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肝心の確認を忘れていました。
「相談者の許可」を得まして、
改めてアップロード。
占例の話です。
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ここで紹介するのは、たいがいは一人で占う日常占ですが、ときには珍しく「占ってくれ」なんていわれることもあります。
ある女性から娘家族のことを占ってくれといわれました。
占的はふたつで、ひとつは転居。
転居したいのだが、するとしたらいつがいいのか。
もうひとつはお仕事の見通し。
こちらは旦那さんのお仕事ということになります。
後日回答することにして、
その気になったタイミングで、自宅でサイをふってみます(*1)。
得られた卦は、転居の方は、大過の三爻変。
仕事の方は中孚の二爻です。
【大過の三爻変、困に之く。中孚の二爻変、益に之く】
読むのはそんなにむつかしくはないと思ったのですが、どうでしょうか。
☆ スイングしなかった回答 ☆
今回は易システム(*1)からの観方も少し加えて……
対面じゃないのでゆっくり読んでいたら、あることに気づきました。
大過は「棟木たわむ」で大きな荷物を抱えてる様子。
中孚は大離、タマゴで、親鳥が卵をあたためている様子です。
これって……お子さんができたということかなあ。
まだ大過っていうほどでははないにしろ、これからそうなるってこと?
連想としてはそんなに不自然な発想ではないと思いますが、いかがでしょう。
占的とは直接関係ありません。
しかし易占の場合、直接は関係ないけれどもその占的の周辺事項を、得卦(*2)が示すことがあるのは、以前の記事
「得卦は宵闇の夢にも似て~スイングする回答」
に書いたとおりです。
でまあ、きいてみたんですが、そんな兆候はなし、と。
こういうのを「誤占」といいます。
☆ やっぱりスイングしてる ☆
気をとりなおして、今一度得卦に向かいます。
まず、転居の方。
得卦は「25:沢風大過」。
三爻変だから之卦は「66:沢水困」になります。
【大過の三爻変、困に之く】
卦辞も爻辞も「棟木たわむ」です。
棟木は家をささえる屋台骨のことで、それがたわんでしまうくらい屋根が重い。
手間が大変なのか、本当に荷物が多いのか、気がかりがたくさんあるのか、とにかく今の時点で動くのはよくないと観ました。
「だったらいつ?」
これが占的です。
ですがそもそも転居自体いいのか悪いのか、どうもこの卦は答えてくれていないように感じました。
とにかく「今」、急いで動くとどうなるかだけを示しているように観えたのです。
これも「得卦は宵闇の夢にも似て~」に書いた「4:質問に取り組んでくれない卦」というわけです。
この大過は、直接の回答でないということで、やっぱりスイングしているとはいえないでしょうか。
レガシー(*3)にも(たぶん大岳易)こんな観方があったかと思いますが、易システム的(*4)には、今すぐの時点で転居を強行すると次のようになると観ることができます。
【大過からの一連の流れ】
大過の三爻から上爻へ順番に爻をひっくりかえしていき、大過の三爻からの一連の流れを観ます。易システムではこれを「バリアントの流れ(*5)」としました。
判断はざっとですが、こんな感じ……
大過 今動くと(たいへん)
↓
困 そのままいくと(つかれる)
↓
坎 さらにそのままいくと(身動きとれず)
↓
師 さらにさらにそのままいくと(いいけど強引)
↓
蒙 ほうっておくと(行き先不明)
大過は「もし現時点で転居をしたならば」というバリアントですから、大過からはじまるバリアントの流れをやりすごす必要があるのではと思い、結論としては「もう4単位待って転居するかしないかも含めて仕切り直しましょう」ということになりました。
☆ 時期を観る ☆
で、4単位ってなんだよっていう話ですが、周易の場合、時を観るには消息卦(*6)を使うか爻位を観るのが一般的だと思います。
この場合は爻位を観て、爻位は三爻ですからまだ河をわたる手前(でも、河のキワだから今にも飛び出さん、という感じですかね)、実際に転居をしておらず、上図の流れをやりすごすのに4ステップかかる、1ステップ(1単位)がどのくらいなのかは、この相談に至る状況がいつ生じたのかをはっきりさせ、それを初爻の段階と考えて判断します。
確認したところ、今の転居の話が出てきたのはだいたいひと月くらい前ということでしたから、雑駁ではあるけれども、1単位=おおむね1週間と観て、少なくとも1.3ヶ月くらい以上は待って、それから仕切り直してはいかがでしょう、とお伝えしました。
ええと、今が10月だから11月中くらい?
年の瀬は忙しいから、まあ、来年かなあ……
という話になりましたが。
周易では時期を特定するのはちょっとむつかしいかもしれません。
というより、ぼくが苦手なだけなのかもしれませんが。
断易(*7)ならもっとバシッと出るのでしょう。
さて、依頼された占的にはもうひとつあります。
お仕事の見通しの件ですが、このままずらずらやるとまた長くなりそうなのでそれはまた次回に。
ではまた。
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(*1)【サイをふる】
擲銭、投げ算木、カード、心易的立卦、もちろん筮竹……いろいろやってみましたが、易占用のサイコロをふるのがぼくには一番合っているようです。
(*2)【得卦】
易占で占って得られた大成卦のこと。
(*3) 【レガシー】
「易システム」以前の、「易経」やその周辺ドキュメント、慣習的解釈によって意味づけられた「易」。いわゆる「伝統的な解釈」。
(*4)【易システム】
筆者独自解釈の「易」。
(*5)【バリアントの流れ】
「易とトランサーフィン」参照
(*6)【消息卦】
「この、くりかえすもの (その2)」参照
(*7)【断易】
「五行易」とも。周易と同じ易卦のシンボルを使うが、その機序、判断方法は周易とはまったくことなる干支(暦)術。


