腕の張りは重要!


 パドゥドゥというと難しいと考える人が多いと思いますが、色々と考え過ぎる事が踊れない原因となっています。


 先ず『一人で確りと立っていなければならない』と思い過ぎて身体が硬直していると逆に確りと立てません。

 またパドゥドゥでは一人では出来ない事を二人共同で行うと云う前提があり、男性に踊らせて貰うとか女性を踊らせて上げる、またそれぞれが頑張ると云う物では無く二人で一体となる思考が必要となります。

 それにパドゥドゥクラスはバレエシューズで受けるのも悪くないと私は思います。 ポワントに立つ事に必死になる位ならアテールやドゥミポワントでパートナーとの繋がりを感じる訓練をすれば、それはそれで有意義な訓練とも成り得ます。 何を練習したいのか?それが明確ならばポワントはなしでも問題ないと思います。



 つまりパドゥドゥは相手が居てこその物でパートナーの身体も自分のモノとして感じ取れる様な訓練の仕方をする事でパドゥドゥは簡単に踊れる様になるのです。 これは男性側も同様で女性が居てこそのポジションやバランスと云う物を確りと感じ取れなければ踊りではなく単に介助しているだけになります。


 特にパドゥドゥでは男女共に上半身や腕の張りが重要で、それにより相手にしがみつく等が起きない様になりパートナーとの繋がりが確りと確立します。



 この様な訓練法は大人バレエこそ取り入れるべきで確りと相手を感じる事で落ち着いてパドゥドゥが踊れる様に進歩して行きます。 また、こういう練習法は一人で踊る時の問題点も気付かせてくれます。 介護の様に立たせて貰って『楽しかった〜』という感想をよく聞きますが、その様な練習では進歩が全く見込めないので、少しでも上達に寄与できる様なレッスンを私は心掛けています。





 今週のパドゥドゥクラス(金平糖アダージオ)の空きがあります。 受講希望の方はご連絡下さい。


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勝手に意味を取り違える脳内変換が起きている事が上達を妨げる!


 グランバットマンの脚を閉じる時に『脚をコントロールして閉じて来て!』と注意をすると殆どの人がゆっくりと脚を動かして来ます。 これは『コントロールする=ゆっくり動く』という構図が生徒の頭の中に出来上がっているからです。



 でも考えてみて下さい。 『コントロールする=ゆっくり動く』なのでしょうか? もし、この構図が成り立つなら速い動きは全てゆっくりと比べて制御が甘い動きという事になります。 でもアレグロの踊りの方が制御し切れなければ踊りになりませんから『コントロール=ゆっくり』の構図自体が間違っている事が分かります。



 『コントロールする』とは、身体を自らの意思で動かす事なのでグランバットマンでは脱力して脚を自由落下させていなければ、それは全てコントロールされているのです。 例えば脚が自由落下する速度より早く動かしてもゆっくり動かしても、それは等しくコントロールされている事になり、例え自由落下と同じ速度でも自らの意思で脚を動かしている、若しくはわざと脱力して落下させているのならば、それだってコントロールされているのです。(※コントロールしていても、その方法にも正誤はありますが)



 この様な勘違いは他にもあり『丁寧=ゆっくり』『速い動き=雑』もその典型と言えます。

 実際には『丁寧さ、雑さ、粗さ』と動きの速度には直接の関係はなく、全く別の概念なので『素早く丁寧に』や『ゆっくり丁寧に』という様に二つの概念を分けて考えなくてはなりません。



 『コントロール=ゆっくり』『丁寧=ゆっくり』『速い=粗雑』という思い込みがあると色々なテクニックが初めから出来ない前提になってしまいますので気を付けたいですね。







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パラレルは基本中の基本!


