2022年作品。





次から次、ホイホイ映画を撮るホン・サンス。

ま、異常にハイペースだ。

それらが、ほぼほぽアベレージに達する水準なのは、驚異的。



この、『WALK UP』は、ではど~だったか?



おもしろい。

あきらかに、おもしろ方向に舵をきっている。

そして、まあ、いつもの手を使っているので、あんまり新鮮味はなかった。



そこんとこ、詳しく、具体的に言います?


めんど~だよ。

もう、【いつものホン・サンス】で、わかる人にはわかるよね。



にしても…

何回やったのかわからんくらいに、何度もやっている、【主人公が映画監督】とゆう設定。

今回は、ひさしぶりに? その主人公の個人的な内面やら、素顔やらをチョコチョコ描く。


つまり、「この主人公=クォン・ヘヒョのキャラクター、ホン・サンス自身なのかいな?」と、観客に思わせるトラップ。


罠だろうなあ。この主人公と、ホン・サンス自身が…

とこまで同一視できるか、重ねて見れるのかは、わかんないですよ。



しかし、「オレの心情的なものを、吐露したい」と。

そうホン・サンスが思っても、おかしくはないよね。



いつもの手で、観客を煙に巻く手口。

演劇かよ、と言いたくもなる四幕もののコント。スケッチ。



主人公が男ゆえ、『逃げた女』あたりよりも、細部や会話のおもしろさが豊か。


『逃げた女』とかさあ、ホントに煙に巻く感じだったよねえ。













イ・ヘヨンが主演の、近作は、おもしろ方向よりかは…

深い人間洞察をやってるよ、とゆう映画だったので、それらと比べると、この『WALK UP』は、ちょっとおもしろいかな、とゆうだけ。


そう書けば、批判的なニュアンスを含むけど、「いんや、これでいいよ。ホン・サンスはこれでいい!」とゆうのも、こちらの本音ではあるのね。


ちょっとおもしろい。

それで、充分。








横浜シネマジャック&ベティにて鑑賞