あらすじ
丸和工務店は大手ゼネコン企業。そして社長の御曹司である野島圭一郎は、次期社長として有望視されていた。しかし圭一郎の父は、まだ息子が28歳と若い事から、長女の婿の青田幸介を中継社長として据える事とした。しかし青田は中継ぎ社長に収まるつもりもなく、策略を用い圭一郎を会社から追い出し、丸和工務店の実権を手中に収める。
臥薪嘗胆を胸に失意の中丸和工務店を去った圭一郎だが、今まで父の敷いたレールの上を歩き続けてきた為、イザ辞めたところで自分がこれから何をすれば良いのか見出せなかった。
ある日、幼馴染で土木の親方を営む西原優太に突然「仕事を手伝って欲しい」と言われ、その流れで優太の下で働く事となってしまう。
推進工事。その厳しいがやりがいのある仕事と出会い、圭一郎は一職人としての道を歩む事となる。
それまで社内の権力闘争に明け暮れていた圭一郎は、推進という仕事を通し、働く意味、生きる意味というものを見出していく。