 脚のアンドゥオールを正しく理解する為には先ずパラレルの状態を理解して居なければなりません。



 何にでも言える事ですが、元の状態や対極の状態を理解しているからこそ本質的な理解が出来る様になります。

 例えば『固い』というのは対極の『柔らかい』があって初めて認識出来ます。 もし『柔らかい』の概念が無ければ固いのは普通(唯一)の状態なので『固い』という言葉も概念も存在し得ません。



 脚のアンドゥオールもアンドゥダーンもパラレルが普通の状態として存在しているが故で、パラレル抜きに語る事は出来ないのです。



 ですから脚の状態を正しく理解する為には、先ずはパラレルとはどういう脚の状態なのかを正しく理解して居なければなりません。



 パラレルとは並行という意味で、パラレルで立つは、つま先、膝を前向きにして立つ状態を表しています。 骨格的には両膝が前向き(パラレル)で脚を真っ直ぐに伸ばして立つとつま先は若干外向きになりますが、その状態こそが膝関節に捻れが起きていない真っ直ぐの脚の状態なのです。



 パラレルで立つ練習をすると色々な事が解ります。 それは膝関節や足首の関節を大腿部より外旋させる(要するに捻じる)と大腿部は内旋して行き、更に全体の引き上げが出来なくなり各関節が押し潰されます。



 股関節、膝関節、足首の関節を少しずつ外旋させるのがアンドゥオールだと勘違いしている指導者も居るのですが、これをすると引き上げが出来ず関節が押し潰され、この状態では脚を動かす度に膝関節が緩み、脚を強く伸ばす意識が育たないので良くありません。



 ですから正しく脚をアンドゥオールさせるにはパラレルで確認した真っ直ぐに伸ばした脚の形を崩さない様に股関節だけで外旋させる訓練をするのが一番良いのです。 それに脚を確りと張る、伸ばすという意識もこれなら育ちます。



 他にもパラレルで正しい動きやポジションの確認が出来る物は数多くありますので、色々と確認してみて下さい!




 受講生募集中ですので気軽にお問い合わせ下さい。 来週は特別クラスで金平糖のパドゥドゥをやります。


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筋肉と骨格を分けて考える!


 『ボディから下が脚だよ!』

 『脚は股関節からだよ!』


 上記の二つは指導者が良く言う注意なのですが、これだけ聞くとこの二つは相反していて、一体どちらが正しいのか、また二つを同時に行うと言われても、そこには一貫性が無いように感じますよね。 実際に『意味がわからない』という生徒達の声をよく聞きます。



 では、これらはどちらかが間違っているのでしょうか?



 いいえ、どちらも正しいですし、両方とも同時に行わなければなりせん。



 相反する事を同時に行うなんて無理と思うかも知れませんが、それは誤解です。 この二つは相反した事柄では無いのです。



 『脚は股関節から〜』というのは骨格の話で『ボディから下が脚〜』というのは筋肉の話だからです。



 つまりバットマンタンデュ等をする時には骨格的には大腿骨だけを股関節から折り畳んで骨盤は動かしませんが(※股関節から先だけが脚)、その大腿骨や骨盤をコントロールする筋肉は、それらの部分を上下に繋ぐ筋肉から使わなければならないのですから、骨盤の上の方である胴体部分の筋肉から使う事になります。 これが『(筋肉的に)ボディから下が脚!』という注意なのです。



 骨格的な視点と筋肉的な視点のという二つの見方があるという事を生徒側も把握していれば指導者の注意の内容がより深く理解出来る様になるのではないでしょうか?



 相反する様に感じる注意でも、こういう事はよくある事なので、短絡的に『無理!』と考えずに何事も沈思してみて下さい(^_-)-☆





 受講生募集中ですので気軽にお問い合わせ下さい。

 来週はパドゥドゥクラスで金平糖のアダージオを練習します!


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倉永美沙さんレッスンに来てくれました!


