2024年(令和6年)3月31日(日)は、笑点の歴史に残る日となりました。
55年間にわたって、笑点にご出演され続けていた林家木久扇師匠が、同日放送の第2904回をもってご卒業される事になりました。
昨年(2023年)8月27日(日)の二十四時間テレビ内の笑点のラストでご卒業を発表されて以来、
「まだご卒業までには日が有るな!」
と思っていたのですが…。
光陰矢の如し!
あっという間にご卒業当日を迎える事になってしまいました。
今回は、後楽園ホールからの公開収録でしたが、全く当日の情報がネット上に上がらなかったのは、さすが笑点ファンと言った所でしょうか?
兎も角。
木久扇師匠ご卒業当日の笑点の本編と、その直前に放送される5分番組
『もう笑点』
並びに、本編終了後に生出演された
『バンキシャ!』
についての感想らしきものを、まとめてご紹介させて頂きます。
まずは、
『もう笑点』
から。
司会の春風亭昇太師匠が木久扇師匠に、笑点の55年間についてご質問をされると、
「私、守られていたと思います。」
と仰っていました。
笑点メンバーに伝えたい言葉は…。
「私が抜けた後、しっかりやって欲しい。」
最後は、
「2000万円下さい!」
と昇太師匠におねだりしして終ったのでした。
続いて、
『笑点』
です。
昨年の
『24時間テレビ』
内の
『笑点チャリティー大喜利』
でのご卒業発表時の映像が短く放送された後、冒頭の笑点のテーマとなりました。
桂宮治師匠、春風亭一之輔師匠の笑点メンバー化以降、毎回のように冒頭の演出が変わる笑点でありますが…。
今回は、昨年の二十四時間テレビ内での木久扇師匠の卒業発表の場面の後、笑点のテーマ曲となりました。
今回は笑点メンバーが登場しない特別ver.でした。
CM後に、舞台袖での木久扇師匠を囲むメンバーの皆さんの様子が映されて、再度CM…。
そして、大喜利に突入しました。
昇太師匠の
「本当は、木久扇師匠に卒業して欲しくないと思っている皆さんのご挨拶。」
と言うフリから、皆さんのご挨拶が始まりました。
木久扇師匠は、
「ありがとう!林家木久扇ラーメン」
の宣伝をされながらのご挨拶でした。
涙もろい山田隆夫さんは、この段階では笑顔だったのですが、この後はどうなるでしょうか?
1問目:おバカなのはどんな人なのか言います。
「もっとバカなのは?」
と昇太師匠が言われるので、答えると言う問題でした。
木久扇師匠。
「同じ失敗を何度も繰り返す。→それを恐れて何もやらない人!」
の答え、お見事でした。
一之輔師匠の
「結婚記念日を忘れる。」
って、そんな恐ろしい物なんでしょうかね?
(独身の自分には、永遠に分かりそうも有りませんが…。)
木久扇師匠。
「答えが出来ていないのに手を上げる人。→それを分からずに指す司会者。」
の答えで、座布団2枚没収の刑となりました。
2問目:様々な番組に木久扇師匠が出演したと報告します。
「どうなりました?」
と昇太師匠がいわれるので、答えると言うものでした。
最初の一之輔師匠の
「クイズ番組で、3択なのに『5番!』と答える!」
の答え、笑いました。
木久扇師匠。
「この後の『バンキシャ!』に出演した。→引退撤回してきます。」
という答え、有り得そうで怖いです…。
また、
「全てのサッカー番組に出演する事になった。→なぜなら、私は『キック王』(木久扇)だから!」
の答え、お見事でした。
たい平師匠。
答えている最中に、思いがこみ上げて来て、泣きそうになっていました。
3問目:3問目はお客さんにも参加して頂く形となります。
大喜利メンバーの皆さんが、黄色いタオルを振り回しながら、最後に
「ありがとう!」
と言います。
このタオルは、後楽園ホールの入場者にも同じ黄色いタオルが配られており、青い文字で刺繍が施された今治タオルと言う高級品でした。
お客さんも、大喜利メンバーの後に続いて
「ありがとう!」
と言いながら、黄色いタオルを振り回します。
その後、メンバーが回答すると言う問題でした。
良く見たら、カメラマンさんや番組スタッフの皆さんも、木久扇師匠のイメージカラーである黄色いパーカーを着ていらっしゃいました。
好楽師匠。
「私が笑点を支えます!」
の答えでしたが、
「無理だ―!」
のツッコミが!!
