何処で回転力を作る?


 “ピケアンドゥダーン”をするのにどの様に回転力をつけるのか知っていますか?






 ①“パッセ”側の脚を振る!

 ②軸脚を回す!

 ③“パッセ”側の腕を振る!

 ④軸脚側の腕を振る!






 さあ、どれが正解でしょうか?






 上に上げた事は、ちょっと大雑把で乱暴な表現なのですが、実は①〜④まで全てやっても大丈夫なのです。




 但し条件があって身体のスクエアは崩さない事(肩と腰の動きがズレない)、両腕が左右対称に動く事と背中より後に行かない事、軸脚の踵と“パッセ”の膝が常に同じ方向を向いたままで回転している事。



 上記の条件を全て満たしていれば、どの様に回ろうとしても大丈夫です。




 よく『“パッセ”の脚は回しては駄目』と言われるのは軸脚の踵が膝の動きについて来られないからで、つまり軸脚が“アンドゥオール”をキープ出来ないからなのです。

 軸脚がウチマタに動くと骨盤の回転方向と反対側に軸脚が動いたと云う事ですから骨盤の回転にブレーキをかけている状態なんですよね。 だから『“パッセ”の脚は回さない!』と言われるのです。




 でも軸脚(骨盤)が“パッセ”の動きについて行かれる(アンドゥオールをキープし続けられる)のなら“パッセ”の脚を振り回しても全然問題はありません。



 同じ様に腕だって体幹のスクエアを崩さずに左右対称を守れれば自然と脚と連動して動くのでぶんぶん振り回しても全然問題ありません。

 回るのが不得意な人は両腕の繋がりが無くバラバラに動いているからで左右対称に動かせるだけで多くの事が改善します。




 じゃあ、それさえ守れば簡単に出来るかと言うと、先述した条件を守る事が出来ない人が多いんですよね。

 分析力に優れていれば先述の条件が回転を助けてくれるロジカルな方法だと気付けるのですが、そうではない人にとっては身体を制御すると回れる気がしないのでしょう。




 回転系のテクニックは回転しようと意識すると身体の制御に失敗して崩れる事が多くなり、それとは逆に手足の使い方を正確に行う事だけを意識すると身体を上手く制御して成功率が上がるので欲張っては駄目なのです。





 欲を捨てて無心に正確な身体のコントロールに心血を注いでみて下さい。







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