美しい静かな田舎暮らしを考えて
別荘地で中古物件を買い、車なしで暮らす、地球にやさしい生活の軌跡。

溶岩を敷いて歩道の形状は完成・・・いよいよ研磨作業

研磨作業が終わった溶岩の敷石歩道

ゴールデンウィーク後から始めた、溶岩を使っての敷石歩道づくりが、ようやく今月半ばに必要な距離ほど、並べ終えることができた。

歩道づくりを思いついたときからわかっていたのだけど、所詮、天然の石なので、なるべく上面に平らな部分がくるように石を敷いたとしても、凹凸がひどくて、とても歩けたものではない。

最初から、敷き並べ終わった後、上面をディスクグラインダーを使って、平滑に均すこと考えて選択した作業ではあるのだけど。

もう現代を生活する人間は、土や草地の上より、アスファルトやタイルの平面を歩くことに慣れきっていて、間違いなく僕もそうなので、ちょっとした段差程度でも、足裏から頭のてっぺんへ違和感がストレスとして伝播してしまう。

男性の僕はまだしも、妻は女性たる繊細なサンダルやヒールシューズを履くわけだから、歩道は、きちんと普段の日用に使えるものに仕上げなくてはならない。

今後のD.I.Yのために、買い揃えた電動工具の中に、ディスクグラインダーを用意していたので、カップ型のダイヤモンドホイールという研磨用の刃を付けて、溶岩の上面を平滑に削る作業を、5回に分けて行った。

・・・電動工具自体、本格的に使うのは初めてなのに、その中でも危険が多いとされるディスクグラインダーで、岩を削る作業は、どれだけたいへんなのだろうかと、不安もあり、また歩道完成に近づいているという期待もあった。

この頃には、溶岩が手にしっかり馴染んでいたので、なんとなく、石としては硬い岩質ではないと直感していたので、むしろ研磨の勢いに負けて、ボロボロと欠けることの方を心配した。

説明書で使い方を呼んで、念の為、ディスクグラインダーにおける危険という内容で、Youtubeにあがっていた動画も見てから、作業に臨んだ。

まず新鮮だったのは、作業音。

今の時期、わが家の近隣では、雨漏り修理の対応で、頻繁に業者がさまざまな機械音を響かせていることもあって、僕のディスクグラインダーの作業音が迷惑をかけるものではない安心感のもとに作業を始めることができたのだけど、やっぱり聞く音ではなく、自分で出す音は、これから歩道完成に向けて、しっかり仕事をせねばと思わせるに足るものだった。

岩の削りやすさの程度は、想像通りだった。
削る対象の岩としては、硬すぎることなく、粘りもあって、岩の端がボロボロとれて欠けることが、ほとんどなかった。

気泡質の粗い岩肌を見せる溶岩なので、もっと端がボロボロと研磨作業の間、欠けるものと覚悟していたけど、粘りがあるせいか、質のよい溶岩をたいへんな中で、それなりに選択していたことが良かったのか、不都合に出っ張ったもろい突起以外、欠けることがなかったのは意外だった。

