サッカー審判TIPS(787)主審に服装を指示するヤツ | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー3級審判KenKenの審判経験記

先日シニアサッカー公式戦の主審を務めた。

公式戦なので事前に相手チームの代表者も含めて本部で打ち合わせを実施。ユニフォーム確認も行う。当然審判は黒い審判服を着て参加した。

 

試合は夕方、陽が傾いてのキックオフ。

片方の守備側にとっては逆光で、向かってくるボールが見にくいことになる。

もちろん反対側のチームは後半には同じような立場になるが。

 

そして試合中。逆光チームがボールをつないで攻めようとしたそのとき、なぜか私の方にパスが向かってきた。

「まずい、当たってしまう」と思い、とっさによけた。

ボールは相手チームに渡り、逆光チームは逆襲を食らうことになった。

逆光チームは上下紺色のユニフォームであったため、どうやら夕陽を背にした主審を味方の選手と勘違いしてパスをしたということのようだ。

そしてミスパスをした選手はあろうことか「主審、上に何か着てよ」と叫んだのだ。

 

自分の確認不足を棚に上げて主審にビブスを着てとか言うなよ。

それなら自分たちのユニフォームを審判団と明らかに区別できる色にしなさいな。

事前打ち合わせで「自分たちのユニフォームは上下紺色だから主審と見間違えないように主審がビブスを着てください」なんて言いますか?

 

かつて、インテルミラノと同じデザインの青黒の縦じまで黒パン黒ストッキングというユニフォームのチームの試合で吹いたことがあるが、「黄色か赤の審判服を持ってきておけばよかったなー」と思ったことがある。

また、ゴールキーパーが全身黒色で、まるで主審のようないでたちだった試合でも吹いたことがある。

 

主審と見間違えるようなユニフォームを作成しないよう主催者側がユニフォーム規定に織り込むことが望ましいが、もしもの時のためにカラーの審判服も準備しておこうかなと思った出来事でした。

(正式には主審・副審とも同じ服装とすべきであり、オール紺色のチームと紛らわしいからといって、主審上が赤で副審は黄色などとなってはあまりよろしくない)