どぅも、一葉です。| 壁 |д・)
このお話にお付き合いくださった読者様からの続きおねだりと、リクエスター蒼々様からの二人を両想いに…のおねだりを経て、おまけ話をお届け致します。
これ以上は続きません。ご了承下さい。
社さんsideでお届けです。
お愉しみ頂けたら嬉しいです。
本編はこちらです↓
足並み揃えて【1 ・2 ・3 ・4 ・5 ・6 ・7 ・8 ・8おまけ ・9 ・10 ・11 ・12 ・13】
■ 足並み揃えて ◇おまけ ■
蓮とキョーコちゃんが山小屋を出たとしても、スポンサーから山小屋総点検終了の報告を受けるまで俺は監視室から出られない。
腕時計で時間を確認。恐らく二人はいまこちらに向かっている最中に違いない。
そう思って一度は控えようかと考えたけれど、二人のマネージャーとして電話をせずにはいられなかった。
『 はい、もしもし? 』
「 もしもし?蓮、いま平気か? 」
『 ええ、いま東京に向かって走っていた所ですけど。なにか? 』
「 悪いな。そうだろうな、とは思ったんだけどさ。少しだけ時間を貰ってもいいか? 」
『 はい。いま車を停めましたから構いませんけど。なんです? 』
「 さっきの電話の件 」
実は蓮との電話を切ったあと、周りのスタッフ達がものすごい勢いで妄想を膨らませ始めてしまったのだ。
同じ監視室から出られないのなら、その間にマネージャーとしての仕事をしようと考え、俺は蓮に電話をしたのだが。
『 ……と言うと? 』
「 とぼけるな。あの電話を切ったあと、俺がどれだけ大変だったかお前、判ってないだろ?
周りのスタッフ達がものすごい勢いで妄想を膨らませる、膨らませる。言いにくいことは言わなくていいから。要所だけ話してくれ 」
『 えっと、何を話せば? 』
「 男の事情の件は黙っていてやる。けど、まさかお前達、一晩中一緒にいたのか?まさか4日間ずっと? 」
『 違いますよ。昨日だけです。あの山小屋の二階の部屋、俺達は一室ずつ使って毎晩別々に寝ていたんですよ 』
「 ああ、それで? 」
『 けど、強風で窓ガラスが割れてしまって豪雨が入り込んでしまったので彼女の部屋が使えなくなったんです 』
「 なるほど 」
『 …で、まだ寝るには早い時間でしたから二人で一階に降りて…。この子の着替えがたまたま半袖のリゾートワンピースしかなかったから寒そうで…。それで、暖炉に炭を投じて暖を取っていたんですけど 』
「 ああ、天気予報でもすごい降りだって言ってたからな。気温も一気に下がっただろ? 」
『 そうなんですよ。それで彼女、寒がってしまって…。限界に来たのか素肌で自分を抱きしめて下さいとか言い出して、自分から服を脱ぎだした時は俺の理性が吹っ飛ぶんじゃないかって本気で焦りましたよ、俺は 』
「 ヴェ?キョーコちゃんが??!! 」
『 敦賀さん!!なに嘘をついているんですか!そもそも敦賀さんが最初に私をひん剥こうとしたんじゃないですか!焦った?嘘つきです。全然、平然とした顔をしていたくせに! 』
『 違うよ、心では焦っていたんだ 』
『 絶対うそです。緊急事態だから恋人設定は忘れようって言ったらどうする?…って楽しそうに聞いてきたじゃないですか!こっちが寒さで震えてるっていうのに…。結局、やめるとは言いませんでしたけど 』
『 そうじゃないだろ。恋人設定を無くすことになったら我慢が利かなくなると思ってそのままにしたんだ。設定があるって自分に言い聞かせることで自分の枷にしようとね 』
『 カセ?なんの枷ですか 』
蓮とキョーコちゃんが言い争いになる少し前から、もしかしたら俺が電話をし出したことに気付いて、スタッフ達は静かにしなきゃと思ったのかもしれない。
そのせいか監視室は予想外に静かになってしまっていて、そのおかげで携帯から漏れた蓮の声が清々しいほど室内に響いた。
『 君を押し倒さないためのだろ!だからディープキスだけで済んだんじゃないか 』
「 ……社さん。いまのって敦賀くん? 」
「 あ、ええ、そうなんですけど…。蓮、大きな声を出すな。せっかく俺が…… 」
二人のイメージに傷がつかないように、と考えて、あらぬ誤解を解いておこうとしたのに。
『 はぁあぁ?あのキスは演技じゃなかったって、さっき敦賀さん、自分でそう言っていたじゃないですか! 』
『 当たり前だろ。好きな子を前にお綺麗なキスなんてしていられるか! 』
――――――― おっっっ前っっっ!!!
なぜこのタイミングで告白を敢行する!!????
監視室が一気にざわついて、誰もが顔を見合わせた。
「 ねぇ!!やっぱりそうなんじゃない?! 」
「 これってやっぱりつり橋効果ってやつかな~??? 」
「 もし二人がカップルになったら、キューピッドは俺達ってことかぁ~?ソレ、考えるだけで上がるぅぅぅ~♪ 」
「 京子ちゃん、可愛かったもんねー。気持ちわかるぅ 」
「 狼になった敦賀くん、見たいかも(笑) 」
「 紳士な敦賀くんでも狼になるんだぁ~♡萌え♡ 」
紳士?冗談じゃない。
あいつはとびきりの策士だ。紳士の皮を被った。
「 蓮!! 」
お前わざと言っているだろう?!
『 そんな訳で社さん。俺、これからこの子を口説かないといけないんで明日の朝まで連絡は控えてもらえますか? 』
「 は? 」
『 大丈夫です。一晩でカタを付けるつもりなんで 』
「 ちょっと待て!蓮!!! 」
ブチン…と通話は見事に切れた。
そして監視室は一段とざわついた。
お前たちのことを考えてマネジメントを頑張っている俺に、なぜ苦行を与える……。
翌日、蓮の家に迎えに行ったら
二人はめでたく恋人同士になっていた。
E N D
原作もこれだけ簡単ならいいのにね(笑)
お付き合い頂きまして有難うございました(。-人-。)
ちなみにですが、このお話を書くにあたって参考にしたキャンプ場は南乗鞍キャンプ場。(無〇良品・所有)
そのお隣の乗鞍ではホテルなどが星見ツアー等を敢行しているとか。
キャンプ場施設の仕様もこの地で採用しているそれを参考にさせていただきました。
それとキャンプ道具に関してはアウトドアメーカーとして名を馳せている2社を参考にしようと足しげく通い、お話を聞かせて頂きました。
買い物目的でない客(笑)いや、キャンプ用品のレトルト食品は高いですけど美味しかったですよ♡
用意しておいたレシピ、全てを披露できなかったことだけがちょっぴり心残りです。
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※お話の中に登場したレシピはこちらです⇒「足並み揃えて・レシピ集」
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