美しい静かな田舎暮らしを考えて
別荘地で中古物件を買い、車なしで暮らす、地球にやさしい生活の軌跡。

歩道に溶岩踏み石の敷き詰め完了・・・早4ヵ月

 今日の午前中、十里木 [ じゅうりぎ ] は久しぶりに、きれいな晴れ間を見せた。
それなのに午後からは、これはまた一雨来るなと確信させるような、重い曇り空。。。

・・・結局、降らなかったんだけど。

午後から敷地で作業をしようと思っていたのに、曇天に気持ちをそがれて、そして手首を痛めていることも理由となって、今日は落ち葉掃除だけで、一日を過ごしてしまった。

十里木高原は、平地より早い秋の到来を告げるものとして、木々の落葉が少しずつ始まっている。
特に雨の降るときは、水滴に打たれて、落ちる葉の量が多い。

早い秋のはじまりは、同時に気温が下がることも意味し、Tシャツ一枚で過ごすのはつらくなってきている。

個人的な体感としては、20℃が境界となっていて、20℃だとなんとかTシャツ一枚でも過ごせるけど、19℃になるとジャケットが欲しくなる。

そんな曇りがちな中、10日程前、17日に敷地入口で作業している溶岩の敷石歩道が、4ヵ月かかって、やっと石の並べ作業を終えた。

4ヵ月かけて組み上げて並び終えた溶岩の敷石歩道

ことの始まりは、前にも書いたけど、敷地の雑然とした伸び放題の草が嫌で、茂みの中にあるポストに配達してくれる郵便配達の方にも申し訳ない思いから始めた草取りだった。
草をとって、土が見えてくるに従って、芝地にしたいという思いが、むくむくと湧き上がり、そして、きちんとした芝地にするなら、地面を20cmの深さぐらいは耕して土壌改良しなくてはと気が付き、掘り始めたのだけど、溶岩が湧き出るかのごとく、現れはじめ、その掘り出された溶岩の処理に困る始末。。。

芋ほりをしているかのように、掘れば掘るほど、溶岩は、大小いろいろなサイズで、大量に出てくるのだった。
・・・そう、ここは富士山二合目。

草を取ったら取ったで、芝が綺麗に育つまで、土の上を歩かなくてはならず、靴裏に土がつき、玄関がじゃりじゃりに汚れるのが嫌で、それなら掘り出した溶岩を利用して、歩道を作ってしまおうと始めてしまったのだったが、すぐにたいへんな思いをすることになった。

なんとなくの思いつきから、敷き始めたのが、ゴールデンウィークの後だったと思う。
・・・簡単に始めた敷地の草取りは、当然クリアしていることが前提とした、さらに面倒な作業に進化してしまった。。。
とりあえず敷地入口から玄関まで草がなくなって、みっともなくなくなればいいとも思って始めた敷地作業は、草取りだけなら一週間程度で終っていただろうけど、・・・4ヵ月もかかってしまった。。。



敷地入口から、奥の玄関方面に向かって作業を始めたのだけど、4ヵ月後の今、最初に敷き始めた溶岩を見ると、敷き終わりと比べると、選んだ溶岩の選択が幼稚に思えて、苦笑してしまった。

そう、最初は、歩道の範囲に沿って、形状を組み合わせることだけに一生懸命で、余裕がなかったものだから、溶岩の上面の凹凸が酷かったり、溶岩の表情も粗かったりしたものが少しある。。。

組み合わせるための形状を優先している、最初の方に敷いた石は、凹凸がひどく、とても上を歩けたものではない。。。

宅配便などの各配送業者の方は、いつも来られている配送者は、勝手知ったるといった感じで、敷石歩道を歩かず、すぐ横の土の上を歩いて、玄関までやってくるのだけど、はじめての配送担当は、そこに歩道があるものだから、足首をかくかくさせながらも、一生懸命、おぼつかない足取りで踏み石を越えてきてくれるのだ。

そして、荷物を渡すときに浮かぶ微妙な表情、・・・ごめんなさい。

予定のスペースに石を組んで並び終えたら、すぐに平滑に削るつもりで、4ヵ月頑張って並べてきたのだ。

途中、何度も、一度ここで削る作業をしておこうかと弱きに思うたびに、いや、すべて並び終えてからにするという自分の中での堅い決め事が、平滑作業を拒否した。

配送業者の方に悪いと思い、ときおり気を使い謝りの言葉を口にしたりしながら、頑張ってきて、そうして、ようやく今月半ばになって、予定の距離を並び終えることができた。

早く距離をかせぎたいために、大きな溶岩を掘り出して設置しようと考えて、数十キロほどありそうな溶岩を見つけたとき、喜んではみたものの、今度は、歩道の場所まで運ぶのにたいへんな思いをしたこともあった。

別荘地にあって、家の前の通りを散歩する住人から、何をやっているんだと、あまりびっくりさせたくなくて、大きな溶岩の移動は、夜に行ったりした。

しんと静まりかえって、木立のざわめきと、野生の小動物らしき鳴き声が、たまにしか聞こえない暗闇の中で、ペンライトの明かりを頼りに、溶岩を押して転がして、ときおり足を挟み込んだりするのは、ちょっと切なかった。。。

そうして、ようやくの思いで並べても、平滑作業が終わらないと、日用のふんだんに使用する道路として使い物にならないのだ。

つい2日前、削って平滑にする作業を終えたのだけど、その作業は、敷石を並べるよりきついものがあったことを、並び終えた時の僕は、まだ知る由もなかった。

生活を詩的に美しくする通販ショッピングサイト『ある晴れた日に』
ある晴れた日に