 『漫画スワン』が舞台化されるそうですが、錚々たるメンバーが出演すると言う事で大人バレエの生徒達がレッスン前に盛り上がっていました。 すると翌日のバレエ団のクラスにスワン出演者でサンフランシスコバレエ団プリンシパルの倉永美沙さんがレッスンを受けに来てくれました。 今までも帰国した時は度々レッスンを受けに来てくれていたのですが、今回はやはりスワンの為という事で数日間レッスンを受けて行ってくれました。 世界で活躍する現役のプリンシパルと一緒にレッスンを受けるという経験は団員達には凄く良い刺激になって、より頑張ろうという気力が湧いたのではと思います。


 美沙さんは十数年前にバレエ団に客演して貰って以来度々レッスンに来てくれるのですがストイックで自分に集中してレッスンする姿勢とか、より良く踊る為の研究研鑽を怠らない所とかが本当に尊敬出来るダンサーです。 そして『スワン』ではマヤ プリセツカヤさん役を演じるそうです。



 『スワン』には他にも知り合いのダンサーが大勢出演しているのですがチケットを入手する為には抽選に申し込まなければならず、それも結構な倍率だと云う事で私自身が観に行く事は諦めましたが、バレエ関係の舞台のチケットが手に入れたくても手に入らないプレミアが付いてしまう様な状況は舞台関係者としては全くもって羨ましいとしか言いようがありませんね。


 最近はTVでもバレエを題材にしたドラマが何本かありましたが、どれもコミカルで面白い内容でしたね。 こういう物がどんどん出て来てバレエに興味を持ってくれる人が沢山増えると良いですね(^_-)-☆







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出っ尻の方がまだマシ!


 骨盤の傾きに関して生徒達だけでなく指導者達も迷走している事がある様に感じられます。


 昔は『何が何でもお尻を締めてアンドゥオールしなさい』と云う様な指導でタックインさせている指導者が多かったのですが、今はそこまで極端な事をさせる指導者はかなり減った様ですね。 そもそもタックインではアンドゥオールには逆効果ですし(^_^;)


 でも出っ尻も脚の付け根が引けてしまうので、それを嫌う指導者は多いと思います。



 ではタックインと出っ尻では、どちらの方がマシなのでしょうか?



 結論から言うとタックインさせる位なら出っ尻の方が遥かにマシです!



 タックインでは股関節が硬直してしまい直ちに動かせる状態にならないので股関節を折り畳もうとした時に骨盤ごと動いてしまいます。 またタックインすればする程大腿骨は内旋して、どんどんアンドゥオールから遠ざかります。


 というか骨盤の傾きと云うのは脚のアンドゥオールとは直接関係がありません。 何故なら直立している時に脚のアンドゥオールとは縦軸の動きに属しているのに対してタックインと出っ尻は骨盤を横方向から貫く横軸の動きに属しているのです。 横軸を幾ら回転させようとも骨盤が出っ尻とタックイン方向に動くだけで縦軸が回転する訳ではいので、脚のアンドゥオールとは無関係なのです。


 だからアンドゥオールの為に骨盤をタックインさせるなんて事は無意味でナンセンスな事なんです(^_^;)




 では何故アンドゥオールに直接関係無い筈の横軸(骨盤)の動きがレッスンで注意されるのかと言うと骨盤の傾き方、タックインや出っ尻により脳天から床までの縦軸が緩んだり歪んだりするからです。

 その中でも特にタックインの悪影響は大きく出っ尻の悪影響はそれよりも小さいと言えます。



 例えばタックインすると腰椎が後ろに倒れますが、このままではアンバランスな為に頭を前に出してバランスを取ろうとします。 しかしこれでも後ろバランスである事は変わりなく、背骨全体も真っ直ぐではなく身体を押し潰す様なポジションの為に腰椎にも過大な負担が掛かります。 それに膝も前に押し出されますが、これでは膝を横方向に動かせなくなり正しくプリエが出来なくなるのです。


 つまりタックインすると身体が押し潰されて引き上げて立てなくなり、膝も前向きになる為に多くの人が膝関節を捻ってつま先だけ横向きにしようとするというバレエで目指すべき事の正反対の状態へと陥るのです。



