「私」という夢から覚めて、私を生きる
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします今年こそは積読本を読もうと思い、早速本を読んでいます。まだ途中ですが、中野真作さんという方が書いた本です。以前、内面的な変容が起こった時に「魂の闇夜」という言葉を知り、検索した時に唯一ヒットしたのが、この中野真作さんのブログでした。近年、“目覚め”だとか“覚醒”、“変容”といった言葉が盛んに言われるようになりました。それはまるで、「特別なこと」のようにもてはやされています。でも人は本来、「本当の自分を取り戻す」というプロセスを、その一生をかけて行っていきます。「本当の自分を取り戻す」ことが、目覚めや覚醒と呼ばれるもの。それは特別なことではなく、スピリチュアルに興味が無い人であっても、誰もがそのプロセスの中に生きています。人は「本当の自分」で生まれ、成長とともに「偽りの自分」を演じるようになります。それは「アイデンティティの確立」とも呼ばれます。でもしばらくして、「何かがちがう」と感じるようになります。「偽りの自分」なのだから当然なのですが、私たちはそれを演じている間、「演じている」ということすら認識していないのです。その、「ちがう」という感覚が大きくなると、アイデンティティの崩壊が起こります。これは「中年の危機」とも呼ばれます。様々な経験をへて、中年と呼ばれる年齢になる頃には、誰もが自然と「何かちがう」と感じるようになる、ということです。そこで、「気のせいだ」と意識をそらそうとする人が多いのです。その方法は、趣味や仕事に熱中することかもしれません。お酒やギャンブル、動画やSNSかもしれません。心の奥底に、漠然とした不安や恐れ、苦しさを抱えて生きていくことになります。そこでその「なにか」に向き合えば、自ずと「本当の自分」へ戻っていきます。物事の捉え方ががらりと変わり、楽に生きられるようになります。でもこれは、どちらが良い・悪いという話ではありません。どちらを選んでも、「今の自分には、その経験が必要」というだけです。そして最終的には死を迎えることで、誰もが「本当の自分」へ戻ります。そのタイミングが早いか、遅いかの違いだけなんです。人生に対する捉え方が変わると、死に対する捉え方も変わります。興味がある方はぜひ「私」という夢から覚めて、わたしを生きる 非二元・悟りと癒やしをめぐるストーリー (SIBAA BOOKS) [ 中野真作 ]楽天市場1,760円