本日2回目の更新です。
私がパーソナリティを務めさせていただいている
エフエムあまがさきの番組
「昭和通二丁目ラジオ」木曜日。
昭和の歌をお送りする番組です。

今年度から、5時台に、
昭和歌謡のちょっと不思議な歌詞を掘り下げたり、
その曲の思い出を語る時間を設けています。

そのきっかけとなったのが あいざき進也さん。
私の中で突然のあいざき進也ブームが巻き起こったのでした。

『昭和のアイドル あいざき進也リバイバルマイブーム』
(茶々吉24時 2018年4月7日)

子ども時代にはよくわかっていなかったけど、
今この歳になって聞くと面白い「昭和の歌詞」を
番組内で深堀りするコーナー。
毎月第1週めは必ず あいざき進也さんの曲を取り上げ続けるうち、
あいざき進也さんファンの間に口コミで広がり、
今や「あいざき進也まつり」と化しております。

リクエスト多数の中から、昨日は「愛の舟」を取り上げました。

歌詞を見ていきましょう。
以下、勢いがついてくると、敬称略になると思いますが、
ご容赦くださいませ。

愛の舟  (作詞:落合恵子 作曲・編曲:筒美京平)

Bon Boyage Bon Boyage
愛の舟が出る
Bon Boyage Bon Boyage
三日月の夜に

シーツの舟に乗って やみの世界に出よう
時計の針 重なる時 愛し合うふたり
時をとめて 愛をきざもう
もっと強く もっと激しく

寄りそって あたためる
その肩に 羽はないけど wo wo……

Bon Boyage Bon Boyage
恋した夜は
Bon Boyage Bon Boyage
天使になれる

恋の海は嵐さ もう引き返せないよ
白く淡い君の姿 いじらしい しぐさ
夜は長い もっと甘えて
夜は深い もっとお寄りよ

熱い波 さらわれて
小指から もえて行くのさ wo wo……

Bon Boyage Bon Boyage
恋した夜は
Bon Boyage Bon Boyage
天使になれる



これまで「昭和歌謡の歌詞ってちょっと変だよ」と、
面白おかしくツッコミを入れていたのですが、
この歌詞にはほとんどツッコミどころがありません。
作詞は作家でありラジオパーソナリティーでもあった落合恵子さん。
白いシーツを舟に、恋を嵐に見立てて、
そこに漕ぎ出す恋人二人。
時間は時計の針が重なる十二時。
空には三日月が細く輝いている……
小説のワンシーンのよう。
あのちょっと危なげだった『気になる17才』が、
とうとう大人になったんだなぁと感慨にふけってしまいますワ。

郷ひろみ『花とみつばち』『誘われてフラメンコ』と
歌世界の状況は似ていますが、受ける印象は全然違う。
『花とみつばち』『誘われてフラメンコ』は
淡いながらもエロティシズムを感じさせます。
(すみません、そんなふうに思うのはヘンタイな私だけかもしれません)
それに対して、あいざき進也の『愛の舟』はどうも淡白。
中性的な印象を受けます。
その理由を考えてみました。
郷ひろみと あいざき進也の個性の差もあるでしょうが、
『愛の舟』のリズムが、レゲエっぽいからではないかと思うんです。
あの時代、歌謡曲にレゲエのリズムを取り入れるとは、
さすがヒットメーカー筒美京平です。
レゲエのリズムに、中性的なプッチ(あいざき進也)の声があいまって、
現実世界のいやらしさをまるで感じさせない、
少女漫画のような世界が、ふんわり仕上がっているのだと思います。

『愛の舟』がリリースされたのは1976年。
1974年に17才でデビューした あいざき進也は19才になっています。
女の子と聞き間違えるほどの可愛らしい声が、
徐々に普通になっていくのが、
声に惹かれていたファンには
つまらなく感じられたかもしれません。
でも私は、この曲は『ミッドナイト急行』と並んで、
もっともっと高い評価を受けていい曲だと思います。

もしかしたら時代を先取りしすぎていたのかなぁ。
今のように、アニメやゲーム世界の二次元キャラクターに恋する人がいっぱいいて、
音楽性も多様化している時代に合う歌でありキャラクターだったのかも。
当時の歌謡界では、この歌は若干浮いていた気がします。
残念!

