旗と旗竿の関係の様!
脚を“タンデュ”させる為に『膝を確りと伸ばし切って!』と指示しても正しく膝を伸ばせるダンサーはあまり多く居ません。 特に軸脚側の“タンデュ”が出来ない生徒は本当に多いのですが、『膝を伸ばす・脚を伸ばす』を誤解している事が原因です。
『膝を伸ばす・脚を伸ばす』を理解する為に脚を旗に例えて考えてみましょうか。
旗って旗と旗竿で出来ていますよね。 そして旗竿は細長くて曲がり難い素材で、旗は布地等の柔らかい素材で出来ています。
旗竿は骨、旗は筋肉だと考えてみて下さい。
旗竿は立てて置いても曲がりませんが、旗は旗竿に取り付けて置くと風などでゆらゆら動いてしまいます。 揺れ動くと云う事は旗自体には布地をピンと張る力は働いていないと云う事になりますね。
生徒達は旗竿を見て『伸びている』と考えています。 つまり骨格的な状態で伸びているのか曲がっているのかを判断しています。
しかし正しくは旗竿だけでなく旗自体がピンと張れて居るかも見る必要があるのです。 つまり筋肉自体も引き伸ばされて居なければ膝が伸びている、若しくは脚が伸びているとは言いません。
膝関節は反張するまで伸展させているのに『膝が伸びていない』と注意されてしまうのは何故?と疑問に思っている方、それはこの様な理由からなのです。
『軸脚に腰掛けないで』とか『筋肉を固めないで』若しくは『もっとリラックスして』等と注意されるのは筋肉が休んでいたり、逆に力を入れ方を間違えて縮めている事が見て取れる為です。
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