中国旅行をするにあたって、僕は中国のネット規制対策として、香港simを用意していきました。
このsimは中国全土と香港、マカオ、台湾で使えるsim。しかも香港の通信会社なので中国のネット規制の対象外(IPアドレスが香港ってことになるのかな?China Unicom自体は中国全土をカバーしてる会社です)。
つまりFacebookやTwitter、LINEなどの中国で規制されているSNSも、googleやyahooの検索サービスも、中国全土で普通に使えます。Youtubeだって見られます。
日本でamazonで買えます。僕は二枚買いました。



実際に使ってみての感想は、看板通り確かに使えました。
僕の行った中国の各地で問題なく使えました。北京上海深圳の沿海部はもちろん、東北部、雲南、西安、敦煌のある甘粛省、統制の厳しい新疆でも使えました。
ただ、規制が厳しい新疆では4Gが入らず、終始3Gでした。まあ動画でも見ない限り3Gでも問題ないですけどね。
ただ30日間で3GBは、基本検索や宿や交通の予約オンリーの僕の使い方でも容量不足で、使わない時は通信を切っていました。必要な時に使う命綱的な感じでしたね。
(2019 7/19追記:今このsimは6GB使えるようになったみたいですね。値段も僕が買ったときより安くなってるしより便利になりましたね)
 
 
 
僕は新疆でこのsimを使い切りました。
このsimは一応リチャージが出来るんだけど、僕のクレジットカードでは弾かれてできなかったな。
リチャージはこのサイトから→https://www.cuniq.com/recharge
Amazonの商品ページのFAQには、リチャージの際にブラウザの相性(Chromeでは出来なくて、Microsoft Edgeが一番安定と書かれている)があったり、クレジットカードにも相性があると書かれていて、リチャージも簡単ではないようです。
そもそもリチャージは180香港ドルと高い(2400円くらい)ので、旅行期間に合わせて必要な枚数を持って行ったほうが良い。
 

 
仕方がないからフフホトで現地simを買うことにしました。
もちろんsimを持たずにwifiだけという選択肢もあるけど、一度現地simの便利さを知ってしまうと離れられなくなるね。そんなに高くないですし。
現地simにVPNを使えば、中国で使えないネットサービスも使えるようになる。VPNは接続が安定しないのでちょっと使いずらいけど。
 
 
 
中国にはChina Unicom(中国聯通)とChina mobile(中国移動)とChina Telecom(中国電信)がある。
どの通信会社がいいかは、自分の持っているスマホの相性で選ぶと良いんだけど、4Gはどの会社もグローバル基準だから大丈夫なんだけど、3Gが違うらしいんですね。
まず、China mobileは中国独自のTS-SCDMA使っているので、日本のスマホとは一番相性が悪い。ファーウェイとかの中国製のスマホは対応しているのかもしれないけど(詳しくは知らない)、基本的には避けたほうがいいようです。
ほかの二つが選択肢になる。
China Unicomはドコモやソフトバンクと同じW-CDMAを使っていて、China TelecomはAUと同じCDMA2000を使っているので、自分のsimフリーにしたスマホがもともとどのキヤリアかで選ぶとよいかと思います。
中国は田舎だと4Gが入らないことが結構あるから3Gは大事。
 
 
 
simの手続きは簡単です。パスポートを提出すれば外国人でも買えます。言葉が通じなくても手続き自体決まっているし、難しく考えなくて大丈夫。翻訳アプリをコミュニケーションに使えばよい。
僕が契約したプランは、一ヶ月で20GB(そんなにいらないんだけど)で50元(約800円)だった。もっと安いプランはあるかもしれないけど、まあいいかなと。
関係ないけど受付の女の子が可愛かったなあ。
 
 
ただちょっと気になったのが、ショートメールで結構な頻度で、こういうお役所からのお知らせメールが届くこと。
街中でよく見かける「打黒除悪」のスローガンがこんなところにも・・・
ベトナムラオスタイモンゴルと周辺国でもsim買ったけど、こんなメッセージが届くのは中国だけだったなあ。
なんか自分のネット回線を見張られているようで気分が悪い。というか見張られているよね確実に。
やはり中国は監視国家なんだなと感じるし、僕も中国の滞在がトータルで二か月になるけど、そろそろ息苦しさを感じて来たなあ。
 
 
 
あとは中国でのVPN利用について。
僕は以下の有料VPNを試しました。
 
セカイVPN
スイカVPN
Express VPN
 
複数のVPNを試したのは、それぞれ無料期間があって、これらをうまく使えば無料の範囲で利用できるからです。
 
 
 
まずはセカイVPN
使った中では一番安定していたかもしれない。
PC用の専用のアプリが安定していて、大連~深圳~南寧辺りの沿海部で快適に使用できた。
最大二か月無料と期間が長いのも魅力(契約月+1か月。つまり月の後半から契約すると損をする。月初から利用すれば丸二か月利用できる)
Shadowsocksという結構安定して接続できるスマホのアプリも使える。
 
 
 
セカイVPNほど安定してなくて、接続が切れがちだがまあ使える。
無料期間は二週間。
PC用のアプリはなし。Shadowsocksは使える。
使った地域は西安、敦煌、ウルムチと東北地方。東北地方と西安では問題なく使えてたが、敦煌とウルムチでは全く接続できなかった。
中国のネット規制は地域によっても異なるようで、その厳しさは駅や街中の警備体制に比例している印象。やはり西に行けば行くほど厳しくなるようです。甘粛省も結構警備はきつかった。
ちなみにShadowsocks経由では敦煌、ウルムチでも使えたので、Shadowsocksはかなり有効。もっとも2019年6月22日現在はこれすら安定してないが・・・
 

 
海外のVPN。
西安で契約したが全く使えず、すぐにカスタマーサービスに連絡し解約した。
カスタマーサービスはチャット形式で要英語。対応は迅速でよかった。
30日間返金保証。契約するとクレジットカードから引き落とされます。カスタマーサービスに連絡しないと返金されないので注意。つまり30日の範囲なら、実際に利用しても何か理由つけて返金してもらうことはできる。
しかし中国で、しかも西安でさえも使えなかったからこれは契約する意味がないかと。他の情報でも最近使えなくなったという報告があったので、使えなくなったんじゃないかな。もっとも業者のほうで規制を破る新手を生み出したら別ですが。
 
 
 
以上の情報は僕が旅した期間の話なので、今後規制が強化され変わる可能性がありますので注意です。
中国のネット規制は地域、時期によっても強弱があるようです。
よって、天安門事件30周年直前の新疆という一番規制が強いと考えられる時期と場所で、香港simとShadowsocksが有効だったのは記しておきたいところです。