美しい静かな田舎暮らしを考えて
別荘地で中古物件を買い、車なしで暮らす、地球にやさしい生活の軌跡。

地産地消で物作り。十里木D.I.Yのスタートか?

ゴールデンウィーク頃から、敷地整備を行っている。
始めた当初は、草が生い茂ったポスト回りにこわごわ手を伸ばすことにうんざりして、また郵便配達屋さんに申し訳なくも、みっともなくもある思いから、簡単な草取りと樹木の枝を選定する程度の予定で始めたのだった。

その内、西側の敷地入口からポスト前を抜けて、住いの購入時からある踏板のところまで、ちょっとした遊び心で、掘り出した溶岩を踏み石にして、歩道を作ることを思いついたのだ。

そう、掘り出したものを使えば、地産地消で、セルフで、D.I.Yで、無料でリフォームだ。

いままで住まいのメンテナンスをずっとしてきたけど、それはマイナスからゼロに戻す作業で、D.I.Yやリフォームは、ゼロからプラスへのリノベーション作業と考えていたので、ゼロに戻すメンテナンス作業ばかりで、安心感はあっても、達成感が無かった。。。。

僕の建物、敷地に向かう姿勢だけど、汚れを落して、または補修して、リフォームやD.I.Yに臨み、汚れたところ、傷んだところを隠し、被せて隠すようなリフォームはしないと決めていて、まずは初期状態に近い「洗浄・補修した素の建物の状態」にする磨き出しを丁寧に行うことを基本としている。

「素の建物の状態」を初期値のゼロとして、そこに戻して当たり前と考えているので、綺麗な状態にはなるけど、特にその作業で理想の住いを作り上げているわけでもなく、ワクワク感に欠けるといった感じ。。。

しかし、ゴールデンウィーク頃から、外での作業がしやすい気候となって、始めてみた敷地改良作業は、高原地帯のすがすがしい天気と環境が、僕に絶大な開放感をもたらし、パソコン作業や屋内作業だけの日々とは、「違った汗」で、いつもとは脳内分泌物が生成されているのか、楽しくてしょうがなかった。

筋トレで蓄えた筋肉を使う躍動感の喜びに酔いしれた。
そして、作業したら作業した分だけ、すぐに形として結果が得られることに快感を覚えた。

草取りと樹木の枝剪定は、僕の中ではマイナスからゼロに戻す作業だったけど、それでもやはり体内にすがすがしい気分と、心地よい疲れを感じることができた。

いつもとは違う脳内成分が分泌されたせいか、そのうち、掘り出した溶岩を敷き詰め、歩道を作ることを思いついた。

草を取って、土をむき出しにしたのはいいけど、靴裏に泥がついて、それで住まいを出入りすると、玄関がじゃりじゃりになる。
ならば、どこかに捨てるか埋め戻すしかない溶岩を使って、歩道を作れば、靴裏も住まいも無駄に汚さないし、ポストへ配達してくれる郵便屋さんだって、少しは快適に思ってくれるかもしれない・・・・。
まさに字の通り、一石二鳥ならぬ、「一石三鳥」ではないか!

突如湧いたアイデアにワクワクしながら、さっそくきれいに土を出した敷地入口を掘りつつ、パズルを楽しむように、掘り出した溶岩を当てはめていった。

敷地入口に、掘り出されてた岩で敷いた歩道

始めてみると、たいへんだったけど、敷いた部分を眺めてみると、思ったより、いい印象で、気に入った。

イギリスの田舎を中心とした庭造りスタイルである「コテージガーデン」を、十里木の住いに取り入れたいと思っていた僕は、今回は、作業の練習として、また泥除けの間に合わせとして、溶岩を敷いてみたけど、将来的には、イギリスのコッツウォルズ・ストーンを敷いて歩道を作りたいと考えていた。

でも、作業しているうちに蜂蜜色が特徴のコッツウォルズ・ストーンの歩道も魅力的だけど、ここは、この溶岩で作った歩道のままでいいのではないかと思えるようになってきた。

この「洋」とも「和」とも受け取れる佇まいの印象は、当たり前だけど十里木の印象にぴったりだと感じた。

そう、それに、僕は、十里木の住いを、英国のコテージガーデン・スタイルそのものに仕上げたいわけではないのだということに、薄々気が付いてはいた。

もちろん、素敵と思えるところは取り入れたいのだけど、ここに取って付けたような英国の趣きを再現したいわけではないのだ。

あくまで、僕が目にしたい眺めは、進化した十里木スタイルといったようなもの。

この溶岩歩道が間に合わせで終わるか、ずっと使い続けるかどうかは、あえて決めていないけど、とりあえず、いくらなるべく平らな部分を上面にして敷いたからといっても、所詮は自然の岩。。。
デコボコが酷くて、厚底のブーツでも歩けたものではない。。。

だから、予定のスペースに、踏み石を全部敷き詰めたら、上面をマキタのグラインダーで削って、平らにするつもりだ。

印象も、今は野趣あふれる感じだけど、上面が平らになれば、庭としての上品な表情を添えてくれるだろう。

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