今回も、1月3日の記事同様
わざわざ、バレンタイン前の浮かれた時期に
ストイックに勉強する不人気確定企画
「漢検」は一部の局アナに
2級以上が求められたり
大学によっては、一部の試験が
免除されたりするような
確固たる地位を築いている検定試験です
面接、就職活動、書類作成などにも有効です
僕が受験した頃が人気のピークで
『Qさま』特番などの追い風もあり
年間の受験者が250万人を超えていました
現在はその半数くらいですが
揺るぎない人気資格です
検定会場は全国47都道府県の
主要都市180ヶ所で
日程は(例年1⃣6、2⃣10、3⃣2月)の年3回
ちなみに、受験票の裏には会場の地図があり
希望場所も申し込み時に、一応選べます
5~準2級までは200点満点中
70%程度で合格でしたが
2級からは80%程度と厳しくなります
(※実際は難易度や合格率を考慮し
155点程度での合格も多い)
合格率は、1級(約10%)、準1級(15%)
2級(30%)、準2級(35%)、3級(半数)
で難易度によってある程度変わります
3級と1級は合格率の差が5倍だから
難易度も5倍ではなく
そもそも受験者数が百倍以上違うので
比較するのはナンセンスでしょう
近年では、コンピューターを使った
「漢検CBT」という受験方法もあるらしい
2級の配点は200点満点中
書き取り(50)
四字熟語(30うち20が書き取り)
対義語・類義語(20)
同音・訓異字(20)
誤字訂正(10)
送り仮名(10)
つまり、「書き」が130点になります
熟語の構成(20)
部首名(10)
四字熟語の意味(10)の3つは
独立したカテゴリーなので
「読み」単独では30点にしかなりません
しかも、「読み」は当てずっぽうでも
ある程度的中し、全体的に正答率も高い
「書き」は級の難易度に比例して
正答率が極端に下がります
「書き取り」を制する者が
「漢検」を制すは紛れもない事実です
「書き取り」の配点が最も多いですが
実のところ、最初にやるのはお勧めできない
出題に「四字熟語」、「対義語・類義語」
などの漢字が多く含まれるため
それらを先にやれば一定範囲カバーできます
僕がお勧めする勉強順は
①四字熟語(意味も含む)
②類義語・対義語
③同音・同訓異字
④書き取り
⑤熟語の構成
⑥送り仮名
⑦誤字訂正
⑧読み
⑨部首名
⑩過去問や本番形式の問題をやり
間違ったもの、悩んだものは復習する
最も大事なのは⑩で
最悪⑧や⑨が受験前日になっても構いません
合格率を上げたいなら⑩は1か月以上前から
やらないと復習が間に合わなくなるかも?
過去問は安定して
合格基準+20点以上出せるようにします
合格ラインぎりぎりだと、前日の不安
本番での緊張や焦りで落ちる危険大です
範囲は常用漢字2136文字がメインですが
3級以上の難問や間違いやすい問題も出ます
満点を取りたい方以外は
頻出問題、過去問題をメインにするのが
間違いなくタイパ良しでしょう
2級なら、参考書や問題集は
基本勉強に適したものと
本番形式の問題メインの2冊がベスト
「これ1冊で合格」とうたっているものは
厳密に調べたら100~110点程度かな?
過度に信用すればとばっちりを受けます
過去問や本番形式の問題同様
間違えたり、悩んだものには印をつけ
しっかり復習
ひたすら書いて覚える・・・ロザン・宇治原派
語呂合わせで覚える・・・宮崎美子派があり
覚えやすさは人によって様々です
今回は、僕が採用した「語呂合わせ」を紹介
2級は「部首名」も出るので
ハッキリ分かるようにするのが大事
ルーズリーフの上3分の1に問題
下3分の2に解答と解説を書き
黒の下敷き等で目隠しした物をずらしながら
脳内で問題を解いて覚え
次に情報をひも付け、様々な角度から
脳内検索できるようにしました
『笑っていいとも』で
タモリさんが行った記憶術です
語呂合わせには自分にとって身近なもの
興味があるものにすれば覚えやすいです
例えば、学校のクラスメイトや先生、偉人
会社の同僚や取引相手、近所の人
アニメやアイドル、ゲームなどがお勧めです
"徳川15代将軍全員の名前"は知らんけど
"坂道シリーズ全員の名前"は憶えてる
なんていう方も多いでしょうから(笑)
ルーズリーフにびっしり文字を書かず
視認性重視で最低でも1行は開けましょう
ごちゃごちゃした煩雑な情報は入りにくい
ドン・キホーテの売り場ではなく
ブランド店の売り場を目指しましょう
例
・初志カンテツ…(ぎょう)虫検査に育(いく)
徹(とお)るさんは、意思を貫(つらぬ)き
(初志貫徹)した
・暗中モサク…木(き)用な莫(ばく)さんは
索子(ソウズ)の牌を(暗中模索)できる
・ソガイ=ジャマ…(こざと)い(阻害)さんは
目(め)触りで邪魔だ
・ショウサイ⇔ガイリャク…木(き)の名前を
略す(概略)さんは、羊を(詳細)に描ける
言(ごんべん)さんと敵対してる
・労働をショウレイする…大(だい)記録を
残した中村(奨)成を、一万ノ力(ちから)で
(奨励)し励(はげ)ます
・チツジョを失う…禾(のぎ)太を(失)った
ドラえもんは、(序)章で(秩序)を失う
ついでに、その漢字を使った四字熟語や
類義語・対義語、音訓の読みまで
ひも付ければ完璧ですが
整理して分かり易くを心掛けましょう
本番と同じ60分で解くのは
ペース配分を体感するうえで必須
確実に合格しようと思えば
本番形式の問題は2周してください
1月3日の記事でも書いたように
勉強直前に九九などの簡単な計算を
2~3分やれば効率が上がるし
やる気スイッチのような役割も果たします
長丁場なので睡眠時間は6時間以上確保
普段4時間だった僕は増やしました
ちなみに、勉強を全くしていない状態で
過去問をやりましたが
・3級・・・180点(合格点+40)
・2級・・・134点(-26)
・準1級・・・61点(-99)
・1級・・・16点(-144)でした
1級は難し過ぎて笑うしかなかったです
準1級は3ケ月あれば何とかなる印象でした
2級は合格だけを目指すなら
2、3日でもよかったんですが・・・
麻木久仁子さんの193点超えを目標にして
3カ月もあったので、残り1ケ月までは
週1程度のスローペース
本番でもミス鬼連チャンで184点(+44)
という結果になり、嬉しさは微塵もなかった
だけど・・・
合格証書が届き、額に入れて飾れば
ニヤニヤしちゃうけどね(笑)
こういう資格1つ1つはお金では買えない
努力で勝ち取った物だから
プライスレスな価値があると思っています
「漢検」は独学だけでお釣りがきますから
2級の合格だけを目指すなら
本2冊でも充分ですからね
ちなみに・・・
すぐ、準1級に申し込んで・・・
この4冊を隅々まで勉強して・・・
※準1級なら3冊以上は欲しいところ
実質2ケ月と24日で合格しました
宮崎美子さんに5点劣る171点(+11)
ただ、僕の性格上・・・
1級は・・・準備万端にしたあと
面倒になって止めた(笑)
客観的にみて1年5か月~2年
かかりそうなんだもん
自分でブレーキかける性格だから、
何をやっても全国1位にはなれない
漢検の勉強は目に見えて成長を実感でき
3時間休憩をとるのを忘れるくらい
没頭でき、全く苦になりませんでした
『ネプリーグ』の問題も当たり前のように
9割以上できるようになり嬉しくなりますよ