2023年のライブ記事が書き終わったので(あゆのカウントダウンライブを除く)、「2023年の私的年間ベストアルバム」を書いていきたいと思います。今回は 10枚、ランキング形式です。
その前に、「2023年に聴いた音楽」という 30曲のプレイリストを作成しました。ベストアルバムとかぶる曲もあれば、かぶらない曲もあります。
2022年に続いて、ディーン・フジオカが入ってる。パーセルズは、ソングバーズがライブでかけた曲のプレイリストから知った。ちゃんみなは「命日」と迷った。グレタ・ヴァン・フリートは、こんなにレッド・ツェッペリンでいいの? アルバム出たけど、過去作聴いてたラナ・デル・レイ。キリンジの「祈れ呪うな」の歌詞が響くことが多すぎる。KAN とジョングクは何気に一週間(Seven days)つながりだ。
KAN。チバユウスケ。チバユウスケの命日、私の誕生日だ…となんとも言えない気持ちでいたら、渡會将士がツイートしてくれた。チバユウスケのバンドの名前、The Birthday じゃん!って。いじけるなベイベー。
それでは、ベストアルバムいきます!
10位 ザ・ラサムズ『フロム・ナッシング・トゥ・ア・リトル・ビット・モア』(The Lathums『From Nothing To A Little Bit More』)
2021年に気になる新人として挙げたけど、そのとき参照した記事では「ザ・ラザムス」だったんだよ。でも今は、「ザ・ラサムズ」みたい。イギリスでは、スロウタイと首位を争ってた。「Say My Name」っていうのが詩的で良いというか、UKロックって感じだけど文学的な匂いがする。この曲は「亡くなってしまった人との会話」だそうで、語りかけてくるパワーがある。
9位 サンファ『ラハイ』(Sampha『LAHAI』)
ケンドリック・ラマーの「Father Time ft. Sampha」で気になった、サンファ。繰り返されるフレーズや歌声が癖になるし、サウンドも心地良い。温かみと深さ、親しみやすさもある。
8位 グリアン・チャッテン『ケイオス・フォー・ザ・フライ』(Grian Chatten『Chaos For The Fly』)
フォンテインズD.C. のグリアン・チャッテンのソロ。これもなんか癖になるというか、暗いような明るいような、気だるいような、でもちょっと元気が出るような、不思議な魅力がある。二日酔いの良い天気みたいな? 7曲目の「Salt Throwers Off A Truck」だけやけにキャッチー。
7位 ブラー『ザ・バラード・オブ・ダーレン』(Blur『The Ballad of Darren』)
2022年に聴いたアークティック・モンキーズの『ザ・カー』を思い出したりしたけど、逆よね、アークティック・モンキーズがブラーっぽい(面もある)のよね? デーモン・アルバーンの名前、いろんなところで見た気がする。ボンベイ・バイシクル・クラブとか。
サマソニでの来日を生配信で見て、過去曲の数々も良かったけど、この最新アルバムからの「The Narcissist」が沁みた。
6位 グレイプバイン『Almost there』
いやぁ、かっこいいなって。グレイプバインの歌詞って、かっこいいんだよね。
「実はもう熟れ」がプリファブ・スプラウトの「If You Don't Love Me」だという指摘を見つけて、プリファブ・スプラウトのその曲、好きなんだよ!(「ごめん、愛してる」参照) それなのに気づかなかったわけだけど、このアルバムからはグレイプバインの “ロック” を感じました。
《ここまでの 5枚は、順位があってないようなもので。時がたてば、ラサムズがもうちょっと上に来たりしてるかもだし。
ここから一段上がる感じで、トップ5 いきます!》
5位 Awich『THE UNION』
Awich、最近すごいテレビ出てる。それには覚悟や使命感も感じるけど、そんな堅いことばかりでなく、スター性とかチャーミングとかそういうのがあるんだと思う。
先日カバーズで Cocco 見て、私、Awich を思い出したんだよね。沖縄ってこともあるんだろうけど、「そっか!私に、あゆと Cocco をつないでくれたのが Awich か!」って思ったんだ。そのことはまた今度書けたら書こうと思う。
サマソニ、かっこ良かった!
2023年は “Bad Bitch 美学” の年だったとも言えるんじゃないかな!
4位 ジェイムス・ブレイク『プレイング・ロボッツ・イントゥ・ヘヴン』(James Blake『Playing Robots Into Heaven』)
不思議なアルバムで、聴いてると眠くなるんだけど(ジェイムス・ブレイクはいつもそう?)、ときどき叩き起こされて、朦朧としてるんだか覚醒していってるんだか。ジャケットのような世界が鳴ってるというか(何を表わしてるのかはわからないけど)、雪山を登って行ってるような感じ? でも、ふざけてたり、楽しんでる感じもするのよ。
3位 ジェイソン・ムラーズ『ミスティカル・マジカル・リズミカル・ラディカル・ライド』(Jason Mraz『Mystical Magical Rhythmical Radical Ride』)
楽しそうなジェイソン・ムラーズが嬉しくて。踊るジェイソン・ムラーズが嬉しい。しばらく大人しめな作品が続いてたと思うし。
「Disco Sun」って、レイニング・ジェーンと一緒にやった曲だと思うんだけど、これは何? 映画『素晴らしき、きのこの世界』(原題『Fantastic Fungi』)のイメージソングか何か?
