『作用反作用の法則』を知っていますか?


 これは「物を押すと押した力の分だけ押し戻される!」と云う物理学(力学)の法則なのですが、この『作用反作用の法則』はバレエの身体の動きを説明したり、自分のイメージする身体の動きを実現する為に有用で解剖学よりもずっと重要度が高いです。


 専門的な智識と用語に関しては私も疎いので『作用反作用の法則』に関しては下記のサイトをご覧下さい。




 バレエにおける『作用反作用の法則』は「床を押す⇔腰が押し上げられる」と云うのが一番わかり易い例かと思いますが、実はあらゆる動きに『作用反作用の法則』は関わっています。




『作用反作用の法則』を使って“アンドゥオール”しよう!


 例えば“脚のアンドゥオール”では床からの反作用を利用して訓練する方法が有効です。

 脚を“アンドゥオール”させるのに大腿骨だけを最初から外旋させられる人は殆ど居ませんので“アンドゥオール”の為の筋力と柔軟性を訓練しなければなりませんが、その訓練法が『作用反作用の法則』に則って行うのが一番効率良く“アンドゥオール”の為の筋力が付きます。


 その方法とは
『足の裏で床を内向きに回そうとする力を掛けて行く』
             と云う方法です。


 床はどんなに回そうとしても動きませんから床に対して働き掛けた内向きの力の作用に対して脚には外向きの力が反作用として返って来ます。

 そして足の裏で床を内向きに回そうとする動きは自分の脚の土踏まずを上げ、足首と膝関節を真っ直ぐに引き上げる方向に働いて行くのです。

 つまり、つま先を内側に回すかの様に使うと大腿部の筋肉が外向きの正しい方向に働き出して大腿骨から外旋した確りとした“アンドゥオール”の訓練になるのです。

 そして正しく訓練を積み筋力が充分に付けば股関節から先を自由に外旋、内旋させる事が出来る様になります。


 
 これとは逆に「つま先を外向きに」意識すると全てが上記とは正反対に働いてしまい、つま先は横向きでも大腿部は正面向きになろうとし、膝関節・足首が捻れて土踏まずも潰れて真っ直ぐに立てなくなるので、『つま先を開いて!』と云う注意や意識と云うのは良くないのです。





 9月7日(土)、めるもバレエスタジオでの講習会参加者を募集中です。
https://www.ballet-arts.jp/


https://ameblo.jp/hidecchi-1967/entry-12687291933.html