良いです。とても良い。
はっきりと怪奇ホラー。
久々に、何度も観たくなるホラーシーンに出会ってしまった。
↓怖いポスター貼っておりますので苦手な方はご注意くださいませ!
(C)2023映画「禁じられた遊び」製作委員会
あの呪文で怖いモノがやって来る
あらすじは、蘇りだ。
夫婦と幼い息子の仲良し家族。
彼らに不幸が訪れる。
亡くなったものを埋めて呪文を唱えると蘇る。
そう信じている息子が猛烈に祈ってしまったから、大変。
呪文は「エロイムエッサイム」だ。
ポピュラーな呪文である。
誰もが一度は口に、いや、耳にしたことがあるだろう。(多分そうでもない)
効果は抜群。
家族だけじゃなく、パパに恋していた女子も巻き込んで、怪奇現象が続出する。
ジワジワした恐怖と、衝撃ドカーンが良い塩梅で繰り返される。
不可思議なアクシデントの積み重ねも良い。
祓い師が登場するのも良い。
そう、これは呪いのホラーである。
しかも、それだけではない。
キャストとスタッフ
(C)2023映画「禁じられた遊び」製作委員会
巻き込まれる橋本環奈はホラーが似合う! 怯え方も、丸い瞳が見開かれるのもいい。憔悴しても可愛らしい。『カラダ探し』に続いて、さすがの度胸。
(C)2023映画「禁じられた遊び」製作委員会
パパ役の重岡大毅は旧ジャニーズWEST、現WEST.メンバー。俳優歴も長くて、安心して見ていられる。親しみやすさが人の良さを感じさせて、ピッタリの役柄。
最初の登場からママ役にクギヅケだったのだけれど、誰だろう? …って、ファーストサマーウィカだった! 当方の推しの私立恵比寿中学が出演したフェスでも、歌も上手くて突出して感じが良かったウィカさん。素晴らしい! 圧倒的!
息子役の子役さん、正垣湊都の睨みがとても良い!
(C)2023映画「禁じられた遊び」製作委員会
霊能力者役の長谷川忍(シソンヌ)と、猪塚健太の祓い師コンビが最高。この2人でシリーズ化してください。
シスター役のMEGUMIが俗っぽくてワクワクする。
中田秀夫監督、待ってましたである。こういうものが観たかったのである。中田監督には『女優霊』や貞子のインパクトが忘れられなくて何だかんだと言いがちで恐縮至極ながら、本作は文句ゼロだ。むしろ、お礼を言いたい。ありがとうございます。
中田ホラーのコワ良いところが続出
家族の暮らすマイホームは、ほどよい大きさ。
会社の風景もどこにでもあるタイプ。
と、親近感を抱く舞台装置の中に異質な出来事が増えていく怖さ。
誰にでも馴染みのあるような場所、というのは重要である。
原作は清水カルマの小説だ。
アイデアはホラーの帝王の名作も思い起こさせるが、独自性も高い。
中田秀夫監督の過去作にも通じる怪奇の見せ方が、ゾクゾクさせる。
流血もあり、泥々もある。
生理的な嫌悪感が高まる。
反面、怪異の美しさには見惚れてしまった。
私事ながら、あのシーンは先日に観た怪獣映画と同様のキテレツ度で大好き。
ヘビロテしたい。
呪われてしまう理由にも同情できる。
それも重要。
異常な動きをする生き物はそれだけで怖い。
他人ならともかく、だ。
一筋縄でいかないストーリーである。
と、絶賛しました面白作品が映画レビューサイトで2点台なのです。
えええぇぇ…
※配信中です↓
2023年製作/110分/PG12/日本
配給:東映
監督:中田秀夫/原作:清水カルマ/脚本:杉原憲明/企画:平野隆/プロデュース:平野隆/プロデューサー:小杉宝、岡田有正、大脇拓郎、田口雄介/撮影:今井孝博/照明:水野研一/録音:秋元大輔/美術:塚本周作/装飾:神戸信次/衣装:加藤哲也/ヘアメイク:外丸愛/音響効果:大河原将/編集:青野直子/VFXプロデューサー:浅野秀二/VFXディレクター:横石淳/主題歌:理芽/出演:橋本環奈、重岡大毅、ファーストサマーウィカ、正垣湊都、堀田真由、倉悠貴、MEGUMI、清水ミチコ、長谷川忍、猪塚健太、新納慎也、諏訪太朗
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