大成卦と正八面体2 — 創造の6ステップを拡張する | ぼくは占い師じゃない

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さて、正八面体(の各頂点)に大成卦(の各爻)を対応づけた所で、今度はその「意味」について観たてていこう。

正八面体の下の頂点から上の頂点まで一連に大成卦の各爻をわりふったわけだから、まずはレガシー(*)にしたがって、ひとつらなりのものとして観ていく。

レガシーにおける大成卦の一般構造を示すと、例えば次の絵のようになる。

一般構造

【大成卦の一般構造(拙作「易システムハンドブック」より)】

この構造を踏襲して、大成卦をツイストペア・ホイール(「ツイストペア・ホイールのガイドツアー」参照)の成り立ちになぞらえたのが以下の絵である。

創造の六ステップ

【創造の6ステップ(拙作「易システムハンドブック」より)】

ツイストペア・ホイール自身はこの宇宙をシンボライズするという想定だから、左側の六つの爻で示されるステップはそのまま、この宇宙の創造過程を示す。
この過程は初爻から上爻へと向かい、三爻と四爻の間にはギャップがあり、二爻と五爻の段階は前半と後半における安定点である。

ここまでは「易システムハンドブック」までで提示させていただいた内容である。
さらにそれから、「風と羅針盤」では、「自己の境界」を単独の大成卦の範囲を超えて拡大するという試みを行っているので(「大成卦ふたたび」参照)、それをふまえて六つの爻の意味を観なおしてみたい。

その様子は「創造の6ステップ」より、さらに拡張されたカタチになるはずである。

  ☆

たとえば、こんなのはどうだろう。

○ 初爻=時空/物質
両儀、四象のレベル。
素材と、基本的な周期が現れたレベル。

○ 二爻=心/四元素
八卦のレベル。精霊のレベル。
本能、元型レベル。

○ 三爻=意識/自我
大成卦のレベル。肉体。個人の意識、個人的無意識。
「易システムハンドブック」における「創造の6ステップ」が説明しているのはこの段階までである。
大成卦は意識(ego)が解読できるようにチューニングされたシンボル体系であるという前提がある。

● GAP
レガシーに則り、三と四の間には間隙があるものとする。この間隙の中点を正八面体の中心軸が垂直に刺しつらぬく。

○ 四爻=気/鋳型
FO(ファースト・オーダー)、地球意識。
肉体の鋳型(テンプレート)となるボディ・ダブルのレベル。この段階で意識は初めて物理的肉体の範囲外に出る。

○ 五爻=イマジナル(ドリーム)・ボディ
SO(セカンド・オーダー)、太陽系意識。
アストラル・レベル。
このレベルで意識は完全に肉体の拘束を離れる。

○ 上爻=元型の元型/セルフ
TO(サード・オーダー)、銀河系意識

前回と同じ図に、各頂点の定義を追加すると次のようになる。

ピラミッド上の六ステップ

【各頂点に新しい定義を追加した正八面体】

ここまでは、初爻から上爻までを一連なりに観たてた、いわば「創造の6ステップ」の拡張版であり、とくに正八面体から導かれるという構造ではない。

   ☆

易卦はただながめていても、そこには、切れた線とつながった線の連なりしか観えてこない。
実のところ、何がこの連なりに構造を与えてもいいはずである。

一般的には、卦爻辞、八卦、応爻、比爻などの意味や、そこから導かれる占者のイメージを、陰陽爻の連なりに構造として適用することが、いわゆる「占う」ことである。

しかしたとえば、幾何学的な図形または立体といった、だれもが直観的に把握できる、親しみ易いイデアを、陰陽爻の連なり……すなわち易卦に適用してもいいのではないだろうか。

正八面体はとてもシンプルな立体だけれども、魅力的な対称性にあふれている。

というわけで……次回に続く。

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(*) レガシー
「易システム」以前の、「易経」やその周辺ドキュメント、慣習的解釈によって意味づけられた「易」。いわゆる「伝統的な解釈」。