「感謝をすることにより、対象を産み出す」
というのはあなたもご存知ですよね。
その生命を産み出す存在のマネを、あなたも行えば良いですね。
あなたが何か新しいことを始めたい時は、「挑戦させて頂いて、ありがとう御座位ます」
家を建てる場合は、「ここに家を建てさせて頂いて、ありがとう御座位ます」
新しい仕事を始めるのが決まれば、「働かさせて頂いて、ありがとう御座位ます」
その他すべては、「生かして頂いて ありがとう御座位ます」で対応され、
発生がスタートします。
他の人や物事を、ほめて祝福することが、お祓いとなり縁起が良いようですよ。
それでは前回の続きを、
その電話は役所のNさんからだったのです。
「midoruさん、明日時間があればこちらに来られますか?」
「え~と、明日ですね。時間は・・・」
「そうですね、朝一番で申し訳ありませんが9時半頃いいでしょうか。」
「はい、わかりました」
と電話を切ったものの何の用事かがわかりません。
「もしかするとあのことか・・・、それともあれかなぁ・・・」
なんて変なことはやっておりませんから心配はしていませんが・・・
そして次の日の午前9時半丁度に、
役所の2階の保護課のカウンターに隣接している席のNさんを尋ねたのです。
「朝早くからすいませんね」
「いえ、どういたしまして」
「今日は2つ用件がありまして、一つは就労の件、もう一つは生命保険の件です。」
「はい、でも生命保険は心当たりがありませんけど・・・」
「はい、それは後から説明しますけど、先に就労担当の人を紹介しますので・・・」
と言うのと同時に、課内の別の部署の席に向かい、
50代前半ぐらいの小太りの白髪交じりでメガネを掛けた女性を連れてきます。
「はじめまして、私は就職担当をしています○○です」と名刺を差し出し、
Nさんがまとめている私のことが書かれているファイルを見ながら、
「midoruさんは資格を持っておられるんですね」
(実は20代の頃、取得した国家資格の免許をもっているんですよ)
「はい、一応持っていますけど・・・」
「それじゃ、その資格が生かされるような仕事がいいですね」
だまってうなずく私の顔を見ながら、
「今度ハローワークに一緒に行きますけど、いつごろがいいですか?」
「あの~、今私病院通いしているんですけど・・・」と申し訳なさそうに答えると、
「どこが悪いんですか?」
「まず、目が白内障で手術を控えていますし、痔の方も入院して手術するようにしているんですよ」
「そうですか、それでは体を万全にしてからの方がいいみたいですね」
「はい、できればそうしていただくと助かりますけど・・・」
「痔の入院が1ヶ月で、目は手術して最低一週間は通院しなければいけないし・・・」
とその女性は日にちの計算をしているようで、
「わかりました。今度会うのは2ヵ月後ぐらいですね、その時にまた打ち合わせしましょう」
「はい、お世話になります。よろしくお願いします」と深く頭をその女性に下げて、
お礼を言ったのち、また自分の席に帰っていきます。
「それじゃ、就労の件はそういうことで・・・」と今度はNさん。
「はい。」
「それから生命保険のことですけど・・・」
「私は心当たりがないんですけど・・・」
「そうでしょうね、かなり前に入られた○○○生命の保険ですから・・・」
「あ~あ、あれですか・・・。あれはかなり前にやめていますけど」
その生命保険はまだ30歳前後の頃に、叔母さんの紹介で入った生命保険だったのです。
私の方は頭からすっかり忘れていて、思い出しもしなかったのですが、
役所の方はよく調べているんですね。
「その生命保険の満期差し引き精算金があるんですよ」
「へぇ~、そんなのがあったんですか」と驚きながら答えると、
「今度、その保険会社に行っていただいて手続きをしてもらうといいですけど・・・」
「はい、わかりました。」と素直に答え、
Nさんは用意していたメモ用紙にその保険会社の電話番号、住所、担当名を書いています。
そのメモ用紙を見せてもらうと、
住所は役所のすぐ近くにあります。
「これは近いですから、帰りに今から行ってきます」
「そうですか、その結果はまたあとで電話もらえますか?」
「はい、わかりました」
とお礼のあいさつをして役所をあとにします。
その生命保険会社は役所から歩いて5分ぐらいの距離にありますから、
そのまま歩いて行ったのです。
そして、その保険会社のビルの前に着いたら・・・
つづく。
こちらをカチッとしていただくと幸いです。
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