それでは実際に聞いてみましょう。
youtubeからお借りしました。
アップ主さま、ありがとうございます。




【はみだしトーク1】
この曲は私の記憶にしっかり刻まれていて、
大人になってからも時々口ずさんだりしていました。
というのも、この曲が流行った頃、
ずっと仲の良かった友だちが東京に引っ越してしまったんです。

その年の夏休みに、私は母に連れられ、
泊まりがけでその友だちの家に遊びに行きました。
そして二日目は友だちの家族と一緒に区民プールに
泳ぎに行きました。
東京ディズニーランドもない時代ですから、
プールが十分「特別なお出かけ」でした。

バスに乗って、区民プールに着くまで、
私と友だちはなぜかずっと『愛の舟』を一緒に歌っていました。

この歌のおかげで、ボンボヤージュというフランス語に
初めて出会いました。
今みたいに「セキュリティー」だの「コンプライアンス」だの、
英単語が日常会話に混じり合う時代ではありません。
ましてやフランス語なんて、ボンジュールくらいしか
知らない人がほとんどだったと思います。
歌い出しの歌詞とリズムの楽しさと、
プールに向かうウキウキした気持ちがあいまって、
エンドレスでこの歌を歌い続けたのでした。

それを横で聞いていた友人の弟が
とうとう覚えてしまって、一緒に歌い出したのだけど、
どう聞いても弟くんの歌詞は
「ぼん坊や、ぼん坊や あいの舟が出る」
子守唄だと思っていた節があります。

『愛の舟』は、そんな夏の日の思い出とセットになっています。


【はみだしトーク2】
この曲の歌詞に突っ込みどころはないと言いましたが、
一つだけ。
天使の羽は背中ではなく、肩からはえているの?
解せぬ。
肩に羽があると聞いて私が連想するのは、
永井豪さんの『デビルマン』。
あかん、あかん。連想したらアカン。
せっかくの歌の世界が台無し!


昭和歌謡のちょっと妙な世界観を深堀りした内容のブログは
「昭和あれこれ」というテーマにして投稿します。
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茶々吉24時 テーマ別記事一覧「昭和あれこれ」

個別に読むならこちらをどうぞ。

第1回 あいざき進也「気になる17才」
第2回 郷ひろみ「花とみつばち」
第3回 西城秀樹「情熱の嵐」
第4回 あいざき進也「君のハートに火をつけて」
第5回 沢田研二「追憶」
第6回 追悼の意をこめて西城秀樹「ラスト・シーン」
第7回 郷ひろみ「洪水の前」
第8回 チューリップ「心の旅」
第9回 あいざき進也「シンデレラは6月生まれ」
第10回 沢田研二「ウィンクでさよなら」
第11回 フォーリーブス「ブルドッグ」
第12回 松本ちえこ「恋人試験」
第13回 あいざき進也「恋のペンダント」
第14回 「ハチのムサシは死んだのさ」VS「勇気一つを友にして」
第15回 郷ひろみ「誘われてフラメンコ」
第16回 山口百恵「夏ひらく青春」
第17回 あいざき進也「恋のリクエスト」
第18回 高田みづえ「硝子坂」
第19回 石野真子『私の首領』
第20回 太川陽介『Lui-Lui』
第21回 五十嵐浩晃『ペガサスの朝』
第22回 あいざき進也『真夏の感触』
第23回 沢田研二『許されない愛』
第24回 郷ひろみ&樹木希林『林檎殺人事件』
第25回 山本達彦『サンライズ・ハイウェイ』
第26回 あいざき進也『愛の誕生日』
第27回 稲垣潤一『ロング・バージョン』
第28回 ビリー・バンバン『さよならをするために』
第29回 岩崎宏美『シンデレラ・ハネムーン』


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