山田さん。
「木久扇師匠、ちびっこ大喜利の頃から面倒を見てくれて、ありがとう!→木久扇師匠に、座布団100枚!」
との事でした。
たい平師匠。
最後に木久扇師匠の背中の電池を抜いて、見事なリアクションを見せていました。
また、前座時代に家の手伝いに来なさいといって、たい平師匠をご自宅に招かれたそうですが、
「3食付きだよ!」
と言われて行ったら、3食とも木久蔵ラーメンだったと答えられていました。
(実話らしい…。)
最後は、たい平師匠の答えがきっかけとなり、木久扇師匠の座っている椅子の前に、メンバー全員がその時敷いていた座布団が積み上げられました。
ちなみに、たい平師匠の最終回答時点での座布団獲得枚数は以下の通りでした。
下手から順に…。
・三遊亭小遊三…3枚
・春風亭一之輔…5枚
・林屋たい平…7枚
・林家木久扇…2枚
・三遊亭好楽…3枚
・桂宮治…7枚
そして、司会の昇太師匠の座布団も加え、27枚もの座布団が縦に積み上げられたのでした。
桂歌丸師匠の司会勇退時に、俗に
『歌丸ジェノサイド』
と言う、解答者全員の座布団をゼロにする大技を繰り出されたのとは対照的でした。
明るい木久扇師匠に相応しいラストだったと思います。
ただ、恐らく笑点55年の歴史の中で、最多座布団獲得枚数となるであろう27枚もの座布団を縦に積み上げた結果…。
木久扇師匠のお姿が完全に隠れてしまい、
「映らねェじゃねぇか!!」
と怒られていました。
そして、
「いやーん ばかーん」
を歌って終わりとなりました。
木久扇師匠は本当に素晴らしい答えばかりで、近年で一番良い内容の回だったと思います。
一番最後に、
「また来週!」
とご挨拶されて終わりました。
本当に、来週にはしれっと出演されていそうです…。
笑点本編はここで終わりますが、木久扇師匠は続く
『バンキシャ!』
にもご出演されました。
ゲストは、2024年3月に12人抜きで真打昇進を果たされた林家つる子師匠他でした。
簡単に笑点での経歴を振り返る内容と、喉頭がん治療中のリハビリ中の映像(木久蔵師匠撮影。)が紹介されました。
木久扇師匠は、
「55年間は早かった。」
「わたくしは、皆さんの黄色い恋人。」
「下町育ちでいたずら心があり、皆さんを喜ばせるのが好きだった。」
と言う趣旨の事をお話しされていました。
つるこ
「後輩に本当に良くして下さる。アドバイスも下さる。あこがれの人。」
との事でした。
「これからの若い方に伝えたい事。」
の問いに、
「時代が早くなって、人の話を聴く機会が少ない。落語を聴く機会も少なくなっている。若い人に落語を聴いて欲しい…。」
との事でした。
今後について…。
「漫画を描くので、落語アニメを作りたい。」
とお話しされて、指でお金マークを作られていました。
つる子師匠からへのアドバイスは、
「お客さんを呼ぶのは大事。
楽屋で控えているよりも、(顔を売るために)外に出て呼び込む。」
との事でした。
気になる新メンバーの発表は、次回4月7日(日)放送の第2905回内で行われます。
誰が新メンバーになるか?
気になる所です。
『バンキシャ!』
内で、木久扇師匠は
「新メンバーは山田隆夫!」
と仰っていましたが、どうなるでしょうか?