サッカー審判TIPS(786) 戻りオフサイド | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー3級審判KenKenの審判経験記

11月16日(土)の高校サッカー東京A代表の決勝戦のテレビ放送を見た。

帝京高校が2-1で国学院久我山高校に勝利した。

 

この試合の中で、どちらの高校だったか記憶があやふやだが「戻りオフサイド」があった。

戻りオフサイドとは、味方競技者から出されたパスを受ける競技者がオフサイドラインよりも前の位置から自陣方向に戻って受けた際に発生するものである。

パスを受けた場所がオフサイドラインよりも自陣寄りということになる。

 

例えば、赤チームの選手がGKを除き皆白チーム陣内に入っていて、赤チーム陣内に一人残っていた白チームの選手が味方から自分に向かって出されたパスに反応して戻ってパスを受けた場合などに発生する。

 

通常オフサイドは攻撃する際に相手陣内で発生するもので、再開は相手チームの間接フリーキックだ。ハーフウェーラインの後ろ側から蹴られるのがふつうである。

自陣方向に戻ってパスを受けた場所が自陣である場合、相手チームの間接フリーキックが自陣に入ったところで行われることになり、ちょっとした違和感を感じる。

 

しかし、戻って自陣でパスを受けたことによりオフサイドが発生し副審が旗を上げるが、上げる場所はハーフウェーラインよりも守備側(上記の場合、赤チーム陣)となる。

 

オフサイドを宣告されたチームは「え?」となるが、間違いのないように適用しよう。