私の奴隷になりなさい


さて、たまにはエロい映画を観るか。
・・・
・・・・・
・・・・・・
ううううむむむむう。

少なくとも、朝イチで観る映画ではなかった気がする。
当方は朝から何をやっているのか。

セクシュアル系は名作が生まれがち。
立ち上がりも、なかなか。
女の得体の知れなさもいい。
徐々にホラーっぽくなるのも、尚更にいい。

え?もしかして、マジキチなの・・・?感もいい。
ちょっと笑いそうになるのも、エロテーマだからこそ。

おお、これは良いかもしれん!
思わず身を乗り出したのに、間もなく、椅子の定位置に戻ることに。
ああ、このいかんともしがたい感じはどうしたのだ。

SMである。
SM先生の言いなりになるマゾ女の話だ。ワクワクではないですか。

となれば、肝はむしろ、SM先生だ。
先生にハマれないと、もう、ハマれない。
で、ハマれなかった当方(枯れ尾花)。


SM先生は、板尾創路だ。
思うに、板尾創路の標準語苦手問題に尽きる。
長セリフも多いのに、だ。だから、ちょっとコント風。
いっそ、関西弁ではどうなのか。うん、たぶん、ダメ。

壇蜜は一所懸命。頑張る。全裸より着衣がエロい希少な存在ながら、全裸バーン!
痛々しさも麗しいので、ホラー界へ誘いたい。

振り回され男子は、ジュノンボーイの真山明大。
極細。タニタ食堂男子と呼びたい。芝居しようという気持ちが伝わる。

カメオ出演な古館寛治、突然の杉本彩、ちゃんとしている菜葉菜に安堵感。

『マメシバ一郎』シリーズの父・亀井亨監督は、途中失速の気配。
ただ、前半はミステリー色もあって惹かれる。
となればやはり、あの問題だ。
方言指導があるのだから、標準語指導さえあったなら・・・!悔やしい。


サタミシュウの原作はベストセラー。
壇蜜の全裸も、大変な話題。
中学生であれば鼻血ブー。失血死も予想されるレベル。

だが、当方は中高年。
この年頃は、とにかく切なくなりたい病。
足らん!
切なさを持ってこい切なさを!
『ナインハーフ』のような、やりきれなさを頼みたい!

残念なのはこの映画が、途中で果ててしまっている、ということだ。
道半ばで、だ。
ここは一つ、ぃや、1本、赤まむしを注入したくなった。



『私の奴隷になりなさい』 2012年・日本 

※鑑賞したのは通常版だけれど、こちらのポスターが素敵なので。

映画 WOWOW

[関連作品]
亀井亨監督 『マメシバ一郎 3D』『映画版 マメシバ一郎 フーテンの芝二郎』
板尾創路 『電人ザボーガー』『空気人形』



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