硬すぎると作業に負担がかかるけど、柔らかすぎることで、歩いたり、重い物をドカッと置いて、すぐに劣化するようでは困る。

また気泡質の岩肌は、機械で研磨しても、表面がタイルのように不自然につるつるすべすべにならず、溶岩としての趣きを残してくれたので、とてもうれしかった。

・・・うれしく無かったのは、・・・研磨作業で排出され、周囲に舞う溶岩の粉。。。。

カッターで削られ、粉になり、カッターの回転の勢いで、吹き飛ばされる溶岩の粉は、僕の想像以上に遠くまで飛散して広がった・・・。

平地の住宅街なら、間違いなくクレームになるレベルのしろものだ・・・。

岩が粉になって排出されても、自分の敷地以内で、作業範囲1mぐらいに粉が溜まるぐらいだと思っていたが、・・・甘かった。

わかっていたら、集塵機も買って作業に臨んでいたのだけど。。。

もう、始めてしまったこともあって、粉が風に舞うたびに、一度作業を止めて、空間から粉の印象が無くなるのをまって、また作業を再開するということを繰り返した。

それでも安全策をとって、粉のことではなく、作業音対策で、近隣に一番人が少なくなる曜日と時間帯を把握していたので、そのタイミングで作業できたことは幸いだった。。。

作業のために選んだ時間は、となりの別荘にお手伝いさん一人きりという最少人数になるタイミングなのだ。

しばし作業をして、機械を止め、ふと目を上げると、10m周囲が小麦粉を撒いたかのように霞んでいる。

人気が少なくても申し訳なくて、作業中、となりのお手伝いさんと話すタイミングがあれば、なるべく早く作業を終わらせるのでごめんなさいねと謝罪しておいた。

僕の心配をよそに、普段からきちんとコミュニケーションを取っていたお手伝いさんは、まったく気にかけないフランクな性格なので、助かった。。。

まぁそれでも、僕としては申し訳ない気持ちが、胸の中から消えるわけでもなかったので、いくら周囲に人がほとんどいないとは言え、迷惑をかけている気持ちをぬぐうことが出来ず、それがたいへん作業中のストレスになっていた。

また作業自体も、それなりに辛かった。。。

D.I.Yでの作業とはいえ、電動工具もプロが使うマキタのしっかりしたものを買っていたのだけど、はじめての僕には、少し重いように感じた。

ちょっと片手で持つには太すぎる工具本体を、しゃがんで腰を曲げて、地面の敷石を削るのだ。

普段かけている眼鏡の上に、ゴーグル式の保護眼鏡を付けると、すぐに視界が曇ってしまうので、保護眼鏡だけで作業した。
それでも焦った気持ちですることもあって、ゴーグル内が汗で曇ってしまう。
内側の曇りが無くても、外側は飛び散る粉塵が当たりまくり、すぐに霞んでしまった。

なので、ぼやけた白っぽい視界の中で、だいたいここぐらいをこれぐらいで削っているという感じで作業することが普通となってしまった。

それでも慣れて、満足行く作業精度に、たびたび確認しながら仕上げていくことができたので、視界の悪さは仕方ないこととし、それより、ディスクグラインダーをしっかり握って、刃が弾んで余計なところを切りつけて、怪我をしないことの方に集中をした。

きつい体勢、迷惑をかけていると思う気持ちの負担、不明瞭な視界、霞んだ周囲の空間という状況は、作業の間中、こうして僕にひどいストレスを抱え続けさせることとなった。

またなるべく早く済ませてしまおうと思い、頑張ったことで、平滑研磨作業を無事、怪我もクレームもなく終えることが出来たけど、結果として、手首を痛めてしまった。。。

平滑研磨作業を終えても、まだ溶岩の踏み石一個一個の調整が待っているというのに・・・。

調整とは、必要なレベルまで平滑に削ると、溶岩一つ一つの高さに差が出てしまうので、研磨した上面の高さを一定にするために、溶岩の下に土を入れたり、土を取り除いたりしなくてはならない。

またその後、高さを揃えた溶岩通しの隙間から、落ち葉など不純物(?!)を丁寧に取り除いた後、土を入れるのだ。
その隙間の土に、敷地の生えているコケを詰めて、ようやく完成となる。

今日の時点では、まだ研磨を終えた状態のまま。
今日、不陸調整、凹凸を調整する作業をしようと思っていたのだけど、・・・どうも、手首の状態が思わしくなく、午後から重い印象の曇天になってしまったことも手伝って、安静に一日を過ごすことにしてしまった。。。

早く仕上げて、他の部分を芝地のための土壌改良作業に入りたいのに。

平地では、芝種の秋蒔きのシーズン真っ最中だと思うが、季節の進みの早い、十里木高原ではもう秋蒔きには遅いと、うすうす気が付いているのだけど。。。

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