 しかし出っ尻では股関節の硬直も膝が前に押し出される事も起きませんから膝関節が捻れる心配は少ないのです。 しかし出っ尻では脚と上半身が切り離されていて全身での引っ張りが出来ないので身体がバラバラに動いていまう可能性は残ります。 また出っ尻の具合にもよりますが腰回りの筋肉を押し縮めて腰痛の原因になる可能性はあります。


 しかしメリット、デメリットを比較すると出っ尻の方がタックインするよりは遥かにマシかなと思います。




 でも骨盤は真っ直ぐになっていた方が一番良いですよね。 しかし骨盤の角度を気にしていては骨盤を立てる事は出来ません。



 骨盤を真っ直ぐに立てたいのなら骨盤ではなく脳天から足までを上下に真っ直ぐ引っ張って下さい。



 紐を両端から引っ張れば中間地点の事を気にしなくても全体が伸びる様に身体も同じ様に考えれば良いのです。 これは膝(脚)を伸ばすのと全く同じ事なのですが、その為にも関係する筋肉のコリをほぐして脱力したままで筋肉が真っ直ぐに引っ張られる様に準備して置かなければなりません。 ですからストレッチが足りなければ骨盤が立てられなくなりますので事前のストレッチは入念に行いましょう。







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フランス人にフランス人と間違われた!


 先日、満員電車の中で後ろから押されて外国人3人組にぶつかってしまい、謝罪した後に聞き覚えのある発音の仕方に気付き、思わず『あれっ君達フランス人?』ってフランス語で話しかけたら『えっ何で解ったの?』と返答があったので『話している英語の発音がフランス人だったから!』と返したら『君もフランス人なの?』って聞かれました(^_^;)


 『いや日本人だけどフランスに住んでいた事もあるから』と言ったら『いやいや君のは外国人の発音じゃないよ!殆どフランス人のネイティブの発音と一緒だからフランス人と間違われてもおかしくないよ』ってフランス人にフランス人だと間違われてしまいました。


 確かに欧州にいた時にも同僚達が『フランス語訛りでドイツ語や英語を話す日本人って変じゃない?』ってよく笑ってましたけど、それ位にフランス語の発音が私の身体に染み付いてしまっているのでしょうね。


 確かに今だに外国語を話す時のフランス語訛りは抜けていないので英語で話していてもフランス人には私がフランス語を話せる事が直ぐに見抜かれてしまいます。 まあ逆に私もフランス人が英語やドイツ語を話していても直ぐにフランス人だと分かるんですけどね。


 TV等で外国人が英語を話していても『あ〜フランス人だな、イタリア人だな』とかが発音で判っちゃうんですよね。 フランス語やイタリア語って発音が独特と言うか強いと言うか結構ハッキリしています。 英語なんかでは発音しない所も強く発音するので分かりやすいのかも。


 欧州生活の終盤には少し日本語を忘れていて話し方がたどたどしくなっていた位にフランス語やドイツ語が馴染んで居たので、今だに外国語の聞き取りは得意で道行く外国人の言葉も結構聞こえて来るんですよね。



 それにしても帰国してから既に四半世紀経っているのに私のフランス語は未だ錆びついていないと知れたのはとっても嬉しい事でした(^_-)-☆






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自己流のストレッチもレッスンもあり得ない!


 先日脹ら脛、アキレス腱、足首周りのストレッチを改めて指導してみたのですが、殆どの人が正しくストレッチ出来ていませんでした。 たかが脹ら脛のストレッチと思うかも知れませんがそこには奥深い物があるのです。


 さて皆に少し手を添えて直して上げたら、一様にもっと長く伸ばせるし、脹ら脛のストレッチなのに腸腰筋も引き伸ばされて脚のストレッチが上半身にまで影響すると云う事を理解してくれました。


 また開脚前屈でも何処で身体を支えるのか? 何処をどの様に伸ばして、どの様に折り畳めば良いのか等を厳密に直して上げたら、ストレッチ後に立ち上がった時に全員が口々に『立つ意識が変わって凄く立ちやすくなった』と実感してくれました。