《この 3枚も、順位迷ったんだよね。熱さでいえば Awich の気もするし、ジェイソン・ムラーズ嬉しかったけど、ジェイムス・ブレイクも聴いたなぁって。
でも、もう、正直、2023年はこの 2枚で良いんじゃないか?》
2位 スピッツ『ひみつスタジオ』
流れるまんま 流されたら
抗おうか 美しい鰭で壊れる夜もあったけれど 自分でいられるように
響きました。
スピッツは 2022年も響いたのに!
他のどの曲も良い!
ラジオでかかった曲に良い声!って思ったら、朝倉さやの「KADODE」という曲で、このアルバムの「未来未来」で歌ってる人だった。
《が、
もはや、
2023年は、
この 1枚と言ってしまっても良いんじゃないか?》
1位 浜崎あゆみ『Remember you』
『TROUBLE』以来、4年半ぶり。フルアルバムとしては、『M(A)DE IN JAPAN』以来、6年半ぶりですよ!
6年半かぁ。そんなに空いたかぁ。
『M(A)DE IN JAPAN』のときはこんなこと書いてた。
でも、だからなのか、今まで以上に大事に聴けてるというか、この『Remember you』には 2020年の曲もあるけど、今も新鮮に聴ける。前は、次!次!という感じで、そのエネルギーも凄まじかったけど、もっとじっくり味わってるというか。
じっくり聴けて、これからも聴ける、みたいな。ずっとそこにいてくれてる感じがある。「あゆがいま新曲を出していないのは、あゆがこの先も歌手を続けていくためなんだ」とこのとき思ったことは間違いじゃなかったのかも。(アルバムが空いた理由も、この前の NHK MUSIC SPECIAL 見てわかった気がしたし)
その中でも、「Nonfiction」は大事な曲だったんだなと今になって思う。この前の NHK MUSIC SPECIAL を見た人からも「Nonfiction すごくかっこよくてびっくりした!」と言われたし、ヒャダインさんが歌詞を絶賛してたし、キンタロー。さんがモノマネしてあゆのモノマネを更新したし。(今まであゆのモノマネといったら、「evoluton」とかアリーナ!とかだったでしょ?)
あとは、「MASK」の MV 貼ったことなかったっけ?
他にも、ユーミンのカバー「春よ、来い」もあるし、初の日本語タイトル「オヒアの木」もあるし。ぜひ聴いて欲しい!
そして、初の47都道府県ツアーですよ!
だから、YOASOBI だか Mrs. GREEN APPLE だかオリヴィア・ロドリゴだかテイラー・スウィフトだかビヨンセだか NewJeans だかジョングクだかわからないけど、2023年は浜崎あゆみなんですよ!
2009年からこういう年間ベスト的なことをやってきて、順位付けだしたのは最近だけど、はじめてあゆを 1位にできて嬉しいです。(順位こそ付けなかったけど実質 1位のときはあったけどね)
他には、betcover!!『馬』、チャラン・ポ・ランタン『紆余曲折集』は最後まで 10枚に入れるかどうか悩みました。
そして、2023年、新たに気になったアーティストは、The Last Dinner Party、家主、No Buses、Hedigan's、Mom、黄鶯睍睆(uguisu-naku)、The Lounge Society。結構たくさんいるな~。
The Last Dinner Party と The Lounge Society がイギリスのバンドで、あとは日本のアーティストかな。The Last Dinner Party は、上記の「2023年に聴いた音楽」のプレイリストに入ってます。Hedigan's は、Suchmos の YONCE がいるバンド。Mom は歌詞にびっくりした。つまんない!つまんない!つまんない! あ、Mom もプレイリストに入ってます。黄鶯睍睆(uguisu-naku)も異様で気になったけど、「HIMEI」って曲でいきなり TRF の「survival dAnce ~no no cry more~」来たからびびった。
ルイ・トムリンソン、ナイル・ホーランって、ワン・ダイレクションの人なんですね。ハリー・スタイルズもそうだし。
あと、いろいろなところでプロデューサー、アンドリュー・ワットの名前を見ました。はじめて知ったと思ってたけど、2021年にベストアルバムに挙げたジェイク・バグも手がけてたんですね。気になったので、下記の記事が読めて良かったです。
と、ここまできて、エレファントカシマシの名前も、宮本浩次の名前も、出てないことに気づきましたでしょうか? エレカシ 35周年なのに! いや、あえて選ばなかったのだ。これはきっと、何かの前の静けさだ。
最後に、これは 2023年のアルバムではないですけど、結構聴いてたアルバムです。2022年に気づいてたら、ベストアルバムに選んでたと思うわ。
ムラ・マサ『デーモン・タイム』(Mura Masa『demon time』)