サッカー審判TIPS(24) リスタートからのオフサイド | サッカー審判KenKenのブログ

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リスタートからのオフサイド


よく混乱する「ゴールキックからオフサイドはあるか」という質問について。

答え…オフサイドにはならない

キーパーからキックで供給されるボールにはゴールキック(いわゆる置いて蹴るボール)とパントキック(いわゆる持ち蹴り)の2種類がある。
キーパーが持ち蹴りをする場合はキャッチしたボールを前方にフィードするというプレーなので試合が途切れず流れているつまりインプレー中のキックだ。(インプレー中のキックということでは、キーパーがバックパスを足で受けて前方に蹴るケースも考えられよう)
したがって、このボールが蹴られた瞬間にオフサイドポジションにいた選手がそのキックされたボールを受けようとするとオフサイドの反則が成立する。

一方、置き蹴りの場合はオフサイドポジションで受けようと問題はない。

ちょっとわかりづらいので場合に分けて考えよう。


ルールブックでは、「次の場合にボールを受けてもオフサイドにはならない」として「ゴールキック、スローイン、コーナーキック」が挙げられている。
さて、これらの共通点は何でしょう?

※答え
いずれもボールがピッチから出た後の再開方法であるということ。
ピッチから出たボールをフィールドに入れてインプレーにするケースではオフサイドにはならない、と覚えておこう。
逆に、フィールドから出ない場合からインプレーにする場合は何だろう。
そう、フリーキックだ。直接・間接フリーキックどちらもオフサイドがあり得る。


なお、持ち蹴りの場合副審はキーパーがボールを手放すタイミングを真横からよく観察しよう。
手からボールが離れる時にペナルティエリアのラインを上空に延長したラインを「完全に」越えていた場合はハンドリングとなる。
手がボールから離れた瞬間、少しでもボールがラインにかかっていればセーフだ。
ラインはペナルティエリアの一部なのでラインにかかっていればペナルティエリア内にあるボールと同じ扱い。たとえキーパーの体がエリアの外にあってもボールがライン上にあればハンドにはならない。




フィールドの外に出たボールをプレー再開させるときはオフサイドはない。
フィールド内のアウトオブプレーからの再開ではオフサイドがあり得る。
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