美しい静かな田舎暮らしを考えて
別荘地で中古物件を買い、車なしで暮らす、地球にやさしい生活の軌跡。

はみ出る汚れる「糊」から均一に美しく接着できる「両面テープ」へ

小学生の頃は、図画工作の時間で、デザインの学生時代は、学科の制作で、随分と親しみ馴染んだ『糊/のり』だったけど、今の十里木 [ じゅうりぎ ] 生活の前の、座間生活の時代から、何かを接着する時には、『両面テープ』がメインとして入れ替わった。

座間時代の前、川崎の生田時代までが、糊が接着の主役だった。

糊から両面テープに入れ替わったのは、僕のエコロジーで無駄を無くしたい、汚したくないという普段の考え方から、必然の流れだった。

ダンボール制作物になくてはならない両面テープ

普通、みなさんが考える糊と言えば、液体糊だけど、・・・確かに液体糊もそこそこ使ったけど、デザインの制作の現場においては、パソコン以前での作業の時代、切ったものを貼るとき、ほぼ必ずと言っていいほど、スプレー糊を使っていた。

当時は、意欲と完成度を求めて、他のことはあまり考えることなく、糊のスプレー缶をいつも切らさないように気を付け、多量に使っていた。

そういう「切り&貼り」・・・パソコン操作のコピー&ペーストではなくリアルの・・・の時代を過ぎて、ふり返られるようになってくると、なんと環境に悪く、あたりを汚すようなことをして、自らのエゴの塊である制作にいそしんでいたことだろうと思ったりするようになったのだ。

スプレーの糊を使うことで、接着物以外にも糊を拡散し、またその頃の製品の成分にフロンガスや塩素溶剤が含まれていたのか、今は定かではないけど、どちらにせよ、化学物質をまき散らしていたことは間違いない。

座間に引っ越した頃は、もう完全に「切り&貼り」の作業から離れていたこともあって、それでも制作ではなく住まいのメンテナンスなどで、接着することは、けっこうあったので、両面テープの使用割合が格段にアップしたのだった。

必要な長さを切って、貼るだけ。
飛び散らないし、手や周りのものを汚さないし、使えるところをどこでも気にしないでいい。

また保存も使ったものをしまっておくだけ。
スプレー糊は、高温で破裂する恐れがあるけど、まぁ考える人はいないとしても、長期間、使わないで保存しておくと、中のガスが抜けたりして、最後まで使えないということは十分あった。

ただ、接着面のかたちが複雑な場合と、完成までの時間が無く、スピードを必要とする場合は、スプレー糊にメリットがある。

そして、座間で生活を始めたころ、文具での両面テープというよりは、住宅設備面での必要性が高くなり、また住まいの近所にホームセンターの「くろがねや」があったことで、その使用量と求める接着強度は、どんどん高まっていった。

ホームセンターの両面テープの方が、当たり前だけど、文具店や100円均一ショップに置いてあるものより、長く、接着が強力で、メートルあたりの単価が安かったから。

当時の工具ボックスには、いつも数巻の住宅設備用の両面テープが入っていたように思う。。。

3Mスコッチと言った名称は、僕にとっては頼もしいものだった。

そして、多くのいろいろなものを接着して、住まいをまとめたものだ。
もちろん普通に文具としても使用した。

十里木に来てからは、座間時代と使い方が代り、もっぱらダンボールの張り合わせに多用している。

108円で10mも使えて助かる100均の両面テープ

引っ越したときは、・・・今となっては馬鹿げた思い出だけど、引っ越しに使用し、また生活を始めるにあたって大量に届いた通販のダンボール箱を使って、その時、買おうと思っていた、ソファの実物大モックを制作したことがあった。

十里木の住いにサイズ的に問題無いか、印象として沿ったものか、・・・高額な革張りソファということもあって、買う前に間違いがないよう、実感しておきたかったのだ。

そのソファのモック作りに、1週間ほど費やしただろうか。。。。
・・・結局、そのソファは買わなかった。

モックを作る労力を無駄にしたのか・・・、それともモックを作ったことで、ソファを買わずに済んだのか・・・。

今でも何とも言えないけど、それを機に、「両面テープ+ダンボール」とペアでの物作りが気に入ってしまった。

今の僕の十里木生活には、大切な資材であるダンボールを接着するために、「両面テープ」は、座間生活よりも活用度が増えていった。

ちょっとしたものを作ると、1巻2巻はあっという間に無くなってしまうので、コスト的には糊の方が優れていると思うけど、あたりをベタベタ汚すリスクもなく、スマートに接着できるというメリットは何ものにも代えがたく、妻が十里木に帰省するときは、必ずお土産のリストに「両面テープ」がラインナップされている。

両面テープには、薄い紙タイプと、厚手のクッションタイプがあるけど、ダンボール工作には、基本、接着剤としての厚みをゼロとして使うため、ポピュラーな紙タイプを使う。

ただ100均の接着力が弱い両面テープを使うと、ダンボールの反りに負けて、きれいに接着できず、接着面がパカッと口を開けてしまうところが難点だ。

100均の両面テープは、ホームセンターの設備用ほど接着力が強くないので、接着して、翌日見てみると、接着面が反っていて剥がれていたりする。

特に湿度が平地より激しい十里木にあっては、両面テープの効きが不安定だ。

だけど、100均のお手軽なプライスと使い勝手の魅力には叶わず、今日も剥がれて、パカッと反って開いた接着口をポンっと叩いて、塞いだりしている。

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