「得卦は宵闇の夢にも似て~スイングする回答」
「得卦は宵闇の夢にも似て~スイングする回答」
(*5)【バリアントの流れ】
「易とトランサーフィン」参照
(*6)【消息卦】
「この、くりかえすもの (その2)」参照
この構造を踏襲して、大成卦をツイストペア・ホイール(「ツイストペア・ホイールのガイドツアー」参照)の成り立ちになぞらえたのが以下の絵である。
今回も「自分の大成卦」のお話をさせていただきます。
伏卦(之卦)は、大蓄になります。
【損の大蓄に之く】
卦辞をみてみます。
「誠ありおおいによし。とがめられることなし。ただしくあれ。進んでことをなしてよし。なにをもちいるか。質素な竹皿二つ。(拙作ハンドブックより)」
これから飲みにいくつもりです。
「質素な竹皿」がひっかかるけど……
まあいいか。
三爻の爻辞は、
「三人でいけば一人減る。一人でゆけば友を得る。」
一人で行きます。
「友を得る」。
だから、会えるってことでいいかな。
卦象をみても、三は二の陽爻に乗っているし、上爻とも応じてる。
イキオイのあるときです。
【三に乗り、上に応じる】
伏卦の「大蓄」は、それまでしばらく会えなかったので、その時間の長さをあらわしているのだろうと判断しました。
損は欠損につながる(下卦の兌も欠けたものをあらわす)のが、ちょっと気になりましたが山沢損は地天泰の三爻にあった陽爻が上爻に移動したともとれ(交代生卦)、陽爻を上爻位に献上したカタチとみました。
つまり、渡したいものをその人に渡せるだろう、と。
【損は泰の交代生卦】
うん、会える会える。
さあいこう、飲みにいこう。
まあなんていうんですか、
サケノミの日常占なんてこんなもんです。
誤占例ですから、その人には会えませんでした。
渡したいものは、お店の人に預けてきましたが。
その後、事情があってその人とはしばらく会えませんでした。伏卦大蓄が、「大いに待たされる」で、之く卦、なりゆき、文字通り「之卦」だったわけです。
☆
で、「自分の大成卦」の話です。
その、会いたかった人も易をやるのですが、その人が
「おれの卦は地天泰だあ」
とよく言っていたのを思い出しました。
その人の場合は、自分で自分のことを占うとよく出くわす大成卦だそうで、なんとなくその卦に親しみを感じていたんでしょうね。
へえ、おめでたい卦でいいですねー
なんて、テキトーに相づちを打ったりしてました。
後知恵なのでなんとでも言えるのですが、上の占例では、せっかく得卦、損が泰の交代生卦だということまで気づいたのですから、もう一歩ふみこんで、
「泰(その人)が損(欠損)していて不在、しばらく会えない(大蓄)。」
と、カタチ(象)だけで観れば、さっと読めてバッチリだったわけです。
とにかく早く渡したいという気持ちのバイアスがかかり、これから飲みにいくってんで、浮ついた気持ちで占った結果の誤占。
乗や応、卦爻辞の判断もすべてそのようなバイアスのもとで行われた……と考えるべきでしょう。
そんな反省もふまえて、「自分の大成卦」というものが占断のキーポイントになることもあるんだなあ、という例でした。
ではまた。
● 「占って得られた卦。それだけ観てればいいの?」
で紹介した、易システムにおけるさまざまな地図上でその大成卦の位置を確認する。
この夢のイメージは、「風と羅針盤」の中で紹介したマンダラのもとになった。
日記を見ると2008年の12月に見た夢で、「易の基本原理は何か?」という問いに対する孵化夢(*2)というメモがある。
ピラミッドの実体はエネルギー的には正八面体様のカタチをしていて、地上に見えているのは正八面体の上半分の四角錐だという話を、何かの本で読んだ記憶がある。
つまり、下半分はまるまる隠れているわけだ。
何の本だったかは忘れた。
どなたかのチャネリング・マテリアルだったような気がする。
☆
正八面体の八は八卦を連想させる。
いつも使っている立筮用のサイコロは正八面体だ。
各面を構成する正三角形は、三、「天人地」に対応する。
いろいろなことを想いながら……
正八面体の頂点と大成卦の各爻の対応を、たとえばこんなふうに夢想してみた。
【正八面体と大成卦(大成卦の例は「85:地風升」)】
「初」から「上」へ。生命の木の階をジグザグにかけのぼる創造の衝動。
この衝動は元来、「空」の中の、他の無数にある衝動のうちのひとつだった。
かすかなきっかけが指数関数的に拡大されて、「易は逆数なり」の原則にしたがって、稲妻のように初爻から上爻へと駆け抜けてゆくのである。
卑近な例だが、我先にと空いた座席へと突進する朝の列車の乗客たちのようだ。
そうでもあるし、あるいは……
必死に卵子に到達しようとする、無数の命の片割れのうちのひとつ……かもしれない。
宇宙が宇宙を自分で確認しようとするプロセスは、たった今はじまったばかりのようでもあるし、無始無終の中で不断にくりかえされているようでもある。
おそらくその両方なのだろう。
さて、お話はここから始まるのだが……
長くなりそうなので、今回はこのへんで。
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*1
たとえば、小野満麿(トーラス)さんの論考では正四面体の辺(6本)に対応づけられている。また、銀河ツールの「コドンの立方体」では各面(6面)に、大成卦の6つの爻が対応づけられている。
*2
孵化夢:特定の問いに対して回答として得られた夢のこと。「夢とともに生きる」参照。
このたび、新しく作りました。
→こちら
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