美しい静かな田舎暮らしを考えて
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多雨の十里木で、溶岩敷石歩道を作るわけ

わが家の屋根から眺める地域の紅葉

[1/10]・・今ようやく振り返ることができるようになった溶岩敷石歩道の制作
からの続き。

せっかく外での作業に適した気温が続く季節であっても、今年の十里木 [ じゅうりぎ ]の10月は、去年に比べ、雨が多かった。

少しずつ作り続け、成長するかのように伸びる歩道は、ひどい時は、4日連続で雨に見舞われ、作業を中断する憂き目に遭うこともあった。

今年の夏は、関東も記録的な長雨・多雨に見舞われたけど、平地より雨の多い十里木高原は、当然のように雨の日が続いたのだった。

平地だったら、確実に災害になっているところだけど、高原地帯という土地の特徴を備え、緩やかな傾斜を持ち、比較的、水捌けが良い土壌ということが幸いして、いつものことだけど、近隣で雨漏りの被害が出ることが珍しくなくても、地表の水災害には無縁である土地なのだ。

それにしても、この多雨は、木立にはうれしい状況で、日々、雨に恵まれて、瑞々しい青葉の印象は、生気を豊かに発散させているかのようだった。



雨で洗われる溶岩歩道を、作業できない日は、屋内から眺めつつ、早く完成を目指して、焦る気持ちがあった反面、物によっては、重すぎる溶岩を抱え上げる作業が続いたことで、3回も腕や手首を痛めてしまい、回復のために雨の時間が続くことを願っている気持ちもあった。

ともかく絶対譲れないことは、軽い気持ちで始めてしまった溶岩による敷石歩道を、未完成のまま冬越しをしたくないということ。

制作期間のことは、今、思い返しても、正直ストレスがかかるのだけど、身体と気持ちがどれだけ悲鳴を上げようが、とにかく、一日でも早く溶岩歩道を完成させて、冬の間は、満足して、それを眺めながら、次のハイシーズンに向けて、作業する検討を温めながら過ごしたいと思ったのだ。

痛む腕、長い十里木の雨期、なんとなく気持ちが乗らない日・・・それらのバランスの中で、自分を調整して、地道に作業に向かわせるのは、思いもかけず、作業が後の工程になるほど、辛くなっていった。。。



思い返せば、ガーデニングをさせる気分が自然と高まってきたゴールデンウィーク・・・最初は単純な草取りだけを目標として作業をスタートしたのだった。
すぐに芝地にしたくなったのだけど、それなら、ある程度深く地面を耕して、土壌改良するべきだろうと、素人考えで、地面の掘り起しを始めてしまった・・・。

そこで出てきた、多量の大小いろいろなサイズの溶岩・・・。
しっかり土がかみついた溶岩に行きあたっては、簡単に掘り起しを進めることが出来ず、そこそこ苦労して掘り出した溶岩は、あっという間に山となり、その始末に困った。。。

同時に予想がついたことは、、土壌改良しても、芝が育つ間は、むき出しの土の地面では、靴裏に泥を付け、それで玄関を出入りしていると、玄関が泥で、ほこりっぽく、そして、じゃりじゃりになってしまう煩わしさに苛まれるいうこと。
・・・小さいことだけど、自然の良さと、美しく住むことの快適さとの間には、このようなかい離する問題がよく存在する。



その時、敷地の端に寄せられて、あっという間に山積みとなった溶岩を使って、敷石歩道を作ることを思いついた。
これなら、直接、土の上を歩かずに済むし、無料だし、これにより始末に困る溶岩の活用になると思って、軽い気持ちで溶岩歩道の制作を始めてしまった。

こうして草取りも芝地改良も、放り出して、まずはせっせと日用道路とするべく溶岩敷石歩道を作り始めたのだった。

多雨の十里木で、溶岩敷石歩道を作るわけ

次は、
[3/10]・・溶岩敷石歩道のもくろみと制作レシピ
に続きます。

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