幸せ美人ライフ専門家
天野舞美です
次女を産んだ日の夜
突然 夫が病室を訪れた
来ないと行っていたから
全く期待してなくて
ものすごくびっくりする
『来ないと思った』
そう言うと
『そのつもりだったけど、
どうなの？』
笑顔の夫を見るのは
久しぶりなような気がする
『帝王切開になりかけたけど
産まれたら小さくて小児科にいる』
それには興味がなさそうにして
『いつ退院出来るわけ？』
『わからないけど
子どもも心配だから
出来るだけ早く退院するよ』
『母さんがいるから
ゆっくりしてくればいいよ
こんな時しか、ゆっくりできないし』
夫が優しく言ってくれる
私は期待していたのかもしれない
夫が子どもが産まれたら
気持ちが変わってくれることを
夫が再び私に優しくしてくれることを
夫はそれだけを話すと
帰ると言った
もう少しいて
と言ったのに夫は立ち上がって
私に背を向ける
『あ～そうだ』
夫が振り返って
私に軽くキスをする
『お疲れ様』
私の返事を聞かずに
夫は病室から帰っていった
夫からキスされたのは
どれくらいぶりだろう
毎朝の見送りのキスも
いつも私からで
夫からしてもらうことは
なくなっていた
私は嬉しくて嬉しくて
ニヤニヤと顔が緩むのがわかった
私はやり直せると思った
また夫と仲良く暮らしていけるものだと
退院したら、きっと
夫と元のような関係になれると
期待をしてしまった
夫はもしかしたら
これが最後と
わかっていたかもしれない
夫からのキスは
これが最後となった
次女を産んで半年で
私たちは
家庭内別居を始めることになる
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私の入院中は確実に私がいない
そのチャンスを夫が逃すはずはなかった
私を油断させれるなら
キスするくらいする人なのだ
夫が私のことを愛してるなんて
期待したのが間違い
『期待』は家族の間において
感情を増大させる作用があると思う
その期待が大きくなって
その結果がよくなることは
ほとんどない
それもその時は知らなかった
今のように
コミュニケーションを学んでからは
私も間違えたことをしていたと
気づくことができる
期待して
勝手に裏切られたと思うのは
自分にもダメージが大きかった
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子沢山シングルマザー 天野舞美