 そしてその日のバーレッスンでは全員が完璧と言える引き上げをずっとキープし続けていてストレッチを正しく行うと云う事の大切さを改めて実感しました。



 『自分なりのストレッチ方がある』と言って自己流のストレッチをしている人も結構多いのですが、それって『自分なりのバーレッスン方がある』と言って好き勝手にバーレッスンするのと変わらないんです。 バーレッスンはプリエから始まりグランバットマン等で終わる様に大体の順番が決まっています。 ストレッチも同じ様に行う順番を考えて動きを精査する事で効果が倍増します。



 ほんの少しのだけ伸ばし方を変える、意識の仕方を変えるだけで身体には大きな変化が起きるのです。


 ストレッチもレッスンも特別な事をする必要はありません。 シンプルな事をただ深く理解して追求するだけで良いのです。


 でも、それは全てバレエの動きを滑らかに無理なく行うと云う目的の為にあり、身体を柔らかくする事自体が目的化しては駄目なのです。



 生徒が独学でバレエを習得する事が無理な様にストレッチだって独学は無理なんです。

 ですから多くの人達に論理的で体系だったストレッチ法を学んでレッスンの質を高めて貰いたいと思います。 








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先入観を捨てて考える事が大事!


 プロダンサーや指導者でも脚のアンドゥオールの状態が分からなくなる時があります。

 そんなバカな!と思うかも知れませんが多くのダンサーや指導者がアンドゥオールとアンドゥダーンを逆に認識していると云う事も場合によっては起こるのです。



 それはどんな時かと言うと膝関節を曲げている時、膝や脚を内側に折り畳んでいる時等です。



 脚を確りとタンデュ(伸ば)している時ならば正しく認識出来ているアンドゥオールでも少しでも膝関節を曲げると急にアンドゥオールの意識が曖昧になり、脚の筋肉が緩んでアンドゥオール出来ていなくても、骨盤が動いて体幹が崩れて、その結果アンドゥオールが出来ていなくても、それに気が付かないダンサーや指導者は非常に多いのです。





 例えば脚を第2ポジション(セコンド)に伸ばしている時には皆一様に膝裏と踵を前向きにしようと意識して大腿部をアンドゥオールしますよね?

 でも、そこから膝を曲げてアティテュードをすると多くのダンサーは膝裏も踵も前向きではなく下向きにしてしまうのです。


 これは膝裏と踵を前向きにしようとしていた意識、つまりアンドゥオールしようとしていた意識を止めて脚をパラレルに戻した事に他なりません。


 また第2ポジション(アラセコンド)で脚を水平に上げている時に、脚をアンドゥオールして膝裏と踵が完璧に前向きになったと仮定します。

 この状態から膝を曲げる(アティテュードする)と踵は元の位置から水平に前に出て行く筈ですよね? アンドゥオールの角度がもっと緩くても踵は真下には動かず斜め前に出て行きます。


 ですからアティテュードやパッセ等で踵が膝の真下に折り畳まれていると云うのは大腿部がパラレルになっている証拠で踵が膝より後ろにあると云うのはパラレルよりも更に内旋している完全なる内股なのです。 前後のアティテュードでも膝下に踵が来るのはパラレルですから横のアティテュードだって同じなのです。




 ストレッチの際にもアンドゥオールとアンドゥダーンは誤認されています。


 例えば仰向けで片脚をパラレルで胸の位置まで折り畳んでから更に内側に折り紙を折る様に折り畳みます。 膝が内側に折り畳まれている為に、このポジションを9割以上の指導者、ダンサーは、アンドゥダーンだと認識するのですが、これはアンドゥオールなのです。


 そのままの状態で膝関節を伸ばすと膝と足の甲が外向きになるのが見て取れるので、これがアンドゥオールだと、この段階で皆理解するのですが、膝関節が曲がっていると云う一事だけで指導者やプロダンサーでもアンドゥオールとアンドゥダーンを取り違えてしまうのです。



