HSP・対人支援者のための、神経系から整えるボディマインドアプローチ。
皆川公美子です。
「なぜ、わかっているのに変わらないのか」
「なぜ、関わっても同じところで止まるのか」
──その“詰まり”を
神経系 × 発達・愛着の視点から読み解き、
人が機能する状態へと還るサポートをしています。
これまでに、のべ8,500名以上の方に伴走。
人を支える仕事に携わる方や、
対人支援・マネジメントの現場で
「あと一段、精度を上げたい」と感じている方へ。
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今日は、ソマティックを入り口にした
ニューロセプション(全身の神経系の安全かどうか反応)の
変容が起こるセッションについて
その詳細をお伝えしてみます。
※本記事は守秘義務に配慮し、事例の細部は変更してあります。
■「もう仕事をやめたい」と思っていた
最初にいらしたとき、その女性はこう話していました。
「もう仕事をやめたいんです」
「上司が理不尽で…」
「自分の意見がちゃんと聞いてもらえない」
とても真面目で、責任感があり、周囲からの評価も高い方でした。
お話されている内容もしごくまっとうで
聞いていて「(上司さんの振る舞いについて)それはないな」とこちらも思いましたし、
きびしい上司というよりは
ご自身を防衛するために相手を責める癖のある上司、というふうにも
聞こえました。
けれどセッションの方向としては
外側で起こっていることを聞いて
何かの解決法を探っていくのではなくて
内側では何が起こっているのかをファシリテーションしていきます。
・相手の空気を強く感じ取ってしまう
・飲み込まれるような感覚になる
・言いたいことが言えない
そのクライアントには、そんな状態が続いていました。
■問題は“外側”にあるように見える
この段階では、多くの方がそうであるように
問題は「上司」や「環境」にあるように見えます。
実際、それも一部は事実です。
ただ、それだけでは変化が起きない領域があるのもまた事実です。
■身体に触れたとき、起きていたこと
セッションでは、まず
その場で起きている身体の反応を見ていきました。
すると
・特定の場面を思い出すと呼吸が浅くなる
・胸や喉が固くなる
・一瞬で緊張が上がる
■「自分の中にも反応がある」という気づき
ここで初めて
「自分の中にも何かが起きている」
という感覚にクライアントは触れていきます。
それまでは
「相手がこうだから仕方がない」と思っていたものが
少しずつ
「自分の内側にも反応があるのかもしれない」
へと変わっていきます。
■見えてきた“パターン”と変化の糸口
さらに丁寧に見ていくと
・強く出たら関係が壊れるのではないかという怖さ
・相手に合わせてしまう無意識の動き
・自分の感覚よりも相手を優先してしまう傾向
といったパターンが
身体から浮かび上がってきました。
信じられないかもしれませんが
わたしたちはアタマで記憶していることはほんの少しで

ほとんどは身体の記憶なんです。
身体はなにを体験したかを
よく覚えています。
潜在意識というふうに言う人もいるかもしれません。
あたまでは
「小6の夏休みになにがあった?」と聞いても
ほとんどの人は答えられませんが
ソマティックやボディワークをやっていると
「あ!小6だと思うんですが夏休みに
家の扉に思い切り足を挟まれて
ケガしたんだった!」など
クライアントが話し出すことは
とてもよくあることです。
実際いらいらした上司に
極端な怖さが湧く方は多いのですが
アタマのなかでは
「しっかり説明しなきゃ」
「どういう段取りで話そう」などという言葉が
飛び交っていることが多いでしょう。
それなのに身体のなかでは
一気に交感神経がたちあがり、
手汗をかいたり
逆にアタマが真っ白になったり
いつもと違う反応がたちあがっているのです。
身体が幼少期のお父さんの圧や
イライラした空気を覚えていることも
また多くあることです。
■転換点:怒りと境界
あるとき、その女性は
これまで飲み込んでいた違和感を
言葉として外に出すことができました。
上司にむかってはっきりと言ったのです。
「その指示は筋が通っていません。
感情で押し通さずに、お話し合いをできるとうれしいです」
それもドキドキしながらうわずった声で言うのとはちがい
とても落ち着いて
ゆっくりとした身体状況で話すことができた。
その瞬間、身体の緊張が大きく動きました。
・相手の前でも呼吸が止まらない
・自分の感覚を保ったまま言葉を出せる
・相手の反応に飲み込まれない
そんな状態が生まれてきたのです。
■現実が変わり始める
その後、数週間で
職場での関係性は大きく変化しました。
これまで言えなかったことが
しれっと言えるようになり、
無理に合わせる場面が減り、
そのことで
自然とまわりとの信頼関係も変わっていきました。
部下たちの信頼が爆上がりし、
「言ってくれる人なんだ」という感じの空気が
伝わってきたそうです。
感情で部下に責任転嫁をする上司は
なんと異動になりました。
「仕事をやめたい」と思っていた状態から
人間関係が苦痛なものでなくなり、
「自分の力を使えている」という感覚へ
確実に変化していかれました。
■これは何が起きたのか
これは単に
考え方が変わった
コミュニケーションがうまくなった
という話ではありません。
考え方の
さらにもとになっている
感じ方=身体の反応の仕方
が変容を起こしたのです。
これはあたまの意識で
引っ張ることができないので
身体感覚を変容させるファシリテーションスキルが
重要な意味を持ちます。
以前は
・言いたいことがあっても、喉がつまる
・相手の反応を先回りしてしまう
・場の空気に飲み込まれてしまう
そんな状態でした。
それが
身体の反応に気づき
パターンを理解し
境界を取り戻していく中で
・相手の前でも呼吸が止まらなくなる
・その場で言葉を選びすぎずに出せる
・相手の強さに触れても、自分の感覚を保てる
という変化が起きていきました。
身体が変容を起こしてくると
もうすべてがひっくり返り
戻ることがありません。
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ここでよく聞かれます。
「その変化は、具体的に何をして起きているのですか?」
実際には、使うアプローチは人によって異なります。
自我状態セラピー(パーツを扱う)を使うこともあれば
身体の感覚を丁寧にたどっていくこともあります。
ただ、共通していることがあります。
それは
その場で起きている“身体の反応”を止めずに見ていくこと
怖さで固まる
言葉が出なくなる
相手に合わせてしまう
そういった反応を
「変えよう」とするのではなく
「そのまま一緒に体感を通して観ていく」
すると
これまで無意識だったパターンが
その場で立ち上がってきます。
そしてその状態の中で
ほんの少し違う選択ができるようになる
この小さな変化の積み重ねが
現実の変化につながっていきます。
■最後に
人は
「何を考えるか」よりも
その場で、身体がどう反応しているか
によって
言葉も、関係も、選択も変わっていきます。
よくある例では
「がんばって」と言われたとき、
プレッシャーに感じるひとは
「そんなこと言わないで・・緊張するじゃないか」と返すでしょうし
応援だと感じる人は
「ありがとう!ずっと応援していてね!」と返すでしょう。
この身体感覚(ソマティック)セッションでは
考え方ではかわれない!という方に
大きく能力がでたり
人生が前に進む傾向が見られます。
人間は誰がなんといおうと
まず、動物なのです!
動物の基本は
外界や自分の状態を感じる感覚。
センシング。sensing
わたしたちはまわりの世界との距離感を
決めて
意思決定をしています。
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