算命では人間には5つの本能が備わっていると考えます。
前の記事にも書きましたが、
守備本能、伝達本能、引力本能、攻撃本能、習得本能
の5つです。
さらに、これに陰陽の違いがあるため、10種類の本能があると考えます。
陰は力が弱い。陽は力が強い。
それぞれの五大本能にも陰陽の違いがあるので、10種類の本能となります。
これがそのまま、十大主星(じゅうだいしゅせい)という、星にあてはめられます。
陽の守備本能が貫索星(かんさくせい)。陰の守備本能が石門星(せきもんせい)。
どちらも、守備本能、つまり、何かを守ろうとする本能です。
ただ、陰陽の違いで、力の強弱がありますので、同じ守備本能とはいえ、現れ方は全く違います。
陽の守備本能=貫索星の場合、守ろうとする力が強いです。ですので、他人の手を借りず、自分一人の力で守ろうとします。
そこから、「頑固」という意味が出てきます。
自分一人で何かを守ろうとするなら、頑固でなければ守れないのです。
誰に何を言われようと、自分の信念を貫き通す。単独の守り、それが貫索星の世界です。
これに対し、陰の守備本能=石門星は、力が弱いです。自分一人では守りきれません。
だから仲間を引き入れて、衆の力を借りて守ろうとします。
仲間の力を借りて自分の目的を果たさなければならないので、自然と人づきあいも上手になります。
自分の本当の気持ちを押えて、仲間と上手につきあわなければなりません。
でなければ、誰も協力してくれません。
だから石門星の場合は、仲間作りや人づきあいが上手です。
一見、相手に合わせているようで、いつの間にか自分のペースに巻き込んでしまいます。
それでいて、誰にも恨まれることもなく、なんとなく石門星のペースに乗せられます。
同じ守備本能でも、陰と陽の違いで全く違う現れ方をします。
これはどの五大本能も同じです。
陰陽の違いで、まったく別の性格に見えますが、実は根本では同じ本能だった。
それが陰陽の違いで全然違う性格に見えてしまうのが人間というものかもしれません。
でも、それを解きほぐしていくのが命占であり、算命の役割です。
今回はとりあえず守備本能だけを解説しました。
今後、算命のものの見方をなるべく分かりやすく解説していこうと思っています。