駅前の商店街。
フライトを捕まえるために寄ったフフホトだが、せっかく来たのだから少し観光することにした。
 
 
内蒙古自治区ではモンゴル文字と漢字が併記されている。
といってもフフホトは人口の大半が漢民族だそうで、モンゴルっぽさはあまり感じない街でもある。
北京にも近いし、新疆と違って情勢的に安定しているのだろう、駅前や街中の警備体制は緩い。
 
 
フフホトでは今地下鉄を建設中とのこと。
 
 
あちこちで工事をやっていた。
 
 
モンゴルらしさはこういう建物でしか感じることができなかった。
 
 
内蒙古博物院に行った。
バカでかくて広い建物だ。
 
 
残念ながらこの日は休館日だった。
中国の博物館はこの旅で何度も門前払いさせられたが、やはり縁がないのだろうか。
 
 
フフホトは歩きにくい街だったな。
一つは地下鉄が工事中というのもあったけど、もう一つは道路に柵が多すぎること。
多分、歩行者が無秩序に道路を横断しないようにしてるのだろう。
まあ、こんなふうに上から管理統制しなければ人民は好き放題やって、社会は混乱するだけなのかもしれない。
これは他のことにも言える。共産党の管理統制のやり方はもちろん賛成できないが、中国人の民度や国民性に対しては必要なのかもしれない。
なんてことを考えた。
 
 
でかい近代的なショッピングセンターもある。
 
 
久しぶりに見た吉野家。
北京や沿海部の大都市ではよく見かけたが雲南や西安、新疆あたりでは見かけなかったな。
やはりフフホトは北京に近いのだな、と感じる。
 
 
日本のブランドを騙るメイソウなる店もあった。
中国のショッピングセンターでは定番のテナントだ。
 
 
Japanese designer's brandと銘打っているのは事実で、日本人デザイナーがデザインを担当しているらしい。
店の感じとしてはダイソー(名前も似てる)と無印の中間くらいで、無印も中国に多く出店しているが、それよりも手頃な価格帯である。
 
 
写真がボケてて申し訳ないが、本社所在地が東京都中央区銀座になってるよね。
最近銀座に行ってないから分からないけど、少なくとも日本でメイソウを見たことがないんだが。登記上の本社かな。
モンゴルで宿のオーナーのウカに「メイソウって日本のブランドがあるよね」と聞かれたんだけど、「あれは中国のブランドだよ、日本じゃどこにも見かけないよ」と言ったらショックを受けてた。笑
ウランバートルにもメイソウはある。
日本ブランドを騙る中国。でも、まだメイソウは日本人デザイナーを起用しているからマシな方かもしれない。
 
 
 
「マジパンはくてしいです」
意味が分からない。ちゃっかり「原産国 日本」と書いてありますよ。ほんとですか。
これはベトナムのディエンビエンフーで見かけたんだけど、日本製品を偽装した中国製品だよね。これはよろしくないなあ。
インチキな日本語で書かれているから日本人ならすぐ分かるんだが、ベトナム人は気づかないのかもしれない。
日本製品は高級なイメージがあるからこうしたほうが高く売れるという計算なんだろうが、恥もプライドもないやり方は見て呆れる。
自分たちで努力して品質を向上させた商品を中国製品として売ることで中国のブランドイメージも上がるはずなのに、そういう正当な努力をしないからいつまで経ってもパクリ大国のイメージから抜け出せないんだよね。
 
 
…批判的な内容になってしまったが、宿の近くの新疆料理店がとても好みでフフホト滞在中はずっとそこで食べてた。
この蓋飯(ご飯に具を乗せたやつの総称)はほんのりカレー味でその加減が絶妙で、しきりに感心しながら食べることになった。美味い、美味すぎる…
 
 
新疆拌面も食べた。
ソースがトマト味で麺はまるでスパゲッティで、イタリアンみたいな感じ。これも美味かった。
モンゴルでは食い物に苦戦して体重が結構減ったので、食い物に関してはモンゴルよりも中国のほうが勝ちだと思ったな。