夏は暑く、冬は寒い。。これは当たり前のことですよね。
夏は涼しく、冬は暖かい。。。これって自然の摂理に反してます(笑)
でも、みんなそういう家に住みたがりますよね。
エネルギーを使って、夏はクーラー、冬は暖房をガンガンかければ良いのですが、これではお金がかかって仕方ないですね(>_<)
なるべくエネルギーを使わずに冷暖房効率を高めるにはどうすれば良いのか?
これを解決するために生み出されたのが、高断熱高気密住宅です。
ようするに、魔法瓶のお湯は冷めにくいのと同じで家をぐるっと断熱材で覆ってしまい、隙間も極力なくすようにするんですね。
外断熱も同じ考え方です。
こうすれば、少ないエネルギーで冷暖房効率を上げることができます。
しかし、これには大きな問題が。。(゚o゚)
そう、人間は魔法瓶の中では生きられないんですね。窒息してしまいますから。。(笑)
また、中で人間が生活する以上、水分が発生します。煮炊きしたり、お風呂に入ったり、呼吸するだけでも水分が発生します。
この水分も適当に排出しないと、室内の湿度が上がって、冬なら体感温度を下げることになります。
そのため、外の空気を入れて、また外に出す、いわゆる、換気が必要になります。
でも、換気をするってことはせっかく暖めた(冷やした)空気を外に捨てることにもなりますよね。
これだと、せっかく冷暖房効率を高めるために魔法瓶にしたのに意味がなくなってしまいます。
うまくいきませんね~(笑)
それを解消するために考え出されたのが、熱交換式の換気システム、一般的にはロスナイとか言われているものです。
外気温に左右されず、空気だけを入れ換えるシステムです。
これなら空気の入れ換えだけを行えます。
ただ、それでも温度を調整する機能は、外気温+-5度くらいみたいですから、冬は冷気が入ってきますし、夏は暖気が入ってきます。
例えば、冬の外気がマイナス5度だと、零度の冷気が入ってくることに。。
完全にシャットアウトするのは難しいんですね(-_- ) ウンウン
また、これは機械換気ですから電気代やフィルーター代、メンテナンス代もも当然かかりますし、気密性も高いですから、24時間換気システムを動かし続けないと逆に健康にも良くありません。
”適気密”住宅は、気密性は決して高くありませんから、だまっていても冬は冷気が多少なりとも入ってきます。
当然、暖房効率は少々悪くなります。
しかし、無垢のフローリングを使っていますので歩いたときに床が冷たいということはないんです。
24時間換気システムもロスナイではありませんので、吸気口を開けて換気扇を動かした場合は、冷気が流入し、多少は暖気を捨てていることになります。
ただし、無垢材や防湿性の石膏ボードを多用していますから一定程度の湿気は吸収し、それほど湿度が高くはならないようです。
・「高気密住宅」は冷暖房効率もよくまあまあ暖かいが、機械式の24時間換気が必須でランニングコストもかかる。
・「適気密住宅」は冷暖房効率はそこそこで、部屋によっては寒かったり、多少の結露は発生することもあるが、適度な換気が行われている。その代わりに無垢材などの自然素材のおかげで足元は暖かく、調湿機能にも優れている。
さて、どちらが良いんでしょうね。。(^^ゞ