先日、コンビニで週刊誌を立ち読みしていたらこんな記事があったのです。


「生活保護を無限増殖させる亡国のハウツー本で儲ける人々」
という小タイトルの記事です。


2005年度の生活保護受給者は全国で100万世帯に達し、
昨年11月時点では142万世帯197万人に増加したそうで、
その総支給額は09年度では3兆円を突破したそうです。


全国の市町村で最多の受給者を抱えるのは大阪市だそうで、
昨年12月時点で14万8000人で、市民18人に1人が該当するようです。


その地域では支給日の朝から行列を作り、我先に受け取ってタクシーに乗り込む受給者を
テレビで放送していたそうで、


その行き先はパチンコ店だったみたいで、
終日遊んで、食事は炊き出しに並んでいたそうです。


私も最初の一度だけ支給日に役所に行ったことがありますが、
やはり列を作るくらい人は多かったし、
いかにもって感じの風体の人達が一種独特の異様な雰囲気を感じたもので、
2度と行く気にはなれない感想を持ったものです。(2回目から銀行振込ですから行っていませんが・・・)


そんな今の状況と歩調を合わせるかのように生活保護のハウツー本が花盛りだそうです。
たとえば、


野たれ死にするくらいならどんどん生活保護 」では、
<そのカネは、食料費や光熱費、家賃などの消費に確実に回される(中略)
いわば、生活保護は国民の生活保護は国民に直結する公共事業なのだ>


と、こんな感じの内容の理論が展開されているようですが、
実際、私が経験した範囲ではそういう面は確かにあるかもしれません。


ただ、一部には家賃を直接家主に送金する手続きをせず、
自分で直接払わなければいけないのに、そのお金でパチンコなどをしてお金をなくし、
家賃滞納になっている人もいると聞いたことがあります。


路上からできる生活保護申請ガイド 」というQ&A形式の本では、
<Q ハローワークで求職活動をしてください、とケースワーカーにきびしく言われています>
<A 就労指導は受給者の自由を尊重した必要最小限にとどめるものとされています>
とかの内容などで生活保護受給者を勇気づけるみたいですね。


これも確かにケースワーカーの担当者からもですが、
私の地域では別に就労担当の人がいて、一緒にハローワークに同行して
早く就労できないか世話をしてくれます。


病院通いをしているのであれば、治療が完全に終ってからで、
その時まで待ってくれるようです。


新・生活保護バイブル 」では、
<Q ついついパチンコ店に通ってしまうのですが>
<ふだん会社で働いている人たちが、できる程度の娯楽を目安に、
週に数回程度、パチンコやカラオケなどを楽しむくらいがちょうどいいと思います>


なんてことが書いてありますが、
これはどうも私には腑に落ちませんね。

一般の人ならこれでいいでしょうが、もっとお金は大事に使うことを考えた方がいいのでは・・・
と思いますし、これでは元も子もないですよね。


本当に困った人のための生活保護申請マニュアル 」という本はひときわ過激なようで、
生活保護申請を<闘い>と位置づけ、
役所へ出向くのも<敵情視察>、


福祉事務所の相談員とのやり取りを切り抜け、
申請にこぎつけるまでの「裏技」が記されているようで、
たとえば、


<医者の見立てが受給の可否につながる>という項目では、
診断書の重要性を説きつつ、

<医者に行ったら、自分でも大げさかな、というくらい、はっきりと病状を訴えること。
できるなら、「生活保護の申請をしていて、あなたの判断次第では路頭に迷うことになる」
と訴える(中略)医者にちょっとイヤな顔をされるぐらい大したことではない」


こんなことをするなら、世間では大いにイヤな顔をされるでしょうね。


また、親族に経済的な援助を打診する「扶養照会」の項目では、
<福祉事務所の職員は、相談に来たあなたの本籍地を聞き、
そこから戸籍を取り寄せて、親族の現住所を追い、通知を出す。それは手間のかかる作業である>


として、こんな提案が、
<あなたにできる消極的な抵抗とは、そう、「忘れる」ことだ(中略)
両親や兄弟姉妹の住所は都合よく忘れてしまおう>


と、このささやかな抵抗は多いみたいです。
実際、私の場合も兄弟姉妹の住所を「忘れました」から・・・

でも、役所を侮ってはいけないようですよ。
とことん調べますから。「忘れた」ものもすぐ「思い出す」ようになりますから・・・


さらに、詰めの場面では、
<いい加減、話を打ち切りたい(中略)必殺技の登場である(中略)
それは、生活保護の申請書を提出してしまう、ということだ>

<自分で申請書を作ればいいのだ(中略)心配無用。
生活保護の申請は要式行為ではない(中略)
福祉事務所には原則として14日以内に決定しなければいけないという義務が残る>


など、著者が実際の生活保護受給者をよく取材して書いた本なんでしょうね。
ちょっと政治的に偏っている考えも見え隠れしますし、
当たっている箇所もあれば、現実的には無理という箇所もあるみたいですが、


できるなら、
こういう本を読んで本屋を儲けさせるより、
こういう本を読まないような生活をあなたはしてくださいね。


私も今の生活を早く脱皮しようと計画してやっていますから・・・。




この地球、この宇宙で満たされているすべての生命が、
皆、愛に包まれ幸せでありますように。


つづく。


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