 何故、こんな勘違いが起こるのか、不思議ですよね。


 それは骨盤と脚の位置関係に起因します。 もし膝を内側に折り畳むのが骨盤の下の方だったら、これは完全に内股ですが、これが骨盤の上の方で行われると逆になるのです。 でも勘違いする人は骨盤の下方で内股なのだから上方でも内股であると云う様に深く考えずに結論を出してしまっているのです。



 一度この様に思い込んでしまうと、それを修整出来なくなる人が多いので気を付けて柔軟な思考を持てる様にしたいですね。



 骨盤と脚の関係性とはとても面白い物があって、大腿骨をアンドゥオールさせる意識が無いのにある位置関係ではパラレルでも位置関係を変えるだけでアンドゥオールになったり、その逆になったりします。


 キネシオレッチでは、こういう事を学べるのが楽しく、そこからアンドゥオールへの理解が深まりますので是非学びに来て下さい。






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足首の関節の可動域を広げる効果もある!


 脹ら脛のストレッチは意味が無い(必要が無い)と教える指導者がいる様なのですが、とんでもない事です!

 こういう事を言う指導者は生徒に怪我をさせたいのでしょうか?


 バレエでは下腿の筋肉は物凄く使われます。 恐らく他のどんな踊りやスポーツより酷使される部分だと思います。 床を蹴って跳び上がる、着地する等を連続で行い、しかも足首を最大可動範囲まで大きく使っていて、上体で反動を付ける事にも大きく制限が掛かっているので下腿の筋肉には高い負荷が掛かるのです。 他のダンスやスポーツ等でここまで下腿の筋肉を繊細に使い、大きな負荷を掛けて運動している物を私は知りません。


 そのスポーツでも運動前の脹ら脛周りのストレッチは絶対に必要とされているのに、それ以上に酷使するバレエでストレッチが必要無い訳がないのです! 酷使する分だけケアもしなければならないのは誰も異存がないと思うのですが。



 アキレス腱、脹ら脛のストレッチをする時は足首を折り畳んで行きますが、この動作は下腿の筋肉を伸ばす(ほぐす)だけでなく足首の関節をより大きく折り畳める様にする効果もあります。 股関節や肩関節をグルグル回すと腕や脚が軽くなって動かしやすくなる様に足首も屈伸等を繰り返す事で滑らかに、そして可動域が広がって動く様になるのです。 プリエを多用するバレエで足首の関節の可動域と柔軟性を上げる事程大事な事があるのでしょうか?


 足首が大きく折り畳めて下腿の筋肉がゴムの様に靭やかに動いてくれれば、それだけで踊りが軽やかに楽になる筈なのです。 脹ら脛のストレッチはその両方を同時に出来る優れ物なんですから、やらないという選択肢は無い筈です。


 もしストレッチせずに足首の関節や下腿の筋肉が固いままで無理矢理動かせば動き難いだけでなく、無理な負荷が掛かって肉離れやアキレス腱断裂等の怪我に繋がる事は明白ですのでストレッチが必要無いと云うのは盲言としか言いようがありません。



 特に大人バレエの場合は仕事やストレス等から脹ら脛がパンパンに張ってしまい、その状態で普段から生活している人が殆どなので、十分なストレッチ無しでは怪我の危険が著しく高くなります。 足首周りの痛みを訴える人の多くはストレッチ不足が原因とも考えられますし、長く健康に踊っていたいなら下腿のストレッチは必要不可欠です。


 それに『脹ら脛は第二の心臓』と言われる位に脹ら脛の筋肉は血流を助けてくれるのですが、凝り固まった筋肉では逆に血流を滞らせてしまいます。 仕事、勉強等で立ちっ放し、座りっ放し、ハイヒールを長時間履いている等は脹ら脛の筋肉が固まる原因となりますので、そういう人こそ普段の生活にアキレス腱、脹ら脛のストレッチを取り入れて筋肉が固まっている状態を普通にさせない様に気を付けると良いでしょう。 脹ら脛パンパンを常態化させるとほぐすのが辛くなるので『ながらストレッチ』で良いので常に柔らかい脹ら脛を目指して下さい。






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