皆さん、こんにちは!
伊藤敬佑です。
「もう少しお金に余裕があれば、自分がやりたいことに没頭できるんですが。。。」
などと言っている人を見かけたことはありませんか?
お金がないから労働時間を増やすしかなく、結局働いている時間が長くなって、
どうしても自分のための時間が取れないというのです。
ここからもわかるとおり、多くのビジネスパーソンにとって労働とは、
「時間をお金に換える行為」になっているのです。
だから、「お金さえあれば、労働(=時間の切り売り)をしなくてよくなるはずだ」
という発想になってしまうのです。
「不労所得でセミリタイア!」
「宝くじ当てて仕事辞めてやる!」
「残業は少ないほうが良い!」
などと考えている方は危険です。
「自分の時間の価値」と「お金の価値」のバランスが崩れている可能性が高いです。
今日は、そんなバランス感覚を治すために「いかに時間を使わずに多くのものを生み出し、
効率よく世の中に伝えるか」を徹底する、ホリエモンの「時間術」について解説していきたいと思います!
昨今、働き方改革が論じられる際に、
「残業時間をどう減らすか」や「有給が取りやすいかどうか」などがよく話題に上がりますね。
こういったことがテーマになる背景にも、労働=就業時間という労働観が
日本にはあることが伺えます。
しかし、働くとは「自分の貴重な時間を切り売りして、何かをじっと我慢すること」なのでしょうか?
本当は家でダラダラしていたいのに、頑張って会社に行って、
一定の時間をおとなしく過ごした“ご褒美”として
お金がもらえているとでも思っているのでしょうか?
このような考えが生まれてしまうのは、お金の本質がわかっていないからです。
お金というのは単なるツールにすぎません。
それなのに、お金そのものに価値があるかのように思い込んでいるから、
貴重な時間をお金に換えてしまうのです。
2万円を「2万個のパチンコ玉」に換金するのはもったいないとわかる人でも、
日給2万円のアルバイトには魅力を感じてしまうのです。
本当にあなたの1日には、現金2万円分の価値しかないのですか?
「そうです」と答えてしまう人は、お金の価値を高く見積もりすぎです。
「忙しいせいで、自分の時間がない」というのは、単なる思い込みですし、
そもそも「忙しい」と「熱中できない」の間には関係がありません。
実態はむしろ逆で、心から熱中できる対象を持っていないからこそ、
その虚しい時間を「忙しいフリ」をして埋めているのです。
言ってしまえば、その人は「暇」です。
「ああ、忙しい忙しい」と不満を垂れていれば、
自分の人生の空虚さを忘れていられるから、そのような考えになるのです。
世界的に見ても、日本人はお金に目がありません。
家計資産に占める「現金・預金」の比率で見ると、
アメリカは13.1%、ユーロ圏で33.0%なのに対し、
日本は先進国の中でも断トツの1位(52.5%)なのです。
(日本銀行「資金循環の日米欧比較」2018年より)
データには逆らえませんよね。
また、日本でいつまでも電子マネーが普及しないのには、
技術的な問題以前に、こういう「拝金主義」が背景にあります。
国家レベルで「お金」に縛られて、会社も内部留保を貯め込み、個人も貯金ばかり。。。
その裏では、そろいもそろって1億人が、二束三文で「時間」を売り払っている。。。
だから社会全体に時間がない、忙しい。。。
これが日本の現実です。
受け入れなければいけない、事実なのです。
何度も言いますが、お金は価値交換のための単なるツールです。
お金自体に価値はないのです。
なぜこんなツールが必要かと言えば、取引には「信用」が必要だからです。
相手が信用に足る人物かを、いちいちコミュニケーションを取って確かめるのは、
効率がよくない上に、人によって尺度が変わってきます。
その仲立ちをしてくれるのがお金なのです。
お金とは、「信用」というあやふやな存在を、わかりやすく可視化するための道具にすぎません。
会社で1カ月、しゃくし定規に仕事して得られる信用など、
たかが知れているから、それによって得られる月給も大した金額にはなりません。
締め切りや待ち合わせの時間に遅れないという信用。
誠実な振る舞い、他人の時間をムダにしないという信用。
周囲を待たせることなく即断即決し、素早く結果を出してくれるという信用。
大切なのはこういった信用です。
貯めるべきはお金ではなく、信用です。
きちんと信用を積み重ねていけば、わざわざ時間を切り売りしなくても、
お金は勝手に集まってくるようになります。
今一度、お金と時間にしっかりと向き合って、
自分の貴重な人生の使い方を考えてみてはいかがでしょうか?