HSP・対人支援者のための、神経系から整えるボディマインドアプローチ。
皆川公美子です。
「なぜ、わかっているのに変わらないのか」
「なぜ、関わっても同じところで止まるのか」
──その“詰まり”を
神経系 × 発達・愛着の視点から読み解き、
人が機能する状態へと還るサポートをしています。
これまでに、のべ8,500名以上の方に伴走。
人を支える仕事に携わる方や、
対人支援・マネジメントの現場で
「あと一段、精度を上げたい」と感じている方へ。
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今日は
「身体は変わっているのに、人生が変わらない」
という現象について書いてみようと思います。
(身体がゆるまることができるようになると
心もゆるみます。
このことを前提としますが
身体と心の連動にまったくご興味がないかた
その部分に否定的意見の方にはきっとお役にたてないと
思いますのでどうぞスルーしてくださいね)
支援や相談の現場にいると、
・身体はゆるんできている
・呼吸も深くなっている
・ご本人も「楽になっている感じ」はある
それにもかかわらず、
・人間関係が変わらない
・同じパターンが繰り返される
・仕事や評価の場面でつまずき続ける
というケースに出会うことがあります。
たとえば、Tension & Trauma Releasing Exercises(TRE)
や身体感覚(ソマティック)ワークの数々をもって
身体からアプローチをすると、
神経系の過緊張がほどけ、
振動(シェイク)によって放電が起こり、
生理的な状態は確実に変化していきます。
ここで起きているのは
神経系レベルでの調整
です。
自律神経系はもちろん脳に起点がありますので
脳にフィードバックされる情報もかわっていく、という意味です。
ただ、それだけでは変わらない領域がある。
ここが今回のポイントです。
■ 身体が変わっても、関係が変わらない理由
いや〜〜、悩みごとのほとんどは
「人間関係」です。
人間関係に何の悩みもなかった、
今もない、
これからもないだろう、という人は
多分ネジが一本どこか言ってますよね笑
哺乳類は群れで暮らす種族ですので
腹側迷走神経がセットされています。
他者とのつながりを感知する神経系です。
でもそれがうまく満たされない、
相手が悪い
もちろんそれもあるでしょう。
加害されたときには100%相手が悪いと
怒りの気持ちが湧くのが正しい反応ですよね。
怒りは自分を守るための正しい感情、
って
変な言い方なのですが。
でも「なんとなくわかってくれない」
「なぜかわからないけど関係がぎくしゃくする」
などのときは
「関係の中で固定された自己イメージ」
の問題でもあるかもしれません。
たとえば
・わかってもらえない私
・大事にされない私
・見てもらえない私
こういった感覚は、
単なる認知の歪みではなく、
これまでの対人関係の中で繰り返し経験され、
身体感覚と結びついて形成された
愛着ベースのパターン
です。
(ここは愛着理論の領域ですね)
そして重要なのは、
これらのパターンは
新しい関係の中でも無意識に再現される
という点です。
心理学的には
再演
と呼ばれる現象です。
つまり
身体はゆるんでいるのに、
関係の中では同じ自分が立ち上がる。
結果として、
現実は変わらない。ということが起こります。
身体がゆるめば、あとちょっと、なんです。

■ 日本人に多い特徴:関係の中で「自分のポジション」が固定される
ここで、日々のセッションの中で感じていることを少し。
日本人は
関係性の中で自分を見出す力が強い
文化的背景があります。
たとえば
・相手の反応を見て、自分の振る舞いを調整する
ーなんか無視された気がする、自分が悪かったのだろうか?
・場の空気を読んで、自分の立ち位置を決める
ー電話にでるのがみんな億劫そうだ、忙しいのだと思う、わたしができる限り引き受けよう
・「この人にはこういう自分でいよう」と自然に切り替える
ー怒りやすい上司にはつねに気をつけて、苛立たせないように工夫する
こういったことって、特別なことではなく
多くが日常的にやっていることですよね。
職場でも
・上司の前では少し控えめにする
・部下の前ではしっかりしようとする
・評価されていないと感じると、どこか萎縮する
家庭でも
・親の期待に応えようとする自分
・パートナーに合わせる自分
このように、
「誰といるか」によって
「どんな自分になるか」が自然に変わる
これは本来、
とても高度な適応能力です。
ただ一方で、
この力が強いほど
「関係の中での自分の位置」が固定されやすくなる
という側面もあります。
たとえば一度、
・この人にはわかってもらえない
・この場では評価されない
という体験が積み重なると、
その相手や似た状況に対して
最初から「そういう位置の自分」として入ってしまう
そして
・少し距離を取る
・本音を言わなくなる
・期待しないようにする
その振る舞い自体が、
結果として
「やっぱりわかってもらえない」
という現実をつくってしまう。
つまり
関係の中で自分を見出す力が強い分、
その関係の中での“自分の位置”が
無意識に固定されやすい
ということが起きるのです。
これは裏を返すと
関係の中での“自分のポジション”
であって
身体が記憶していることが多いです。
一度
「わかってもらえない私」
という位置に入ると、
・相手のちょっとした反応をそう解釈する
・その前提で振る舞う
・結果としてその関係が強化される
というループが起きる。
実際は相手は気にもしてなかったとしても
神経系が「前の、あれだ!」そう判断すると
同じ反応を起こします。
このとき、
身体がゆるんでいても、
関係の中では同じパターンが再生される
のです。
■ では、どう関わるのか(支援者の視点)
身体が緊張していたらゆるめるのはとってもいいことです。
その人のすこやかさの土台になります。
それは全く否定しませんが
ここでやるべきことは
さらに身体をゆるめることではありません
必要なのは
関係の中で何が起きているかを、その場で扱うこと
です。
具体的には
・今、支援者にどう見られていると感じているか
・どう扱われていると感じているか
・そのとき身体に何が起きているか
これらを同時にトラッキングしていく。
すると
外の世界で起きていることが、
セッションの中でもそのまま立ち上がっていることに気づきます。
ここで初めて
「問題」だったものが
「再現されているパターン」
として認識される。
この気づきが起点になります。
■ 身体と関係、両方を扱うということ
身体へのアプローチはとても強力です。
ただし
関係の中で形成されたものは、関係の中でしか変わらない
という側面があります。
自分ひとりのなかで完結したものではなくて
他者が関係して、形成されたものだから。
だから
・動画を見てリラックスする
・身体をゆるめる
それだけでは変化が起きないケースもある。
最終的に必要なのは
「身体の内側の安全(ニューロセプション)」と
「関係の中での安全」
この両方です。
(ニューロセプション©️ポリヴェーガル理論)
この2つがそろったときに、
「一瞬楽になる」から
「生き方が変わる」
へと移行していきます。
■ まとめ
身体が変わっているのに現実が変わらないとき、
それは
解放が足りないのではなく、層が違う
可能性があります。
・神経系の調整
・愛着パターン
・関係の再現
この3つをどう統合して扱うか。
支援の深さは、
この分岐にあると感じています。
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