2022年11月半ばに相方と二人旅で廻った栃木と福島の温泉シリーズ。
二岐温泉「湯小屋旅館」に立ち寄った後に向かった、2日目の宿のお話です。
いつものように、ここまで行程のリンク集からどうぞ。
<初日>
<2日目>
二岐温泉のある天栄村では湯小屋旅館1つで十分に満足
この日の宿のある南会津郡へ移動。
車を1時間半以上走らせて到着したのは何度か訪れている湯ノ花温泉。
宿泊するのは2020年7月に訪れて大変気に入った「御宿 本家亀屋」。
前回泊まった際にすぐに再訪したくなって宿に連絡(WEB予約など無し)したのだけれども、コロナ禍やご主人一家の事情などの要員で延び延びとなってしまっていたのです。
基本的に1日1組の上、そのご家庭の事情により土曜日しか宿泊を受け付けておらず。
そんな状況なんで本気のリピーター客でずっと埋まっているんですわ。
場合によっては日曜も受付できることもあるという藁をもすがる可能性の中、ようやく叶ったのがこの2022年11月の日曜泊。
この時の旅の行程は全てこの予約があっての流れです。
前回と何ら変わることのない母屋の佇まい。
16時頃に到着。
なお再訪になるので、より詳しいお話は前回の投稿を参照願います。今回も似たようなことを書くに決まってるけど!
なお今回は2回にまとめることとしました。まずは<到着・温泉編>から。
湯ノ花温泉 御宿 本家亀屋 <到着・温泉編>
さすがに前回のような生き生きとした緑色には包まれてないが、秋の時期はそれなりの味わいがある。
玄関には変わらぬご主人が迎えてくださった。
変わらぬと書いたけれども実は当時膝をかなり悪くされており、この後リハビリ生活に入るため宿もしばらく休業するつもりだとのこと。
実際、この宿泊の後に再々訪のタイミングを電話で聞いたところ、2023年6月ぐらいには何とか身体は戻っているのではとのことでした。
ぼくの方がうまくスケジュールを合わせられず、結局その後は行けてないので最新の宿泊受け入れ状況は確認の必要がありますね。
宿泊料金は2食付きで8500円。
前回の8000円より若干値上がりしたものの、それでも1組完全貸切でそんな宿は滅多にないでしょう。
部屋は2Fにあり、前回同様一番広い「けやき」という部屋。
トイレは室外にあるけれども、我々だけしか使わないので専用トイレで間違いなし。
入口手前の頭上にある梁↑には要注意。これは寝ぼけてトイレにいくと頭をぶつけます(^^;
4人ぐらいは楽に泊まれそうな部屋の規模。
布団はセルフで敷く方式。
部屋の梁↑はそこそこ高い位置にあり、頭をぶつけることはなかった。
卓上には豆菓子と、湯の花温泉のイラスト地図。
今回ももちろん共同浴場巡りはしたので、その模様は次々回あたりに。
それでは恒例の部屋で乾杯~!
写真↑右上奥の窓にある赤い物体は、夜用のビールだったな、確か
では早速お風呂へ行きましょう。
こちらの宿は内湯ではなく、宿から数分歩いたところに専用の浴場を持っている。
この徒歩数分の距離というのが人によっては大変面倒に感じるかもしれないけれども、そこに湯小屋があるのはその場の下から湯が適温で湧いており、真上で入浴する状況を優先させたため。
そう足元湧出の浴槽であり、このワクワクを高めるために徒歩数分はよい刺激となるのでした
言われても分からない人もいるというこの湯小屋。
相変わらず小ぶりな農機具小屋にしか見えない。
道路のすぐ脇というのも逆に見逃してしまいがち。
こちらの浴場、もちろん普段は鍵がかかっており、宿泊者にのみ貸してもらえる。
立寄り入浴はやっておりません。
泊まるのも結構ハードルが高い状況なので、なかなか入浴困難な浴場の1つになるのかもしれませんねぇ。
外観の通り、中もミニマム。
簡易な脱衣棚。
前回の7月になかった、湯面に保温用の浴槽フタがあった。
もちろん全開にする。
源泉の詳細については、分析書が前回の時と同じものだったので、数値はコピペ。
無色透明な湯は源泉名が「新湯」。
源泉温度43.2度、pH8.2のナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。
成分総計は1.014g/kg。
自然湧出で2.7リットル/分の湧出量。
もちろんそのまま完全かけ流しで使用している。
空気に触れることなく浴槽に溜められた湯は足元湧出でこれ以上ないピカピカさ
浴槽での温度を測ってみると。。。
42.4度とまさに奇跡の適温。
成分の数値を簡単に抜粋。
陽イオンはナトリウム216.1mg、カルシウム103.7mg。以下カリウム9.8mg、ストロンチウム0.9mg、リチウム0.8mg。
陰イオンは塩化物363.0mg、硫酸イオン173.2mg。以下、炭酸水素イオン22.3mg、ふっ化物6.4mg、炭酸3.0mg、臭化物1.0mg。
非乖離成分ではメタケイ酸が101mg、メタホウ酸12.9mgなど。
底から出ている部分の写真↓。少し露出を明るくした状況。
少し焦げた淡いタマゴ臭と淡いダシ臭が心地よい
同じく淡いタマゴ味と淡いダシ味が素晴らしい。
ぷくぷく写真も
浴槽内の湯口は写真のこちら↑以外にも横にもう1つあった。
しっかりとしたスベスベ感がいい感じ。
湯の花も観察できた。
当然ながら相変わらず極上なお湯。
夜と朝にまた入りに行ったのでありました。
次は自家製野菜が最高に美味しい<食事編>。
この時期ならではのこちらの名物もありました
湯ノ花温泉 御宿 本家亀屋
福島県南会津郡南会津町湯ノ花390
0241-78-2519
一泊二食付 8500円
立寄り入浴不可
※宿泊自体も要確認
<源泉:新湯>
ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉 (低張性・弱アルカリ性・高温泉)
43.2度
pH8.2
成分総計 1.014g/kg
無色透明
淡い焦げ硫黄臭、淡ダシ臭あり
淡タマゴ味、淡ダシ味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
自然湧出(足元湧出)
完全かけ流し
2022年11月入湯
※数値はH27の分析書より