Master先生の黒番です。

威勢が良いですね。

左辺星横の断点、支えきれるんでしょうか。

定石なのかな?

 

ほら、これは序盤早々、えらいことになりましたよ。

左辺の黒2子、取られですよね。

え!? それで逃げられ、、、?

ないですよね。

何やってるんですか、先生。

え〜! 要石を捨てちゃうんですか?

ああ、1子取っても欠け目だと?

まあ、確かに、そういうことになりますけどね。

 

どう見たって、左辺の弱い黒石を逃げ出す方が先でしょう。

それを取られちゃ、元も子も無いですからね。

先生は、こういう端っこの1子にアテる手が、多い気がしますよ。

枝葉末節に対するこだわりがとても強いですね。

自分の弱い石の強化より、相手の石の弱体化を優先するってことなんですか?

 

はあ。すごいですねえ。男前ですねえ。一貫してますねえ。

こうなってみると、最初の二段バネの時点で星の1子取らせて欠け目にして攻めるところまで、全部予定の行動だって感じがしてきますよ。

 

こりゃまた、厳しいですね。

右下のシマリとか右辺とか右上とか、大場があるのに、左下の白石攻めが最優先なんですね。

攻めながら下辺を先手で大地にして、それから他の大場に回ろうっていう魂胆なんでしょうね。

でも、相手はプロですからね。そう簡単には行きませんよ。きっと。

 

ほら、反撃ですよ。

これが出来上がり図。

白の生き方もツライですが、下辺は大地になりませんでした。残念でしたね。

先生、さすがにちょっとやり過ぎだったでしょう?笑

 

でも、結局下辺が黒地になってるのは不思議。

上辺星に黒がコスんだところで、プロのこの手もスゴイですね。

さすがの先生も「むっ」としたか、手拍子で押さえこみましたね。

すかさずプロはこのノゾキです。

右上黒の一団に襲いかかります。

これは先生、相当やばそうに見えますよ。

 

ノゾキにツガずに上辺にツケで反撃。

はあ〜、なるほどねえ。

「そんな所、切りたきゃ切れ。返り討ちにしてくれるわ」

惚れてまうやろ!

というか、惚れました。

爪の垢下さい。

こんどはこっちに、はさみつけ。

これで、右上隅の白、取れてる?

え〜? 人間ってこんな簡単なのが見えてないんですかねえ。

イヤになっちゃいますね。

プロの強手に見えたP13のノゾキがあるから、余計に見えなくなっちゃうんですかねえ。

お恥ずかしい限り。

取れてませんでした。

コウになりましたよ。

右上のコウを白が取って、コウ材にした左下の白が取られました。

右上の黒はまだ死に切ってなさそうだし、これはたぶん黒が得したでしょうね。

 

プロが右上の黒にトドメを刺しに行ったところで

先生のこのコスミを見て白が投了。

左辺からの白一団への攻めがまだ利くし、地合いも大差ということでしょう。

結局、最初の二段バネで欠け目にしたところから、黒が局面を握っていた、ということなのかも知れません。