Master先生 なんですか? この手は(第11局)
Master先生の白番です。なにげない手ですが、私は見たことがないです。かかった石から開くなら2間、3間、大ゲイマ、大大ゲイマくらいが「普通」ですね。これ、4間開いてますよ。打ち込まれたらどうなるとか、何も考えてないでしょう、先生。本当に、自由でいいですね。これはプロの手ですが、3間開きのときは、コスミつけて立たせると、2立3析の好形を与えるからコスミツケちゃダメ、って教わるんだけど、4間だと2立4析は広すぎるからあえてコスミツケるんですね。面白い。勉強になります。これもプロの手ですが、ほら、隅のシマリからの開きは2間でも大きいんですよ。上辺の白に、「広すぎて守りにくいだろう。どうすんの?」と言ってますね。アマごときに言われたくないでしょうが、さすが、棋理に適ってますよ。これで、なんで勝てないのかなあ。ツケてきました。先生は、上辺の開き過ぎを守る気なんか無いみたいですね。腕力に物を言わそうとでも?こういう感じの切り、多いですよね。これが後でどう働いてくるのか楽しみです。格好いい手ですね。凛としてるって言うか、形の急所はここだっていう気迫というか、読みが入ってるっていうか、黒は手抜けない感じで、なんかとても良く働いてる気がします。人間は(私だけか?)こういう手、好きなんです。でも私だとこんな手は当然打てなくて、L16などに飛んで安易に上辺を繋がろうとしますね。これもカタツキかな。どうやら、固めても良いという相手にカタツキするようですね。と理屈をつけて理解しようとするのが、間違いの元なのかも。Don't think, just feel. ですよね。ところが黒がこう曲げたときにここですよ。もう、これは無理。打てません。N4のカタツキの意味、何だったんですか? 先生。黒に好形を与えてるだけじゃないですか。全く意味不明です。でも、流行るんだろうなあ。笑黒が下からノゾキました。普通はツギかトビか、まあ何か受けますよね。えっと、皆さ〜ん。ノゾキは無視していいそうですよ〜。ははは。こんなことしてたら、自分の石がすぐバラバラになって崩壊しますよ、本当に。これは悪い例ですね。良い子は真似しないようにしましょうね。ま、当然ながら、ノゾキを無視された怒りのぶった斬りですわ。ズバッん〜、どうしてもここに手が戻るんなら、怒りのぶった切りも大したことないのかなあ。隅の地は取れましたけどね。プロの手ですけど、なんでこの1子抱えたんでしょうね。ここまで手かけてくれるなら、カタツキの1子も取られて本望ですよ、きっと。プロの手です。今シチョウは白良しなんですが、動き出しましたよ。このシチョウアタリが自慢ですね。さあ、先生どうしますか?こっちへ出ました。これでシチョウ成立してますか?シチョウ黒良しですねえ。おやおやあ?先生、ひょっとしてシチョウを読み間違えました?しかも左上の白は半眼になっちゃいましたよ。大丈夫かなあ、この先生。黒が左辺のシチョウを逃げ出したとき、白はここにノビというか逃げだし。最初の頃に切り入れた1子ですね。なんですかね、これは。まあ、確かに、黒は相当に味悪ですね。なんと、左辺の逃げたシチョウがらみで、左上がこんなことに。なになに?お互いに好きなように打ってて、もう目が回ります。黒は左辺シチョウから逃げ出した石が中央に回りこんでて、これ、なんか良い感じじゃないですか。左上の白3子はまだ復活してないし。(本当か?)でも、右辺のこの切り、強烈ですね。ひょっとしたら、上辺および右辺の黒石全滅作戦発動ですか。いきなり終局図です。上辺の黒石達、全滅しました。つまり、囲碁ってのは、まずは石取りゲームなんですね、先生。それにしても、ナゾなのはN4のカタツキです。笑