
みなさん、こんにちは!
ヨガや瞑想を教えている青山です。
地無し尺八を演奏したり、倍音発声法で歌を歌ったりもしています。
蝉がパワフルに鳴きはじめましたね!
空には入道雲、緑の濃く夏の太陽のエネルギー、
夏の真っ盛りは生きているなーという感じがしますね。
今日もヨーガ・スートラを学んでいきましょう。
古代の瞑想の中から生まれた智恵は、きっと現代に生きる僕たちにもとても役にたつと思いますよ!
ヨーガ・スートラについてはこちらこクリック
衝動と変容 ヨーガ・スートラその22
衝動のレベルによって、成功するまでの時間の差があるよ。
ということですね。
どうしても達成したい!何かがあり、その衝動が激しければ激しいほど成功するまでの時間は短くなります。
例えばスポーツや楽器の習得にしても、
「楽しんでやりたい!だからキツい思いはしたくない。」
という人と、どんなに大変でも絶対にプロになって世界の頂点に立ちたい!という人では取り組み方も、そこにかける時間もエネルギーも違ってきます。
地獄のような貧困から抜け出して、家族を楽にさせてあげたいという理由から死に物狂いで練習してサッカーのスター選手になった話も聞いたことがありますね。
気の合う仲間たちと放課後に楽しくサッカーをしているだけでは、サッカーのプロやスター選手にはなれないでしょう。
サッカーをしているという行動は同じでも、そこに流れているエネルギーの質と量の違いは明らかですね。
どちらが良い悪いということはなく、サマーディに至るまでもさまざまなレベル段階と取り組み方がります。
人を変容させるのは、どん底を経験したり絶望したりした時なのかも知れませんね。

禅宗の開祖と言われるインド人の仏教僧ボーディダルマは中国に渡りました。
ボーディダルマの噂を聞きつけた、中国の皇帝はダルマに会いに行きました。
その皇帝は、国を治めることに大きな悩みと苦しみを抱えていました。
群雄割拠の時代、周りは敵だらけで側近さえも信じられずに疑心暗鬼とプレッシャーに押しつぶされそうになっていたのです。
皇帝は質問します。
「私の心はひどく乱れ夜も眠れません、心を安らかにするにはどうすれば良いのでしょうか?」
ダルマは迫力のあるよく響く声でこう答えました。
「ならば、明日の夜が明ける前にあなたの心を持って、ここに、たったひとりで来るがよい!その時にその心を忘れずに持ってくるのだぞ!」
皇帝はますます眠れなくなりました。
あの男の眼光は異常に鋭いし、気が狂っているのかもしれない。
それに「形のない心をどうやって持っていったら良いというのだ」
皇帝は眠れないまま、ますます不安になった心のまま
夜明け前にダルマの元に向かいました。
ダルマはなんと手に太い棍棒を手にして皇帝を睨むとこう言いました。
「よく来た!そしてあなたの心は忘れずに持ってきたのだろうな、ここに出せ!」
皇帝はおそるおそる答えます。
「あの〜私の心は私とは切り離せないようです、なので心は私の内側にあるので取り出すことは出来ないのですが。。」
ダルマは言います。
「では、目を閉じてその心の居場所を探して捕まえるのだ、そして捕まえることができたらすぐに知らせるのだ!私がその苦しみの心を止滅させてやろう」
皇帝は冷や汗をかきながら目を閉じて、自分の内側を探りどこに苦しみの心が居座っているのか必死に探し始めました。
どのくらいの時間が過ぎたでしょう、皇帝が必死に探せば探すほど、「苦しみの心」という実体がなく、心はもののように捕まえることはできないのだと理解しはじめました。
そして、いつの間にか苦しみが消えて湖の湖面のように心が静まっていることに気がつきました。
不安に押しつぶされそうだった皇帝はダルマの言葉によって、揺るぎない不動の静けさを手に入れたようです。
苦しみや悲しみのどん底の後にやってくるのは、大きな変容であると言います。
苦しみに押しつぶされそうな時は、向こう側に突き抜けるエネルギーを手にしているのか知れませんね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
本日も素敵な一日をお過ごし下さい。
お気軽にLINEで
お友達になってください。
公式LINEの登録はこちらから
@aio9938l
