自己國家 自己救
私たちの青春、台湾
(2017年/台湾/116分)
監督:フー・ユー
【しょうかい】
2014年に台湾で起きた学生たちによる社会運動「ひまわり運動」のリーダーと、中国人留学生の人気ブロガーの活動を通し、台湾民主化の歩みを記録したドキュメンタリー。2014年3月18日、台湾学生運動の中心人物・陳為廷(チェン・ウェイティン)は、林飛帆(リン・フェイファン)とともに立法院に突入し、ひまわり運動のリーダーとなった。一方、中国からの留学生で人気ブロガーの蔡博芸(ツァイ・ボーイー)は、台湾における“民主”のあり方をブログで伝え、書籍化されて大反響を呼ぶ。傅楡(フー・ユー)監督はそんな彼らの姿に期待を膨らませるが、ひまわり運動後、彼らの運命は失速していく。さらにカメラは、香港の雨傘運動前の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)、周庭(アグネス・チョウ)との交流を追い、台湾・香港・中国が抱える問題、海を越えた相互理解の難しさ、民主主義の持つ一種の残酷さを浮かび上がらせていく。(映画.comさんより)
【かんそう】
もしかして寝てしまうかも…と思う時間帯だったのですが、全然そんなことはなく、最後まで興味深く鑑賞。
2014年に台湾で起こった「ひまわり運動」そのリーダー陳為廷(チェン・ウェイティン)と中国からの留学生であり「民主」のあり方を書き綴る人気ブロガーの蔡博藝(ツァイ・ボーイー)。
監督は台湾が変わるかも!という期待を込めて2人の活動を追いますが…
ひまわり運動のあとの2人には勢いがなくなり、陳為廷に関しては政治家に出馬するか?!な時に過去の痴漢行為が発覚して失脚…
冤罪とかじゃなく自覚ありの、しかも複数回犯しているという…おいおいおーい…
数年後、監督は二人に自分が撮ってきた二人の映像を観てもらい、話を聞こうとするも、逆に監督がインタビューされて監督自身が語ることになります。
ここで
「あぁ。画面に写っている被写体は2人だけど、真の被写体は監督自身。2人を撮りながら自分を見つめていたんだなぁ」
と感じました。
2人の物語でもありましたが、監督の物語でもあったと思います。
そんなに数を観ているわけではないのですが、こういうドキュメンタリーって、なかなか少ないんじゃないかなぁ。
あと、ひまわり運動での立法院占拠に関する映像がこのドキュメンタリーでも流れていましたが、最初「志」が同じでも人数が増えると結局ああいう崩壊が起こるのはどこでも同じなのかなぁと思ったり…。
難しいですなぁ。
うりぼう4つ:
2021.2鑑賞
ありがとうございました