R6-技術士予想問題の解答[Q7 管路(設計・水管橋)] | 技術士を目指す人の会

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Q7 管路(水管橋) 600字

令和3年10月、和歌山市で水管橋の落下事故が発生した。このことを踏まえ、道路、河川、鉄道等を架空横断する管路の点検・修繕の方法とその際の留意点について述べよ。

 

 

【解答例】

1 道路、河川等を架空横断する管路の点検方法

架空横断管路の点検は、管本体、アーチリブ、吊材、トラス弦材、空気弁、伸縮可とう管、リングサポート、添架支持金具、支承等において、漏水、変形、塗装劣化、腐食、糞害等の有無を目視確認する。点検は、定期的に実施し、歩廊、橋梁、船上等からの目視確認を基本とし、必要に応じてドローンを利用する。劣化状況の詳細を把握するため触診や打音調査を行い、修繕の範囲や更新の必要性を判断するため超音波管厚調査やX線調査を実施する。

橋台や橋脚についても定期点検を行い、コンクリートの亀裂、浮き、中性化、沈下、洗掘等の有無を確認する。

2 道路、河川等を架空横断する管路の修繕方法

管本体において漏水がある場合、補修金具の設置等により速やかに修繕を行う。伸縮継手部において異常がある場合、形式の特徴を踏まえて適切に修繕する。外面塗装の劣化を確認した場合、塗装替えを行う。塗装替えは、塗装周期を設定した上で計画的に実施し、結露と乾燥の繰返りの有無等、設置環境を考慮した上で適切な塗料を選択する。

橋台や橋脚において不同沈下が発生している場合、荷重、基礎地盤の状態等を確認し、沈下防止策を講じる。基礎が洗掘されている場合は、河川管理者と協議を行い、護岸、護床、根固め等の補強策を講じる。

 

【上述以外で勉強するべき事柄】

・管路の漏水防止の課題(更新・既設管内布設工法・修繕)と実施時の留意点

・非開削工法の種類と検討内容

 

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