。

 

そこに桑山さんのアコーディオンが加わって。

 

チャランポと桑山さんの共演は 2022年8月に「蛇腹楽器奏者の祭典」(※1)で観てるけど、そのときは他にも出演者がいて、二組だけははじめて。

 

(※1)蛇腹楽器奏者の祭典など

 

アコーディオンって、一人で世界を作るというか、一台もしくは一人で完結してるような楽器と思ってたけど、桑山さんと小春さんのアコーディオンが一つの曲で同時に鳴ると、二つの物語を一つの物語で聴いてるような、それが交差したり離れたりするのを聴くような、不思議で新鮮で贅沢な時間だった。

 

チャランポが下がって、桑山さんのソロの時間があったんだけど、凄かった。

 

音の強弱とか迫力が凄くて、蛇腹の動きや動くときの音、息継ぎしてるわけじゃないんだけど、それが桑山さんの息継ぎみたいで。これ、たった一台の楽器の音か?ってくらい音が大きくて、アコーディオン一台だけなのに、いろんな楽器が鳴ってるようで、一人で弾いてるのに何人もで弾いてるみたいな、一人オーケストラのようだった。でも、やはり、演奏してるのは桑山さん一人で。大きいけど小さい、みたいな。そっかぁ、妖怪かぁ(笑)。

 

桑山さんと小春さんの二人でアコーディオンを弾くコーナーもあって胸が熱かったし、桑山さんと一緒の「憧れになりたくて」(チャラン・ポ・ランタン)の説得力がヤヴァイ!  コンテストに出てた人とそこに招かれて演奏してた人と…。

 

何より、ももちゃんも言ってたけど、この会場で鳴ってるの、歌とアコーディオンだけなんだよ!

 

私はそのことに改めて感動した!

 

それだけでこんなに景色とか感情とか…。

 

「私たち、歌とアコーディオンだけで踊ってるよ!最高!」

 

この前のカンカンバルカンの大道芸の記事に「楽器から音を出してる感じ」というコメントをいただいたけど、本当にそれで、どんなにいろいろな技術が進歩しても「楽器を演奏して、歌う」忘れたくないことです。

 

「コ・ロシア」聴けたの嬉しかったし、「ライムライトを浴びて」はいつ聴いても何度聴いてもそのたびに心を掴まれる。

 

この日はチャランポはじめての友達と行ったんだけど(桑山さんは観たことある)、その友達も「素晴らしい!」って言ってくれて嬉しかったあ!

 

会場は渋谷の duo MUSIC EXCHANGE だったんだけど、周りにライブハウス一杯あって、会場の向かい側には Awich の看板がどーん!とあった。チャラン・ポ・ランタンと Awich、ぜんぜん違うけど、私はどちらも好きで、そんな自分を(そしてこんな街を)誇らしく思えた。

 

そして、チャランポに出会えて、女のロックもあるんだ!と思えたことを思い出した。でも、それもこれも、あゆに出会えたからで。女か男かなんて、今じゃ何言ってるの?という感じかも知れないけど、それは発見で…。10年前(!)、はじめてチャラン・ポ・ランタンを観たこと、そのときのことを思い出す。

 

 

あゆに出会えたから、チャラン・ポ・ランタンにも Awich にも出会えた。ビートルズに夢中になった私は、エレファントカシマシにやられた私は、ロックは男のものっていつからか知らずのうちに思っていたんだよ。でも、あゆに出会えたことで、チャランポにも出会えて…それは発見だった。

 

ロックって、ビートルズとかエレファントカシマシとかだけじゃないんだ!

 

そして、マドンナにも出会えた。

 

 

つまり、約1年半ぶりくらいに観たチャラン・ポ・ランタンは、

 

ああ、チャラン・ポ・ランタンって私にとってロックだったんだ

 

ということを思い出すようなライブでしたってことです。

 

ロックって、心が熱くなるとか、そういう感じ。

 

それはきっと、私がごちゃごちゃ言うより、これを見てもらえればわかると思う。チャランポをまったく知らなくても、心を打つドキュメンタリーだと思うから、ぜひぜひぜひ見て欲しい。

 

「アコーディオンを531台売った女」

 

いつだって、何が歴史を動かすのか、何が人を動かすのか。

 

桑山さんと小春さんについては、この「蛇腹談義」の前編・中編・後編を見て欲しいけど、特に面白いと思われる中編を貼っておきたいと思います。

 

[蛇腹談義50] え?そんな話してもいいの?桑山哲也に歴史あり!

 

最後に、面白い MV も貼っておきま~す。(「アコーディオンを531台売った女」にも関係してくる)

 

チャラン・ポ・ランタン / 輸入コンテナディスパッチ

あれ、チャランポと Awich、いけるんじゃない?(何が!)