
「それ… またやんのかよ!(呆)」
とゆう観客サイドからの悲鳴など、ホン・サンスには関係ない。
いつもの、あれやこれや。
それを繰り返すホン・サンス。だが、もちろん…
すべて同じなハズはなく。
なんだけども、平気でおんなじコト繰り返す、神経の太さには…
マジ、リスペクトですよお!(泣)
『自然は君に何を語るのか』。
ここでもね…
ピンボケ画面を、『水の中で』同様に繰り出すの。
ちょこっとだけ。
いや、『水の中で』はすごかったけどね。
ほぼ全編ピンボケ!
すごすぎて、寝てしまいました。
これは皮肉でも冗談でもない!
ほんとう、すごいなとショックを受けた(笑)
普通じゃない。そのすごさですよ。
この『自然は何を』は、わりと普通に…
人間ドラマ的なストーリーをやってるから、すごい、とか、そうゆう感じはないのね。
じゃあ、どうゆう感じ?
それは、これから語りますから… その前に…
さっきも言った、「また、やるのか(呆)」を書けば。
詩人とゆう設定。
「もういいぜ!」とは言わんけど。呆れるほかない、繰り返し。
前は、映画監督とゆう設定を…
繰り返し使ってました。最近は、やらなくなった?
いや、『水の中で』は若者が映画を撮るハナシだった。
『小説家の映画』も、映画撮ってた。

若者がいて、大人(親世代)がいて。
最近、そうゆうのも連発しているけど、今回もそう。
今回、「若者が大人に怒られる」パターンとは、ちょっと変えてきてるけど…
その変形かもしれないな。
若者が、大人に説教されていたのは、『イントロダクション』。
それから、『旅人の必需品』だっけ?
今回、説教はされないけれども、陰で「あいつはダメだ」と酷評される。
大人が、若者を酷評する。
「あいつ、もう30代半ばだぞ」。
さらに、「詩人として才能ない」って(泣)
うーん… 詩人とゆうかさあ、ホン・サンス自身は、あきらかに映画のセリフ、会話、つまり言葉の達人ですよね。
会話。セリフ。
基本、会話劇(アクションは少ない)なのは当然として。
切り返しで撮るのが面倒くさいからか、ツーショットの長回しを多用する。
ときに、背中から撮ったりもする。
3人の会話だったり、大人数の宴会だったりもする。

この『自然は何を』。
冒頭が、ワンショットだった。
説明がないので、その時点だと誰かはわからないが女性だった。
次が、ツーショット? 車の中の。
で、最後のほうが主人公(男性)のワンショット。
酒に酔って、寝たけど、起きたら1人だった。
そして1人で、夜の山へ行く。
転んでケガなどしたりする。
最後は、彼女とハグして、1人車で帰る。
これ、ある種解放された感覚があるよね。
主人公は、つきあっている彼女の…
家族と、延々会話しなければならない設定。
そう仕組む、ホン・サンス。
でもって、主人公は詩人。またかよ、ってなる。
そこに、おもしろ設定として?
主人公の親は、テレビに出たりする有名弁護士とゆうのをつけ加える。
これは、何なの?
有名人の息子。
とゆう縛り、重圧があって、逆に… 「僕は親からの援助は受けずに、貧しくても自由に生きたいんです」って?
わかりやすいけどさあ。
そんなんでいいのか、と思わないでもない。
その主人公、彼女の実家に初めてやってきたと。
そこが、田舎の? 地方都市?
よくわからんけど、彼女の親父は、犬や鳥を飼っていて…
自然と親しむライフしつつ、「裏山から眺める夕陽は最高」とか言う。
この夕陽って、またロメールやんのかよ、ではある。『緑の光線』。
それはそれとして…
このタイトルに即してゆうと、主人公は自然に嫌われたのだー、そんな内容といいますか。
それが、重くなく、軽いタッチ。
これね。
彼女の両親に嫌われても、そんなの気にせずがんばれ!
そう、元・若者たるホン・サンスは、主人公にメッセージを送ってるよね。
そんな感じ。一見、なんだかわからない。
直接、彼女の両親から怒られたワケでもない。
彼女も、主人公を嫌ってはいない。少し怒ったにせよ。
だから、激しいドラマの盛り上がりとかはない。
主人公の親父は有名弁護士ってトコロは、セリフでしか説明されなくて…
実際には、その親父はまったく出てこない。
代わりに?
主人公の乗ってる車で、なにかを表現していた。
なにかって、何だよ!
とにかく…
最後のセリフ、「この車、売ろうかな」。
なにか変わろうと、変えようとしている感じ。
「経験が大事」、これは彼女の親父のセリフ。
「わたしの妻は、経験とか関係なく… そもそも聡明でね」
この妻、冒頭の女性なんだけど、この人も詩人とゆうね。
主人公の彼女には、姉がいて。何か楽器を弾くのね。前半で。
それには、あんまり意味ないんだけども…
ラスト近くで、こんどは親父がギターをつまびきながら…
妻に向かって、主人公の悪口を言う。
楽器。
それで。
その親父の部屋(コンテナ)のそばに、主人公がやってくるとゆうサスペンスをやるのよ。
主人公が歩いてくると、親父のギターの音が聴こえるの。
でも、自分への悪口などは聞こえない。
いや、もしかして聞こえてたのか?
とゆう描写。
巧いっちゃあ、巧いですよ。
激しいドラマの盛り上げをやるならば。
主人公は、自分に対する悪口を… 偶然聞いてしまう演出になるでしょ。
でも、聞こえそうで聞こえないのね。
そうしたギミック。
ものすごく地味。
ま、最後にケガもしました… 車も、ってゆうのは。
ちょっとブルーになる状況。
昨夜の反省とゆうのか。
もしかして、自分に対する悪口聞こえてた?
と、なる。
いや、それは聞こえなかったよね?
そんな、微妙な曖昧さ。
ホン・サンスの狡猾な手口。
いってみれば、昔より…
『よく知りもしないくせに』の頃よりも、さらに狡猾になってる(笑)
そりゃそうですな。
横浜シネマジャック&ベティにて鑑賞