サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー3級審判KenKenの審判経験記

FIFAワールドカップ2026が始まった。
今朝(6月12日・金曜日)明け方4時に起きて開幕戦メキシコ(MEX)vs南アフリカ(RSA)を観戦。
開幕戦はその大会の判定基準が示される試合でもあり、審判目線でも注目だ。
そしてその試合で3枚のレッドカードが出されるという異常事態を目撃することになった。
ニュースや動画でご覧になった方も多いと思うが、試合の流れの中で判断した私のコメント。


1枚目はペナルティエリアに侵入しようとする相手を後ろから倒したファウル。止めなければGKと1対1というDOGSO(ドグソ:決定的得点機会阻止)であり、レッドカードは妥当と言える。


2枚目は南アの選手がメキシコの選手の顔を手で叩いたと判断されたものだ。当初主審はプレーを流したがVARからの進言によりOFR(オンフィールドレビュー:ピッチ上の主審専用モニターでの確認)を経て退場処分となった。
私はこれは厳しすぎると思った。
手が顔に当たる事象はたまに発生する。過剰な力で当たったり、弱い接触でも狙って手を出したような場合はレッドカードだ。しかしそれがプレーの一環でたまたま顔に当たった場合はイエローカード止まりではないかと思う。
スローで見ても、メキシコの選手が南アの選手の進路を妨害し、南アの選手がそれをかきわけてボールに行こうとしていた中でたまたま手が当たったように見える。
 ※まあ、プロの審判ならば上記のようなことも勘案した上で判断を下したのだから、私ごときが判定に疑問を呈することではない。しかしOFRのあとにマイクで場内にアナウンスをした際に内容が聞き取れなかったので詳しい理由が不明。最後の「The decision is Red Card. 」というセリフだけが聞き取れた。

そして3枚目は南アの選手がゴールに向かってドリブルしているのをペナルティエリアの外でメキシコの選手がファウルで止めたことによるやはりDOGSOでの退場。
「あ、厳しいかな」と思ったが、リプレーを見ると、DOGSOの4つの要件を満たしており、抜けたらGKと1対1となり、カバーのDFが離れて1人しかおらず、ゴール方向へのドリブル、南アの他の選手たちも上がってきていた。やはりレッドカードだ。

それ以外にも今回からスローインの5秒ルールが採用された。5秒以内にスローインを行わないと相手ボールのスローインになるというものだ。主審がカウントをするぞーという合図の笛を鳴らしてから5つ数えるのだ。その様子が映っていたが、スローインの時に笛を鳴らすというのは違和感もりもり。

(初心者の主審がボールがタッチラインを割る度にピッと笛を鳴らすのを想像してしまうので)
また、メキシコの選手が投げようとして他の選手にスローインを譲った場面があり、こりゃ5秒超えてるやろと思ったもののお咎めはなかった。もう少し他の試合での様子など観察したい。


あ、そうそう1枚目のレッドカードで得たFKを蹴る際に、南アの壁に隣接してメキシコの選手が2人立ったが、相手の壁の前や横に自軍の選手を立たせるときは1m離れるというルールが守られていなかった。

世界のスーパープレーやスーパーゴールに酔いしれるW杯だが、こんな変わった楽しみ方もあるということを知っていただきたい。さて、明日(土曜日)も4時からカナダvsボスニア・ヘルツェゴヴィナの試合がある。ボスニアはオシムの祖国であり、つい数日前にNHKでオシムの特集をやっていたので応援のつもりで見ようと思う。