皆さん、こんにちは!
伊藤敬佑です。
ローンを組んだことありますか?
住宅ローン、カーローン、カードローン。。。
様々なローンがありますが、日本人の多くはローン、
あるいは借金・負債に対してあまり良いイメージを持っていません。
本来、ローンとは元手が少ない中で
資本の利回りを得るための手段として利用されるものなので、
危ない、怪しいものではありません。
それに、今の時代は審査も厳しくなっており、
大手銀行がバックについている会社がほとんどです。
事実として、日本一借金をしている企業は、
かの有名な「ソフトバンクグループ」です。
もし、ソフトバンクをご利用の方で、借金に悪いイメージをお持ちの方は、
今すぐ携帯を解約することをおすすめします。
不思議と、人は周りが借金してても、
自分に利益があれば気にせず利用するのです。
それは単に自分に不利益が無いように見えるからです。
でも、そういった人は結局はお金持ちになれません。
一代で莫大な富を築き上げた孫正義然り、
お金持ちの人はローンを好んで利用します。
それには、お金持ちに共通するある価値観があったからです。
今日は、なぜお金持ちが好んでローンを利用するかについて、
解説していきたいと思います!
資本主義のゲームをわかっている経営層や投資家は、
負債のことを「テコ」だと認識しています。
自分では動かせない重たいものを動かすときに
一時的に借りる便利な道具です。
まあ、そもそもお金は単なるツールに過ぎませんからね。
道具の利用料を少し支払って重たいものを動かし、
利用料を上回る利益を出せれば、
自分のお金をほとんど使っていないのに利益が生まれます。
この「負債=テコ」という発想はあらゆる場面で持ちたいものです。
自分にとってリターンの見込めそうな大きな石が転がっていたときに
「絶対動かせないや」とすぐに諦めるのではなく、
「これを動かすテコはどこかにないかな?」と考えることです。
例えば、会社員をしながらブログを書き続けていて、
いずれはフリーか副業でライターになることを考えている人がいたとします。
ある日、たまたまAmazonで一眼レフのカメラを見て
「写真も撮れるライターなら編集者に重宝がられて差別化できるかもしれない」と気づきました。
しかし、価格は30万円で、手持ちのキャッシュはないがクレジットカードは持っている。
1年かけて貯金をするか、いま買うべきか?
私がライターを目指すならすぐさま買います。
撮影技術で付加価値をつけたいなら1日でも早く練習しないといけないからだ。
そもそもクレジットカード会社に支払う利息は、
年率12.5%で12回払いだとしても2万700円です。
この「2万700円」という金額は、「カメラを1年前倒しで使える権利代」であり、
1年という時間をお金で買っているのと同じことだ。
1年前倒しで副業をはじめたら余裕でペイできます。
だったら借りたほうが得ですよね。
もちろん、借金にも良い借金と悪い借金はある。
それについては、この記事で詳しく解説してるので、
こちらも御覧ください↓
「自分が持つスキルや不動産などといった資本にレバレッジをかけるための負債」はいい借金だ。
一方で、「資本ゼロの”着の身着のまま”の状態で負わされる借金」については、
この資本主義経済というゲームの中においては絶対に避けなければなりません。
ただ。リスクを取らなければリターンを得ることはできないのは、
資本主義社会の大原則です。
重要なのは、リスクを取る中で
「最高のシナリオ」と「最悪のシナリオ」をどちらも読むということ。
これがリスクコントロールの肝です。
未来を確実に読むことは不可能です。
未来は、現実世界にある複雑な要因がそれぞれどう作用するかによって「分岐」します。
すべての事態がうまく噛み合って素晴らしい結果をもたらしてくれるシナリオ。
やることなすことすべてが裏目に出てしまって最悪の結果となるシナリオ。
そしてその中間に位置する無数のシナリオが、一つひとつの可能性として存在する。
富裕層には経験豊富な経営者が多いが、
こうした小さなことが積み重なって起きる連鎖反応の強烈さを、
ポジティブなほうにもネガティブなほうにも経験していることが多いです。
「運命の歯車」という言葉がありますが、
彼らは、今その運命の歯車がどちらに回っているのかを、
客観的に捉えることができます。
ギアが「ドライブ」に入っているときに思いっきりアクセルを踏み、
「バック」に入っているときにはブレーキを踏んで落ち着かせる。
確率に支配される資本主義経済の下では、
このアクセルとブレーキの踏み分けが勝負を分けるのです。
一代で富裕層になることを目指すのであれば、
小さな元手を低利率で投資していては間に合いません。
株や不動産などの資本への投資はもちろんのこと、
自分自身への投資についても、
どこかで一歩踏み出すタイミングが必ず来ます。
その中で勝算は高い選択肢は何かを突き詰めて考え、
徹底的にリターンを追求しつつも、
一方で資本をまるっきり失ってしまうような危険な賭けだけは避けましょう。
そのようなリスク管理能力を身に付けることが、
資本主義経済を“ハック”するための一番のキモとなります。