HSP・対人支援者のための、神経系から整えるボディマインドアプローチ。
皆川公美子です。
「なぜ、わかっているのに変わらないのか」
「なぜ、関わっても同じところで止まるのか」
──その“詰まり”を
神経系 × 発達・愛着の視点から読み解き、
人が機能する状態へと戻すサポートをしています。
これまでに、のべ8,500名以上の方に伴走。
人を支える仕事に携わる方や
対人支援・マネジメントの現場で
「あと一段、精度を上げたい」と感じている方に向けて
実践的な視点をお届けしています。
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境界を引けたのに、なぜ苦しくなるのか
セッションをしていると、こんな場面に出会うことがあります。
断れない、境界をもてなくて苦しいと言っていたクライアントが
「ちょっと今日はわたしには難しくて……」と断れた
「今できるのはここまでなんですが」と、自分の限界を伝えられた
でもそのあとに
「あの言い方、嫌な感じに受け取られたかな」
「関係がぎくしゃくしてしまったんじゃないか」
と、今度は言えたあとの相手との関係がぎくしゃくしていないか
ずっと心に引っかかってしまっている。
言えたけど
境界を引けたかもしれないけど
全然ラクになっていない!
生きづらさがそのままじゃない?
という状態です。
「言えた、よかった」で終わるはずのことが なぜか苦しさに変わっている。
これ、どうしてだと思いますか?
それは"関係性のトラウマ"が動いている
これは意志の問題でも、考え方の問題でもありません。
関係性のトラウマ——つまり、特定の関係の中で起きた体験が、身体に深く刻まれている状態——が関係しています。
「何が起きたか」よりも 「誰との関係の中で、それが起きたか」
が、身体の反応として残っているのです。
たとえば
私の言うことはいつも受け取ってもらえなかった
地味〜に否定された 無視された
お母さんの顔が曇らないようにいつも人の顔色を読みながら行動し続けていた
そういった体験の中で
・どう感じたか ・どう振る舞うしかなかったか
それが丸ごと、身体に記憶されています。
頭ではわかっている。でも身体が反応している
目の前にいるのは上司であって、親ではない。
今は子どものころとは違う。
そんなこと、頭ではちゃんとわかっています。
それでも
言葉が出てこない
必要以上に気を遣う
怒りが爆発する
そしてそんな自分に強く落ち込む
こうした反応が起きるのは、身体のほうが「過去の関係のパターン」で動いているからです。
これは性格でも意志の弱さでもなく
神経系——身体の中で安全か危険かを判断し続けているシステム
——に刻まれた、かつての生存のためのパターンです。
「関係」と「自分」を同時に守ろうとしている〜葛藤の正体
関係性トラウマの特徴は
関係を守る動きと 自分を守る動きが
同時に起きることです。
だから
自分の限界を伝えた瞬間に
・これでよかったのか
・嫌な印象を与えてしまったのではないか
・関係が壊れてしまったのではないか
という揺れが生まれます。
これは弱さとかではありません。
関係を壊さないことで生き延びてきた神経系が、ちゃんと働いてくれています。
「正しいこと」を伝えても、楽にならない理由
支援者としてつい
「自分を大切にしていいんですよ」 「断ることも大事です」
と伝えたくなりますよね。
それ自体は間違っていません。
でも、それだけではクライアントさんが楽にならない。
なぜなら
クライアントの中ではすでに
・自分を守りたい
・関係も守りたい
この両方が同時に動いていて、そのあいだで引き裂かれているからです。
「正しい言葉」は届いても、身体の中では何も変わっていない。
そこがポイントです。
やり方を変えても、身体が変わらなければ苦しいまま
本や研修で「やり方」を知ることはできます。
自分の気持ちの伝え方 断り方 コミュニケーションの技術
でも実際の場面になるとできない。
あるいは、できたとしても苦しくなる。
それは、変えようとしているのが「行動」だけで、身体にあるパターンがそのままだからです。
身体は
「関係を守らないと危険だ」 「こう振る舞わないと生き残れない」
という前提で動き続けています。
その状態のまま行動だけ変えると、内部で強い衝突が起きます。だから苦しくなるのです。
ソマティックに扱うとは、どういうことか
ソマティック(somatic)とは、身体の感覚に直接アクセスするアプローチのことです。
必要なのは、正しい行動を身につけることではなく
身体の中で起きている
・守ろうとしている関係
・守ろうとしている自分
その両方の動きを、丁寧に感じ、扱っていくことです。
身体の反応を無理に変えるのではなく、少しずつその揺れに触れられるようにしていく。
すると「どちらかを選ぶ」ではなく、両方を感じながら動ける余地が生まれてきます。
その揺れに触れていくと、あることが起きてきます。
またはクライアント自身が
「どうしてこうなるんだろう」
「なぜ自分にはできないんだろう
「あのときこうすればよかった、ああすればよかった」
という原因探し、客観的なゴール探しをしてたけれど

そこじゃないんだ!!
と自分で気づいて
自分の感情に触れられるようになっていった時、
頭上から客観的にみるのをやめて
自分の感情が暴れなくなってくるというフェーズに入ります。
「わかっているけど…できない」が動き出すとき
このプロセスを経てはじめて
「わかっているのにできない」が「少しずつできる」に変わっていきます。
それは努力で押し切る変化ではなく、
神経系のキャパシティ——身体が抱えられる幅——が広がった結果として起きる変化です。
支援の現場で、本当に必要なこと
クライアントは「やり方」を知りたいと思って来てくださる。
でも自分でも説明できないところで止まっている。
だから
頭で理解させるだけでは届かないし 励ますだけでも動かない。
この「間」——言葉にならない身体の反応——を扱える支援者が必要とされています。
BMSで扱っていること
BMSでは、こうした「わかっているのに動けない」状態を
神経系
愛着(人との関係の中で育まれる安心感のパターン)
身体感覚
この3つの視点から見ていきます。
ここで大切にしていることがあります。
それは、ゴールをこちらが決めないということです。
「こうなればいい」「こうすればいい」という方向をあらかじめ持って進めるのではなく、
クライアントの身体の反応についていく。
なぜなら
クライアントが「自分で進んだ」と感じられないゴールは、どんなに正しくても、本人の中に根づかないからです。
これは、支援者にとって簡単なことではありません。
クライアントの反応を待ち、その動きに合わせていく時間には、独特の難しさがあります。
でもそこに耐えられるようになったとき、セッションの質は大きく変わります。
そしていつのまにかクライアントさんが何回も粘り強く自分に向き合い、
リピートしてきてくれる結果になっていることが多いです。
すでにその人の中で起きていることを、より精度高く見ていくための地図を持つ
——BMSはそういう感覚の講座です。
トップダウンではなく
ボトムアップの人間の力
=その人が進む力を引き出すのです。
頭から「こうすべき」と指示するのではなく、
身体の底から、その人自身が動き出す力を引き出していく。
それがBMSの考えるソマティックな支援のあり方です。
最後に
もし今、クライアントを前にして
「伝わっているはずなのに、何かが変わらない」
「励ましても、その場だけで終わってしまう」
そんな感覚があるとしたら
それはあなたの支援が足りないのではなく、
身体の層にまだ触れられていないサインかもしれません。
ここを扱えるようになると
クライアントの変化の質も 関係性の深さも
大きく変わっていきます。
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