『体幹』と『体軸』!


 バレエを踊る上で両脚、片脚で立ちバランスを取る事は当然の様に出来て居なければなりませんが、どうしたら正しく立てるのかと云う理論を理解した上で訓練しなければ正しく立てる様にはなりません。 ですから先ずは理論を学ぶ必要があるのです。




 皆さんは『体幹』と『体軸』とは何かを理解していますか? 多分違いがよく解らない人の方が多いのでは無いでしょうか? ですから先ず『体幹』と『体軸』の違いを学びましょう。



 『体幹』とは全身の首から上と四肢を除いた残りの部分です。 肩も胸もお腹もお尻も全て体幹です。 何か漠然と軸的な物を想像していたかも知れませんが体幹とは胴体の事なのです。


 『体軸』の方は身体の中を上下に貫いている線の様な意識で脳天から骨盤の底まで、体幹の中を通って居ます。 『体軸』には『体幹』の様な実体が無いのが特徴で『体軸』を意識出来る人は『体幹』が安定し、意識出来ない人は『体幹』が不安定となります。


 『体軸』を感じないままプランク等の体幹トレーニング等を行っても体幹の対称性が崩れて訓練の目的とは正反対の結果を招く恐れが高くなるので無闇な体幹トレーニングをするより自分の『体軸』を作る意識を育てる方が『体幹が強く』なります。



 ここまで『体幹』と『体軸』の違いを説明しましたが、両脚や片脚で自立する為には、またはバランスを取る為には、どちらが必用か理解出来たと思いますが、如何ですか?




 必要なのは

 『体軸』ですよね!




 『体幹』は『体軸』をコントロールすると一緒に動いてくれる存在であって『体幹を強くする』とは即ち『体軸の強さ』なのです。 同じ様に『体幹の崩れ』は『体軸の崩れ』と言い換えられます。



 『体幹』と『体軸』の違いや働きを理解して始めてバレエの正しい立ち方や長座が出来るので“プリエ・タンデュ”の前に『体軸』を学び、身に付けて下さい。

 



 『体軸』を感じる為の方法については、またいつか書きたいと思います。

 確実に理解したいと云う方は直接学びに来て下さいね。







 9月7日(土)にめるもバレエスタジオでの講習会の受講者募集中です。
 『体軸』もこの日にお教えします。